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世界陸上開催の大阪長居公園、ホームレスのテント撤去(読売新聞)

 大阪市は5日午前、8月に「陸上世界選手権大阪大会」が開催される長居公園(東住吉区)で暮らすホームレスのテント13張りを行政代執行法に基づいて強制撤去した。

 市は「公園の散策道整備」を撤去の理由としており、ホームレスや支援者計約150人が反発、市職員ら約500人ともみ合いになり、現場は一時騒然となった。

 市によると、テントは住居や倉庫に使われており、ホームレスや支援者計6人が居住。この日、市側は職員約200人と警備員約300人を動員、府警の機動隊が周辺を警備した。

 午前9時、市職員が拡声機を使い、代執行の着手を宣言。ホームレス側からは、「帰れ」「どうやって生きていけばいいねん」などと怒号が飛び、テントが撤去されても、座り込みなどで抵抗を続けた。

 代執行は正午過ぎに終了。市は後日、同法に基づいて、テントの所有者に1張り当たり約10万円の撤去費用を請求する。

 園内には、昨年10月時点でテントが28張りあり、21人が住んでいた。公園の散策道整備は今月から実施する予定で、都市公園法に基づく除却(撤去)命令や職員の説得などに応じ、前日までに14人が自主撤去し、この日朝、さらに1人が退去した。

(写真)大阪市東住吉区の長居公園でホームレスのテントを撤去する市職員

(2007年2月5日13時30分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070205i304.htm?from=main3