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地域のみなさまへ

地域のみなさまへ

 長居公園仲間の会より地域のみなさまに、野宿者のおかれている現状についてのご理解とご支援のお願いです。

…控鏝園内に私たち野宿者のテントが建てられていることについて、疑問をお持ちの方もおられると思います。

2002年以降にテント数が増加したのは次の二つの事件がきっかけでした。 ・その年の秋、公園内の競技場周辺や郷土の森では野宿者に対する若者による襲撃事件が連続していました。被害を受けた野宿者は病院で十分な治療を受けることもできず、警察も捜査をしませんでした。いつまた襲撃にあうかという強い不安もあり、仲間の会テント周辺に移動し、身を寄せ合って自らを守るしかなかったのです。 ・明くる正月には、阿倍野区内で「工事をするから立ち退いてくれ」と約30人の野宿者が居場所を失いました。彼らのうちの何人かは長居公園にやってきて、寒さの厳しい季節でもあり、仲間の会は彼らのテント設営を支援しました。

8什澆盻鰻盪件や強制追いたては市内各地で相次いでおり、私たちにとってテント村は非常に貴重な場所となっています。

ぬ扈票圓増加し公園などで居住せざるを得ないのは、不安定雇用労働者や失業者の増大を招く雇用政策を背景にしています。また、福祉事務所で門前払いをされた失業者が野宿へといたるケースも増えています。

ヌ扈廟験茲砲覆辰討靴泙Ω彊を「野宿者は働く意欲がないからだ」と個人の責任にしてしまう意見もありますが、これは誤りだと考えます。明らかに厳しい雇用情勢と社会福祉が縮小されていることの反映です。いまや全労働者の35%がパートやアルバイトなどの不安定雇用であり、失業者も300万人を越えたままです。自殺者3万人のうち、50代男性の過半数が経済的な理由によるものためとされています。野宿というハンデを抱える野宿者が安定した就労先を確保することは、きわめて困難であるというのが現実なのです。仲間の会テント村で生活する人もハローワークに通ったり求人雑誌で仕事を探している人もいますが、年齢で断られたり、連絡先がないことがハードルになっています。行政が責任を持って、安定した雇用の機会を確保することが不可欠です。

Π緡邸κ〇磴亮詑屬睫簑蠅録執錣任后L扈票圓医療や福祉の援護を求めて福祉事務所の窓口を訪れても、門前払いをされることすらあります。「貯金ゼロ世帯25%」「生活保護105万世帯」「年収200万円以下のワーキングプア400万世帯」と、いつ野宿になってもおかしくない人々も確実に増加しています。 行政は「年齢が若いこと」「健康であること」を理由に福祉(アパートの敷金至急など)を出し渋っていますが、そのために多くの野宿者が野宿を強いられる中で健康状態を悪化させ、路上死へと追い詰められているのです。毎年、大阪市内だけで200人が路上などで亡くなり、無縁仏は800柱を超えています。 この冬、襲撃事件で肋骨の骨を折って全治1ヶ月の被害を負った野宿者は、救急搬送された病院でシップをはっただけで帰されました。事故で足にやけどを負った野宿者も治療を受けることができず、炎症・化膿が太もも全体に広がるまで悪化しました。

А崋立しなさい」ということもよく言われますが、ほとんどの野宿者は働いて自らの暮らしは自らで作っているのです(2003年1月に国が実施したホームレス実態調査によると、大阪市の野宿者の76.3%(全国地64.7%)が廃品回収など何らかの仕事をしています)。長居公園のテント村で暮らす野宿者もみな、アルミ缶集めや日雇いの仕事、短期のアルバイトなどの仕事に就いて稼いでいます。

大阪市の野宿者対策の内容はきわめて貧弱なもので、仕事の斡旋や雇用の創出には貢献していません。自立支援センターの就労退所率(退所者のうち、就労したことにより退所した人の割合)は40〜50%とされていますが、この数字にはごまかしがあります。就労先のほとんどが警備・清掃・建設の不安定で低賃金な職種で、有期雇用や飯場(建築現場の末端労働者の寮)も含まれ、再び野宿に戻ってしまうケースもあります。求職活動はハローワークの職業紹介によっているため、50代以上の人が仕事に就くことはとても難しい現状です。そのため、高齢の野宿者は自立支援センターに希望を見出せず、入所を選択することができないという実態があります。

この5年間で約150人のひとが仲間の会テントを寝床として利用したり、仲間の会の相談に訪れています。その中には、幸運にもハローワークや求人雑誌や、支援者の仲介を得て長期・常雇用の仕事に就いた人(約20名)もおりますし、病院や施設に入所したり生活保護を受けてアパートに入居した人(約80人)もいます。テント村は決して、「野宿を固定化するもの」でもまして「怠け者の集まり」でもないことがお分かりいただけると思います。私たちが求めているのは「人として生きる権利」です。

仲間の会テントはいわば民間の避難所。阪神・淡路大震災の折、住居を失った市民の方の多くが公園に居場所を求め、互いに助け合う生活を始めました。同時に全国から多くのボランティアが駆けつけ、被災者の生活を支えました。経済的避難民とも言える野宿者は、現在も避難所として長居公園を必要としているのです。

長居公園仲間の会はこれまで地域の皆様のご理解とご支援に支えられて活動を続けてきました。倉庫に入りきらないほどの衣類や布団などの物資を届けていただいていますし、励ましの言葉も多くいただいています。この場を借りて、お礼を申し上げます。 私たちは野宿者が人として扱われないことに抗議をし、野宿者の人としての権利を求めているに過ぎません。みなさまのよりいっそうのご理解とご支援をよろしくお願いします。 2006年8月

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長居公園仲間の会

〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園仲間の会気付

E-mail:nagaipark_tentvilla@yahoo.co.jp

TEL:090-1953-0886

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