月別アーカイブ: 2018年10月

11月3日(土)の労働相談は東九条マダンにて受け付けます

11月3日(土)の労働相談は東九条マダン(http://www.h-madang.com/)にて受け付けます。当組合の京都事務所からそれほど遠くない場所です。「ぼちぼちカフェ」として出店しています。

 

電話の転送も設定はしておりますが、いつも出られるとは限りません。メールでの相談は随時受け付けております。

どないなってんねん、大阪と大学 ――大学の危機と大阪市大争議からみえてくるもの

このかん関西非正規等労働組合では、中小零細企業の労働争議と同時に、大学の雇止め問題にもとりくんできました。

そこから見えてきた課題は巨大で、あるべき都市のすがた、しかるべき社会のかたちが、いま深刻に問われています。

大学のみならず小学校・幼稚園・保育所などの学校園の統廃合、公共事業の民営化、公園の指定管理、公用地の売却、文科省の汚職、研究不正など。そのたびごとに都合よく、必要ないとされた非正規雇用の切り捨ては、あとをたちません。

こんかいはオペライズモ研究会の協力で、大学の統治のあり方について問題提起をしてきた明治学院大学・石原俊教授をお呼びし、失業問題の専門家で大阪に関する論考も発表してきた大阪市立大学・櫻田和也特任講師とともに、大阪から大学の問題を考える機会にしたいと思います。

さまざまな労働現場で悩むみなさんと考える糸口をつかめたらと思いますので、ぜひご参集ください。

●Aさん(当該組合員)「法廷闘争の報告と支援の御礼」
●石原俊(明治学院大学教授)「大学ガバナンスの危機的状況」
●櫻田和也(大阪市立大学特任講師)「大阪の大学と非正規労働者の現状」

日程:12月7日(金)18:30-20:30(18:15開場)
場所:エル大阪・701会議室
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
※参加費無料・事前申し込み不要

主催・関西非正規等労働組合・ユニオンぼちぼち


研究を勤務時間外とする条件に応じなければ、次年度からは雇用契約を更新しない…

大阪市立大学で過去7年間にわたり特任教員として共同研究拠点の情報基盤の管理運用を担当してきたAさんが、こうした理不尽な通告を受けたのは2016年早春のことでした。そこで組合はAさんと雇い止めを撤回させるべく団体交渉を申し入れましたが、大学は法的にも的外れな回答に終始するばかりでした。そればかりか研究室の鍵の返却を求める内容証明郵便を自宅に送りつけたりオートロックを導入するなどしたので3月末から無期限ストに突入し、5月には科研費による研究条件はこれまでどおり保障される(ロックアウトではない・もとの研究室に自由に出入りできる)ことは確認できました。ところが4月から雇用契約はないものとされたので、こんどは労働契約上の地位確認を求めて大阪地裁に起訴したのが同年7月のことでした。以来約2ヶ月に一度のペースで長引く法廷闘争ではありましたが、組合員のみなさんにも粘り強く傍聴におつきあいいいただき、たくさんのカンパとご声援にも支えられて、このかんAさんは研究のために大学へ通いつづけることができました。ついに今年の2月末に証人尋問が行われたことは先日ご報告いたしましたが、その内容もふまえて裁判所からはあらためて和解のすすめがあり、スト通告からまる2年を経た3月末にようやく大学から具体的な復職案が示されましたので4月に和解成立となりました。おかげさまで(裁判がおわってからの方が、むしろおつかれの様子ではありますが)基本的にはこれまでどおりの条件で、現在Aさんは大学に通うことで再び給与も支払われるようになりました。たくさんのご支援・ご声援、本当にありがとうございました。

東九条マダンのお知らせ

東九条マダンの担当Tの代理で告知をさせていただきます。

第26回東九条マダンが11月3日(土)10:00~17:00頃に元・崇仁小学校で開催されます(雨天の場合は、4日(日)に延期)。

東九条マダンは、在日韓国・朝鮮人と日本人が共に暮らす町・京都市南区東九条で、民族性や国籍、障害の有無やさまざまな 立場の違いを超えて、 たくさんの人々がともにつどい、力を合わせて一つのマダン(ひろば)を創りだすことをめざし、1993年以来毎年秋に開催されている地域のまつりです。

演目は毎年恒例のマダン劇、和太鼓&サムルノリ、プンムルノリ、民俗ノリの他、今年はイーリャダスタルタルーガス(ブラジルの黒人サンバ『アフロサンバ』を中心に、生音の太鼓だけで叩きまくる爆音パレード集団)、京都市立芸術大学トロンボーン四重奏が賛助出演します。
他にも多数の体験コーナー、展示、出展を予定しています。

詳しく知りたい方 は、東九条マダンの公式HPをご覧下さい。
http://www.h-madang.com/

この東九条マダンに、ユニオンぼちぼちは今年も『ぼちぼちカフェ』として出店し、コーヒーとアクリルたわしの販売を行います。

そのため、ぼちぼちカフェを手伝ってくれる方を募集しています。

出店の準備は午前8:30から元・崇仁小学校で開始します。
8:30に元・崇仁小学校に来て下さい。

尚、カフェを手伝った組合員には、カフェの売り上げから交通費が支給されます。

交通費の支給対象は、

1.マダンの前日11月2日(金)までに「ぼちぼちカフェの手伝いをします」と申告された方

2.ML未加入、事前連絡について知らず、当日来た組合員の場合は、4時間出店を手伝った方

とさせて頂きます。

時間に余裕のある方は、元・崇仁小学校に来て、楽しい時間を過ごしてください。

【学校法人立命館は、雇い止め被害者に対する不当な攻撃をやめろ!森島理事長は、これ以上、被害者を苦しめるな!】

10月19日に雇い止め被害者の方々に送られた学校法人立命館からのメールに対して抗議し、団交の申し入れをしたのでお知らせいたします。
 
10月10日の団体交渉において確認された内容を踏まえ、次の団交に向けて準備をしていたところ、同月19日に立命館大学人事課より、組合員に対して下記のような内容のメールが送られてきました。
 
「先日ご連絡いたしました標記の件について、期日までに振込先の口座について、お届けをいただけませんでしたが、本学としましては、2017年度ご担当の授業科目(授業時間数)と比べて減少している部分に関する当該授業時間数に応じた講師給の2分の1に相当する額につきましては、先日のメール内容への同意の有無にかかわらず、お支払をさせていただくことと致しました。」
 
10月10日の団交において、9月13日に送られたメールにおいて支払うとされたお金の性質が曖昧であること、「授業担当講師」制度の契約締結をめぐって説明不足であったことを謝罪したにもかかわらず十分な説明をしないまま合意を得ようとしたこと、加害者であるにもかかわらず被害者の心情を理解しようとせず強引に解決を図ろうとする態度は誠実ではなく二次加害になっていることを批判しました。
 
それに対して上記の19日付のメールは、以下の点で問題があり、被害者である講師の方々に多大なる苦痛を与えました。
 
・支払われる額が補償なのか何なのか説明が全くなされておらず、その結果、金銭を受け取ることの効果がどのようなものなのか被害者である講師の方々にとって不明確であり、不安をかき立てました。これまで法人は、説明不足であったことを謝罪してきましたが、相変わらず説明を行わない不誠実な態度をとり続けていることから、謝罪も形式的なものであったと解釈せざるを得ず、強い憤りを覚えます。
 
・先日の団交で法人は再三「講師の方の合意がなければ口座にに振り込むことはできない」と説明していたにもかかわらず、一転して合意がなく一方的に振り込むという行為に出ました。このことによって、法人が団交で虚偽の説明をしていたことが明らかになりました。なぜ法人は嘘をつき続けるのか、被害者の講師の方々は理解に苦しみ、強いストレスを感じています。
 
・被害者の意思などお構いなしに一方的に収拾を図ろうとする強引な態度をとり続けていることが、被害者である講師にとってさらなるストレスになっております。先日の団交で、人事課の不誠実な説明によって体調を崩した被害者がいることを伝えたにもかかわらず、全く反省することなく、今回のメールを送りつけ、また体調を崩される講師の方が出ました。なぜ法人は加害行為を繰り返すのでしょうか?
 
組合は、今回のメールに抗議するとともに、その対応について次回の団交で議論し、誠実に対応することを求めます。
 
要求項目
1.2017年度末に不当な雇い止めにあい、その後も貴法人の不誠実な対応によって苦しむ方々に対して、当該授業時間数に応じた講師給の150%以上の金銭補償を行うこと。これまで雇い止めによって失った収入を基準に100%以上という要求を行ってきましたが、貴法人の不誠実な態度によって受けている苦痛に対する補償も求めるべきだと考え、要求額を引き上げました。
 
2.2019年度における講義の補償について現状を報告すること。また2019年度においても、回復できなかったコマ数に対する補償を求めます。
 
3.授業担当講師制度を廃止すること。なお次回団交の開催日1週間前までに「なぜ雇い止めの起点が2013年4月1日だったのか」「専任率の向上と授業担当講師制度はどのような関係にあるのか」について文書で、必要であれば資料を添付し、回答することを求めます。
 
4.次回の団交の1週間前までに、法人側弁護士が、労働契約法の改正が授業担当講師制度の導入の契機となったことをいつ知ったのか書面で回答すること。
 
5.「専任率の向上」を理由にコマ数を減らされた講師の方から、自分の担当していた講義の後任に本当に専任教員が就くのか分からないという声が組合に届いているので、「専任率の向上」がコマ減の方便に使われている事例がないか調査すること。またそのような事例があった場合は、虚偽の理由に基づく不当な契約解除なので撤回し、原状回復を図ること。
 
6.その他

カフェのお知らせ

10月なのにまだまだ暑い日もありますね。皆さまの冬支度は進んでおりますでしょうか?

慌てて冬支度を始めているヒナコです。

さて、27日(土)の17時から、カフェを開催します。メニューはアイリッシュシチューです。

先月のギロスもそうでしたが、今回のアイリッシュシチューなるものも、あたし自身よくわかっていません。
今月もヨーロッパからのゲスト、Yさんのプロデュースですので、本場ヨーロッパ仕込みの味になると思います。ちなみに、アイリッシュシチューはビールを使って作るみたいで、お酒が弱い人のために、ビールなしのバージョンと二種類作ってもらえるみたいです。

組合員の方には、交通費が支給され、食材費も必要ありませんので、気軽にいらしていただければと思います。

ヒナコ

私はどうやら死刑らしい:マジですかパート3

ものすごく意訳すると、

「あなた障害者だし、がんだし、周期的に高熱が出る意味不明な疾患持ってるし、早く死んでくれませんかね?え、この金額に不満がある?働けばいいんじゃないですか?あ、いっぱい病気があって働けないのか。じゃあ早く死んでくれませんかね?(大事なことなんで二回言いました)」

みたいな通知がいつの間にか届いていたのですが、みなさんのところには届きましたか?

私のところには届きました。

これはつまり、その、死刑判決の通知ですか?国が勝手に私は死刑だと決めたのですか?

え、私も対象やったん?と、この通知を見たときは体の震えが止まりませんでした。自分は対象外だとずっと勘違いしていて、なぜ対象外だと思い込んでいたのか、自分でもよくわかりません。

しばらく通知を眺めていたら、国の私に対する殺意をひしひしと感じました。あぁ、死んでほしいんだなぁと、思いました。できれば2020年までに。

そらまぁ人間いつかは死にますし、私はなんせがんなんで、平均寿命よりは早くあの世にいくかも知れませんが。

国がこんなに国民に対して殺意をあらわにしていいんですか?

がんの治療薬がもっと開発されたり、周期的な発熱発作の治療薬が開発されたり、私が抱える数々の病気が治れば、働きますよ。ピンピン元気に働いてる人がうらやましいですよ。

でも、研究費は足りないんですよね?画期的な治療薬を開発するための研究費、足りないんですよね?

研究費足りない→治療薬開発できない→病気治らない→働けない→国から死刑判決受ける

ひどくね???マジですか???

国から殺意を抱かれても、死刑判決のような通知を受け取っても、私はこれからものんべんだらりと暮らしていくだけです。

息をするのもしんどいときも多々ありますが、8月に入院してからずっとなんだか体調が悪いですが、生きるしかないです。生きることをあきらめたら、死しかないですから。

いっぱい病気になって、今までたくさんのことをあきらめてきました。でも生きることだけは、あきらめません。国がたとえ私を見放しても、妖怪「国のスネカジリー」で生きていきます。

病気でも働け!この税金泥棒が!と言うのならば、精神障害者でがん患者で周期的に発熱発作が起きてときどき入院する私をどうか雇ってください。面接で正直に言うので、採用してくださいね?絶対ですよ?

私を雇えば、障害者雇用の水増しをすることもないし、ちゃんと精神障害者保健福祉手帳持ってますからね、ちょうどいいんじゃないですか?体調悪かったらすぐ休むし、入院したらもちろん休むけど、税金泥棒だと思うなら、雇ってくださいね?

まさか死刑判決が役所から届くとはなぁ~。ビックリだなぁ~。

まるでナチスだなぁ~。

ほんと、マジでこの国腐ってるわ。

そら病気にもなるわ。この国自体が病気だもん。もう末期ちゃいますか?

 

9月22日のカフェ報告

先月のカフェの報告を忘れてしまっていました。

というのは、つい先日にぼちぼちの定期大会がありまして、そのための下準備にバタバタしていたのです。

9月22日も定期大会の準備に追われていました。それが終わってカフェ会場に向かうと、見たこともないギリシア料理の数々が!

いやあ、美味しかったです。中心になって料理を作ってくれたYさん、ありがとう。8名くらいの参加者でペロリと平らげました。

また、10月もカフェを開催する予定でいますので、メニューが決まり次第、こちらのブログでアナウンスさせていただきます。

#立命館大学 は、もう少しまともになってほしい…

10月10日に行った学校法人立命館との団体交渉の結果を報告いたします。

まず補償について、雇い止めされた講師の方々に対して9月13日に送られた「当該授業時間数に応じた講師給の2分の1に相当する額」を支払う旨のメールに書かれてあった”諸問題の解決の合意”とは、”今後一切の債権債務の関係がないことを合意するものではないこと”が確認されました。よって、当初組合が主張していたように、同じ趣旨のメールを受け取られた講師の皆さんには、立命館大学が今回支払うと言っている額を受け取る権利と同時に、今後も補償を要求し続ける権利があることになります。

組合としては、引き続き補償を要求していきたいと考えておりますし、どのように交渉していいのか分からない方はぜひご相談下さい

また交渉の過程において、法人と法人側弁護士との間にでさえ、送られたメールの解釈にズレがあることが明らかになりました。組合としては、「授業担当講師」制度を労働者の意見を無視して強引に導入したことが問題になり、講師との契約において「説明不足」があって謝罪した経緯がありながら、組合との交渉がまとまっていない段階で強引に補償のメールを送ったこと、読む人によって解釈が分かれる曖昧な文言で「解決」の合意を得ようとしたことについて、もう少しまともな対応ができないのかと批判をしました。

次に、新しく組合に加入された方が雇い止めされた経緯について詳しい説明を求めたところ、事務のミスが重なり、2017年度をもって立命館大学で講義を持てなくなってしまったことが明らかになりました。法人は、雇い止めについて非があることを認め、謝罪しました。その上で、「誰の責任ともいえない状況」に対して支払われる50%を金銭補償の額の基準とすることは不適切であることも認めました。具体的な補償の額について今後の交渉の課題となりました(また不明な点に関する再調査の結果や再発防止策も含めた説明の全文を、書面にして組合に提出することになりました)。

そして、労働契約法の改正が授業担当講師制度導入のきっかけになったことを認めました。
それを受けて組合は「授業担当講師の導入は脱法行為であるから廃止すべきだ」と再度要求しましたが、法人は「脱法行為ではない」との主張を繰り返し、「廃止はしない。制度導入から5年経つ2020年度まで待ってほしい」と回答しました。「なぜ2020年度なのか」を組合が尋ねたところ「制度が完成する年で、専任率がどれほど上昇しているのかを見て、制度の是非を考えたい」と吉田教学副部長は回答しました。しかし法人は、専任率の向上と授業担当講師導入の関係について、これまで何度も組合から尋ねられてきたにもかかわらず、具体的な計画や数字を示して説明することができてきませんでした。今回も「2017年度末をもって雇い止めされた講師の次の講義の何%を専任教員が受け持つようになったのか」という質問に答えられませんでした。また、「授業担当講師」の就業規則から第9条3項(2)が削除されたことによって、2020年度まで授業担当講師の雇い止めはないはずなのに、どのようにして雇い止めの影響を確認するのかという質問に対しても、法人は答えられませんでした。しかし法人は「我々は説明を十分にできている」という立場を崩しませんでした。

法人は、交渉担当者に「脱法行為ではない」「説明は十分にできている」という結論を絶対に譲るなと厳命しているようですが、正当化できないことを正当化せざるを得ない立場に置かれた交渉担当者は、目に見えて疲弊しています。

森島理事長と吉田総長は、問題を先延ばしにし、いたずらに交渉を引き延ばすのではなく、雇い止めの被害者に対してきちんとした謝罪と補償を行い、「授業担当講師」制度を廃止すべきです。

関西非正規等労働組合、関西圏大学非常勤講師組合

#立命館大学 は教職員に「嘘をつき続けろ」という命令をするな

本日、ユニオンぼちぼちと関西圏大学非常勤講師組合で、学校法人立命館に対する抗議行動を行いました。

5年雇った講師を一律でクビにする「授業担当講師」制度によって生活基盤を奪われ、研究職を諦めた人、関西に住めなくなって引っ越した人、日本にいられなくなるかもしれない危機に陥った人、履歴書の教育歴に穴が開いてしまった人など、たくさんの被害者がいることを、本部で働く教職員の方々に聞いてもらいました。

ビラの受け取りはよく、学内でも関心を持ってもらっているのだという感触を得ました(あと黒塗りの車から降りてきた理事らしき人物が迷惑そうに見ていたのが印象的でした)。

先日、藤井人事部長が「労働契約法の改正が授業担当講師を導入するきっかけになった」と脱法行為であることを実質的に認める発言をしました。

しかし次の団交で、またひっくり返してくるかもしれません。

学校法人立命館は、藤井人事部長をはじめとする交渉担当者「何がなんでもウソをつき通せ」と命じたりせず、間違いを認め、不当な雇い止めに対する補償をきちんと行い、授業担当講師制度を廃止してほしいです。