労働委員会救済申立報告(6)

最後の結語の部分です。

  1. 結語
     以上より、上記第1回団体交渉ないし第2回団体交渉における被申立人会社の態度は、申立人組合側から反論を受けると前言を翻し、交渉事項である賞与の決定について合理的な説明ができていないにもかかわらず、事前に被申立人会社内で決めたことに固執して一方的に団体交渉を打ち切ったというものであり、不誠実団交に当たる。上記イ②に示したことからしても、被申立人会社の労働組合軽視は根強いものである。当事者同士の自主的な交渉やあっせん等では解決が難しいと判断し、正常な労使関係の確立のために、申立人組合は、本件救済申立に至った次第である。

以上

全部まとめたPDFファイルです。プライバシーへの配慮のため、実際に提出したものから一部アルファベットや****に置き換えています。

テクロス申立書ブログ公開用

 

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労働委員会救済申立報告(5)

不当労働行為を構成する具体的事実の後半です。

  1. K組合員が申立人組合に加入してからの経緯
    1. 平成30年3月16日に、K組合員は、平成30年度の36協定の更新にあたり、被申立人会社の労働者代表に選出された。こうした事情の変化を考慮しつつ、K組合員と申立人組合は、被申立人会社との交渉事項について協議を重ねた。
    2. 申立人組合は、同年4月4日付で、K組合員が被申立人会社代表取締役社長佐治知範氏(以下「佐治氏」とする。)に手交するという形で、被申立人会社に対し、就業規則など賞与に関する根拠について話し合うことなどを求めた「加入通知書及び団体交渉申入書」(甲1)を交付した。その際、佐治氏は、K組合員に対し、「こんなことやっているなら技術をあげたらどうか」、「今なら退職金を少し出してもよいから、会社にしがみつかないで他のマッチする企業に行ったらどうか」、「若い社員をこういう活動に巻き込まないでほしい」などと発言した。また、佐治氏は、団体交渉について、「こういうことに時間を使いたくないので、基本的に弁護士にまかせたい、自分は交渉に出なくてよいなら、出ないですませたい」という趣旨の発言もしていた。
    3. 同年4月20日に、京染会館会議室にて、被申立人会社と申立人組合との間での第1回団体交渉が開催された。
       その席上で、A氏は、スキル不足を理由にK組合員の基本給を減額しようとしたが同意を得られなかったので賞与で調整したと回答した。
       申立人組合が、賞与は基本給とは別であり、被申立人会社の就業規則(甲2)及び賃金規程(甲3)によると会社の業績と労働者個人の成果、貢献に応じて支払われるのではないかと質問すると、被申立人会社側は、1万円という賞与金額の根拠として、旧プロジェクトにおいてミスを繰り返し大きな改善が見られなかったこと及びプロジェクトメンバーに対して業務進捗によくない影響を与えたことを挙げた。
       旧プロジェクトにおけるミスに関し、被申立人会社側は、その場で詳細な説明をすることができなかったので、持ち帰って再検証することになった。
       プロジェクトメンバーに対して業務進捗によくない影響を与えたことの具体的内容として、A氏は、旧プロジェクトに属していた****がK組合員のコミュニケーションを高圧的に感じたことから業務に支障が出ていたために2回の面談と改善指示をしたことを挙げ、これが今回の賞与査定に関わる大きな要因であると述べた。しかし、申立人組合側が、それはどのような職場でもありうるコミュニケーションの齟齬による人間関係のトラブルと言いうる内容であり、K組合員は会社の指示に応じて改善を試みたと指摘すると、A氏はそれを認め、それは賞与査定に関わる大きな要因ではないと態度を翻した。
    4. 申立人組合は、同年5月7日付で、K組合員の賞与の再査定などを要求した「確認書及び団体交渉申入書」(甲4)を、被申立人会社に送付した。
    5. 申立人組合は、同年5月25日の午前中に、被申立人会社の従業員であるL組合員(以下「L組合員」とする。)が申立人組合に加入したので、同日の団体交渉に参加することをFAXにて通知した。
    6. 同日15時より、京染会館会議室にて、被申立人会社と申立人組合との間での第2回団体交渉が開催された。
       第1回団体交渉で再検証すると約束したK組合員の旧プロジェクトにおけるミスについては、被申立人会社が一覧表を用意してきた。しかしながら、その一覧表は、もともと査定のために記録されたものではなく、製品開発のために記録されたものをまとめ直しただけのものであり、必ずしもK組合員のミスとはいえないもの(前工程の担当者のミスによるバグがK組合員の作業後に表面化した等)も含まれていた。また、そのミスの回数が多くて重大なものであるかどうかを比較対照するための資料が存在せず、L組合員が「一年でこれくらいのミスなら普通である」と発言したことに対し、被申立人会社側から特段の反論はなかった。
       A氏は、上記一覧表に載っていないこととして、K組合員が、自分が作業した部分の簡単なテストもせずに次の工程に回すということを繰り返していたと主張した。申立人組合側が、そのことについて会社から指導があったのかと質問すると、A氏は、次工程の者はK組合員より立場が下だから言いづらく、本来であれば上司が指導するという体制を整えるべきであるが、現状その体制を構築できていないので、指導していないと返答した。
       組合側から、改めて、どの理由によりK組合員の1万円という賞与金額を決定したのかを問うと、A氏は、「総合的な判断」と繰り返すばかりで、どの要素の比重が高いのかさえ答えることができなかった。A氏は、「恣意的な賞与支給だと言われてもぐうの音も出ない」と発言した。
       にもかかわらず、A氏は、第2回団体交渉に先立って会社役員と相談した結果、K組合員の平成30年1月支給賞与を1万円から増やすことはできないとの主張に終始した。申立人組合側から、被申立人会社側に、もう一度持ち帰って検討することはできないかとお願いしたところ、被申立人会社はそれを拒否し、団体交渉を打ち切った。
    7. 同年6月1日に、申立人組合は、被申立人会社に対し、「第2回団体交渉協議内容確認書」(甲5)及び「労使協定書」(甲6)を送付した。

 

 

 

 

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労働委員会救済申立報告(4)

不当労働行為を構成する具体的事実の前半です。固有名詞はアルファベットに置き換えています。

(2) 不当労働行為を構成する具体的事実

  1. K組合員(以下「K組合員」とする。)が申立人組合に加入するまでの経緯
    1. K組合員は、平成24年5月より、被申立人会社に雇用され、現在に至るまでエンジニアとして勤務している。
    2. 被申立人会社では、平成27年以降、人事部の設置やマネージャー制度の導入等を契機として、基本給の減額や副業禁止規定を強める就業規則の改訂が試みられるようになった。これに対し、K組合員は、基本給の減額は労働者側の同意なしにできないことや、就業規則の改訂には労働者代表の選出が必要であることを指摘してきた。
    3. K組合員は、平成30年1月支給の賞与として、1万円の支給を受けた。この金額は、過去の水準と比べても、また他の従業員と比べても明らかに低い額であった。そこで、K組合員は、平成30年2月2日に、被申立人会社人事部ゼネラルマネージャーA氏(以下「A氏」とする。)にこの賞与の金額の根拠を尋ねたが、満足のいく説明は得られなかった。
    4. こうした事情を受けて、K組合員は、労使関係の正常化を目指して、平成30年3月16日に、申立人組合に加入した。

 

 

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労働委員会救済申立報告(3)

続きまして不当労働行為を構成する具体的事実の当事者についてです。

3 不当労働行為を構成する具体的事実

(1) 当事者

  1. 申立人
    申立人は、年齢、性別、国籍を問わず、就業中・失業中を問わず、また雇用形態のいかんによらず、誰もが加盟することができる個人加盟の労働組合で、平成18年に結成され、平成30年5月現在、組合員は114人である。
  2. 被申立人
    被申立人は、平成21年1月に設立され、東京都渋谷区に本社を置き京都市に支店を有する、ソーシャルゲーム開発会社である。従業員は、平成30年3月現在、200人である。
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労働委員会救済申立報告(2)

引き続きまして、請求する救済の内容です。

2 請求する救済の内容

(1)被申立人は、申立人が平成30年4月4日及び5月7日に申し入れた団体交渉に誠実に応じなければならない。
(2)被申立人は、縦1メートル、横2メートルの白紙に下記の通り記載し、会社が設置する掲示板(烏丸ビル2F、9F及び綾小路オフィス7F各々)に、2週間掲示しなければならない。

 この度、京都府労働委員会から、当社が、貴組合が申し入れた団体交渉に誠実に応じなかったことは、労働組合法第7条第2号違反であるとして、不当労働行為であると認定されました。
 当社は、このような行為につき深く謝罪するとともに、今後は団体交渉に誠実に応じることを、貴組合に約束します。

○年○月○日(掲示の日を記載)
関西非正規等労働組合
執行委員長 尾崎 日菜子 様

株式会社テクロス
代表取締役社長 辻 拓也
代表取締役社長 佐治 知範

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テクロス社員2人目の組合員からの紹介

5月19日からテクロス社員2人目としてユニオンぼちぼちに加入することにしました。

入った理由:
入社した頃の割と平等関係で仕事できた環境が3年に渡って90度転回してトップダウンになった働き環境の中で、下にいる人たちの声が聞こえなくならないようにしつつ、社員全員に働きやすい環境を取り戻したいからです。

一つ目のゴール:
会社にどんどん強くなってきている、人間の本質的なモチベーションを破壊する評価主義の傾向からUターンすることです。つまり、給料まで影響を与えている毎月の自分とチームメンバーに評価を付けないと行けないアンケートを止めることです。

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労働委員会救済申立報告(1)

関西非正規当労働組合(ユニオンぼちぼち)は、株式会社テクロスが労働組合法に違反しているとして、京都府労働委員会に救済申立を行いました。その内容を順次報告していきます。まずは1ページ目です。

平成 30 年 6 月 11 日

    京都府労働委員会会長 様

申 立 人  関西非正規等労働組合
代 表 者  執行委員長 尾崎 日菜子                     

  労働組合法(昭和24年法律第174号)第7条第2号違反について、労働委員会規則(昭和24年中央労働委員会規則第1号)第32条により、下記のとおり申し立てます

1 当事者

      所在地      京都市南区東九条上御霊町64-1
               アンビシャス梅垣ビル1階

申 立 人   名称       関西非正規等労働組合

     代表者職氏名    執行委員長 尾崎 日菜子
               (電話 075-681-6904 )

      所在地        東京都渋谷区渋谷2-1-12
                 東京セントラル宮益坂上3F

被申立人   名称        株式会社テクロス

      代表者職氏名     代表取締役社長 辻 拓也
                 代表取締役社長 佐治 知範
                (電話 03-6455-7017 )

      送達先      京都市下京区大政所町685
               京都四条烏丸ビル2F
               (電話 075-***-**** )

 

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ゲームプレイヤーから応援コメントが寄せられました

テクロスが運営しているゲームのプレイヤーの方から、「社員の方へ正当な賞与が支給され」るようにとの、応援コメントが寄せられました(※コメントは「公開希望」と書かれていない限り基本的に非公開とさせていただいています)。
ありがとうございます。
私たちは、ユーザーや、現場で実際に物を作る社員同士(プランナー、シナリオライター、イラストレーター、アニメーター、デザイナー、サウンド、エンジニアなどの職種間)のコミュニケーションの中から、よりよいサービスが提供できるものと考えています。
会社が成長し、組織が大きくなっていく中で、こうしたコミュニケーションを大切にする姿勢が失われていると感じています。
それどころか、一部の経営者・管理職には、現場の社員を、まるで使い捨ての道具としてしか見ていないような傾向さえ感じます。
こうした中で、よい物作りはできないし、よいサービスを提供することもできないと考えています。

コメントの中で「バグ(不具合)が多い」ことの指摘もいただきました。これについては、私たちも責任を負っています。
引き続き、改善に努めていきたいと思います。
そして、ユーザーの皆さんとよい関係を築きながら、経営者・管理職の横暴を改めさせ、働きがいのある職場環境へと変えていくことで、ユーザー目線に立った、よりよいサービスを提供していきたいと考えています
今後も組合活動への注目をお願いします。

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テクロス第2回団体交渉(2018年5月25日)報告(4)

ぐうの音も出ない!!

報告(3)に続いて、テクロス第2回団体交渉の報告(4)です。

組合側は繰り返し「賞与査定で一番大きい要素は何か」と尋ねましたが、テクロス社側の回答は「総合的な判断」であるということに終始し、組合の疑問に具体的に答えるものとはなりませんでした。
最終的に「査定基準はない」ということを述べられました。
そして、今回の組合員の賞与査定については「恣意的であったといわれてもぐうの音も出ない」という発言になりました。
また、次回の組合員に対する賞与査定においては、現在の働きぶりは良好で、今回のような低い金額にすることは考えていない、とのことでした。

それならばどうするのか、1月支給額を変更することはあるのか、あるいは今後持ち帰り検討して変更の余地はあるのかと聞いたところ、会社側は一切変更する余地はないという回答でした。
こういうわけで賞与の減額問題は会社側がまともに説明できないまま、労使紛争に入ることになりました。
ご注目をよろしくお願いします。

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労働委員会に救済申立をしました

6月11日(月)に、株式会社テクロスによる不当労働行為(不誠実団交)の救済を求めて京都府労働委員会に申立をしました。

本来であれば会社と労働組合の自主的な交渉により問題解決を図っていきたいところではありますが、会社のほうが極端に少額であった賞与の支給額の根拠を説明できないと認めつつも金額を変えることはできないと言い張っているので、やむを得ず労働委員会への救済申立に至りました。

 

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テクロス第2回団体交渉(2018年5月25日)報告(3)

今回もコロコロ理由が変わる…

報告(2)に続いて、テクロス第2回団体交渉の報告(3)です。

こうして従来より会社が賞与減額の根拠としてきた組合員のミスも怪しくなってきました。
すると今度はまた別の理由をあげてきました。
今度は、組合員がプログラム実装後の最低限のチェックをせず、デバッグの担当者が該当部分を開けないというトラブルがあったと言ってきたのです。
それについて組合側が、「会社は指導をしたのか」と問うたところ、「していない」ということでした。
また、この議論の後で会社側から「(プログラム実装後のチェックの問題は)大きな問題ではない」という発言がありました。

議論の中で組合側は一貫して査定基準を問題にしているにもかかわらず、会社側は業績によっては賞与がなくなる場合もあるといった会社全体の賞与原資の問題と取り違えたかみ合わない回答もみられました。(次回に続く)

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テクロス第2回団体交渉(2018年5月25日)報告(2)

それ査定資料じゃないですよね

報告(1)に続いて、テクロス第2回団体交渉の報告(2)です。

続いて前回から問題になっているK組合員の賞与減額の問題に移りました。
会社側は前回団体交渉で査定の理由としたK組合員のミスの多さ(月2回弱)について一覧表を持ってきて説明しました。
組合側としてはほかの社員の方との比較が明らかでないとK組合員の賞与査定が適正かどうかの判断ができないことを訴えました。
しかし、会社側は同職種の方のミス回数などは明らかにせず、また、他職種の方のミスの質との比較基準などもないということで、合理的な説明をすることができませんでした。

さらに、同席した組合員(賞与減額の当該とは別のテクロス社内組合員)から月2回程度のミスだと多くはないとの意見表明もありました。
また、そもそも持ってきた資料は業務品質の管理が目的で週1回の会議で共有しているものがもとになっており、そもそも個人の査定が目的のデータではなく、資料内の各項目についても当人の責任とは言えない性質のもの(例えば、過去に組み込まれたプログラムの不具合が判明し修正を加えるなど)まで含まれていることが明らかになりました。(次回に続く)

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テクロス第2回団体交渉(2018年5月25日)報告(1)

組合の社内宣伝活動合意!協定締結へ

第2回団体交渉では、初めに組合の宣伝方法についての議論から始めました。会社側から

①フロア内に設置する掲示板に組合の掲示場所を確保すること

②休憩時間等にSNSやメール、あるいは口頭などの手段で組合の宣伝活動を行うこと

を認めるという提案がなされたことを受け、今回の交渉では組合側としてもこれを受け入れることを表明しました。
今回交渉では会社側より、加えて

③社内SNS「Slack」の#_generalチャンネルにおいて、掲示板等に情報を張り出した告知を上げる(やり取りはダメ)こと

も認めるという提案があり、併せて協定書を取り交わすことになりました。(次回へ続く)

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テクロス第1回団体交渉(2018年4月19日)報告(3)

組合の広報を巡って

報告(2)に続いて、テクロス第1回団体交渉の報告(3)です。

組合はその広報のために、社内コミュニケーションツールであるSlackにチャンネルを開くことを要求しました。会社側は業務時間中にSlackで組合活動のための議論が行われるのは困るが、シムテム上これを規制できないので、代替案としてフロア内に設置予定の掲示板の使用と、Slack以外のコミュニケーションツールを休憩時間中に使用するという代替案を提示してきました。組合からはSlackは告知専用としてミュート機能を使えば会社側の懸念は解消できることを指摘したうえで、持ち帰り検討することになりました。
以上で1回目の団体交渉は終わりました。会社側は組合員のミスについてデータに基づく再検証と賞与回復の余地があるかの検討、組合側は広報手段について会社側からの提案の検討をそれぞれ宿題として持ち帰り、2回目の団体交渉に臨むこととなりました。

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テクロス第1回団体交渉(2018年4月19日)報告(2)

次々に変わる理由…

報告(1)に続いて、テクロス第1回団体交渉の報告(2)です。

次に会社が理由にしてきたのは、組合員が基本給の減額に応じなかったということでした。ところが、賞与減額前にはそもそも説明がなく、減額後の説明でもスキル不足やミスのことは言われましたが、基本給の減額の問題やほかの社員とのトラブルの問題には言及がありませんした。そのことを追及すると、それらは賞与減額の理由から外されました。再三理由が変わるので、組合として確認したところ最終的に会社説明は ①スキル不足によるミスの不改善 ②給与減額に応じなかった ということに落ち着きました。
組合は ①については次回再検証するとして ②は給与減額の代替措置として賞与の減額が行われており、これは労働条件の一方的な不利益変更であることを指摘しました。会社側はゲーム業界の情勢から賞与の増減が大きいことや貢献度に応じた賞与の格差をつけることが必要である旨を主張しましたが、組合としてはそれにしても賞与1万円は金額が低すぎ、社会相当性に反すること、また、組合員の賞与に表れているものは「頑張った人に相応の待遇」といったものではなく、懲罰的な意味合いが強い、これではむしろやる気をなくすと指摘しました。これについて会社からの反論はありませんでした。(次回に続く)

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テクロス第1回団体交渉(2018年4月19日)報告(1)

どうして賞与が少なかったの?

4月19日、組合と株式会社テクロスとの初めての団体交渉が開かれました。
主な議題は2つ。1つは組合員の賞与の金額が低すぎるのではないかという問題。もう一つが社内での組合の宣伝活動です。
賞与を巡っては、会社は縷々理由を説明してきました。まず、組合員のミスが多かったことを言ってきました。組合はほかの社員の方と比較して組合員のミスが多かった、ないし重大であったのかを聞きましたが、会社はそれを説明できるデータを持ち込んでおらず、次回団体交渉で再検証することになりました。
次に会社は組合員のコミュニケーション上の問題があったことを理由としてあげました。しかし、具体的に内容について確認していったところ、一方的に組合員のだけのせいにされるのはおかしいのではないかという話になり、組合員だけのせいとは考えないと回答されました。
(次回に続く)

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ユニオンぼちぼちテクロス分会、活動開始

これまで株式会社テクロス(ソーシャルゲームの開発・運用が主な業務)には、労働組合がありませんでしたが、2018年3月に、社員一人(以下、組合員Kと略)がユニオンぼちぼちに加入し、4月より活動を開始しました。

2018年1月支給賞与が、極端に少額だったことが、組合員Kの組合加入の契機となりました。
4月に組合加入通知書及び団体交渉申入書を提出し、4月、5月と2回団体交渉がもたれました。
この過程で、テクロスの社員がもう一人ぼちぼちに加入することになり、ぼちぼちテクロス分会が立ち上がりました。

テクロス社は団体交渉には応じ、人事のメンバー2名が出席しました。
しかし、交渉の場で、例年及び他の社員と比較して、賞与が極端に少額となった支給基準を示すことはできなかったにもかかわらず、第2回の団体交渉の場で、支給額の見直しをすることを拒否し、交渉の余地はないという態度を示しました。
このため、組合としては、労働委員会に申し立てを行う方向で準備に入り、現在手続きを進めています。

テクロス社は、この2~3年で会社が急成長する中で、いろいろと歪みも出てきており、基本給の減額が横行したり、副業禁止規定を強める就業規則の改訂が試みられたり(労働者の過半数代表が選出できなかったため、現在は保留状態)、この3月・4月だけで10名前後の社員が退職したりするなど、いろいろと問題が噴出しています。
この中で個人成果主義が強まる傾向にあり、チームとしてよいものを作り、消費者にサービスを提供するということよりも、与えられた仕事を他の社員よりも多くこなすことに仕事の重点がおかれるようになっていると感じます。
これは結局、社員の働き甲斐を損ない、その結果、長期的に見て生産性が下がることになると思うのですが、経営陣はそのことが理解できないようです。

テクロス分会としては、経営者やリーダーからの一方通行的な働き方(働かせ方)から、社員の創意と協調によって、よい物作りができる職場環境へと変えていきたいと考えています。
分会メンバーは組合の経験がほとんどなく、まだ歩き始めたばかりですが、執行委員の皆さんや他の組合員の方々に協力いただき、経験を共有しながら、成長していきたいと思っております。

今後も、この場で、継続的に活動状況を報告していきます。
感想、意見など、ぜひお寄せください(コメントは、とくに「公開希望」と書かれていない限り、公開しません)。

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