労災認定基準の見直しについて

労災認定基準の見直しについて、組合員の方から実体験にもとづいたコメントをいただきました。
許可を得て掲載します。
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うつ病の労災認定は非常に喜ばしいことです。
実体験を書きますと、うつ病になると、いままで簡単に出来ていたことができなくなってしまい非常にはがゆい思いをしてしまいます。
それは普段能力が高い人ほどその格差に大きなショックを受けると思います。
具体的に書きますと、当時ぼくは筋力トレーニングが好きで、腕立て伏せは連続80回ほど、ベンチプレス90キロを上げる筋肉量を持っていました。
それがうつ病になると、腕立て伏せを始めて五回ほどすると、とんでもない頭痛が襲いかかってきて続けることができなくなりました。気持ちを切り替えてベンチプレスをやってみても始めの一、二回は上げれても、やはり三回、四回と持続するストレスがかかると例の頭痛が襲ってきました。
これが俗に言う、うつ病の人は集中力が続かない状態だったんだなと、いまにして思います。
しかし当時の自分は体育会系の考えで、「自分は甘えてるだけなんだ、苦痛に打ち勝つ根性がないんだ。」と自分を責めつづけて病状を悪化させていく結果になってしまいました。
そういう状態で働いているとミスも増えるし、怒られると非常に落ち込みました。
自分がうつ病というのは言えないし、言わなくても職場や回りの人はうすうす感づいているみたいだけど、職場や回りの人たちは一般的に理解がありませんでした。それどころか弱っている僕はイジメの対象にさえなりました。
そして、「自分はダメ人間なんだ、生きててもしょうがない。」という思考になりネットで楽に死ねる方法を探しました。
中学生の時、どうせ死ぬなら悪い政治家を殺してから死んでやる!とか。どうせ死ぬなら銀行強盗してから死ぬ。とか。映画とかでもあるように、死ぬ前にしたいこと等考え語っていましたが、直前になるとそんな元気や欲がなくなり、ただひっそりと眠りたかったです。
練炭は死ぬ瞬間苦しむので雪山での凍死がベストだ!という結論にいたりました。
だが死なずに済みました。うつ病になり自暴自棄になりいっぱい恥をかきましたがなんとか回復にむかって生きています。
このように苦しんでいる人は現在、文字どおり五万といるようです。なんとかしなければいけません。

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