http://www.city.osaka.jp/kenkoufukushi/sonota/sonota_20.html
より転載
野宿生活者(ホームレス)対策について
現下の厳しい経済情勢により、自立の意思がありながら野宿生活となることを余儀なくされた人が多数存在し、食事の確保や健康面での問題を抱えるなど、健康で文化的な生活を送ることができない状況にあります。
一方、こうした野宿生活となることを余儀なくされた人の多くが、公共施設等を起居の場所として日常生活を送ることにより、公共施設等の適正な利用が妨げられるなどの問題が生じています。
こうした状況に鑑み、野宿生活者の自立の支援等に関する施策を総合的に推進するため、平成14年8月に「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」(以下「法」という。)が成立しました。この法に基づき、国は「ホームレスの実態に関する全国調査」を行いました。大阪市の野宿生活者数は6,603人(全国は25,296人)と全国で最も多い都市であり、野宿生活者に関するさまざまな問題の早急な解決が求められているところです。
このことから、大阪市においては、法に基づく国の基本方針などに即して、大阪市の実情に応じた施策を総合的かつ計画的に実施し、野宿生活者の自立を積極的に促すとともに、新たに野宿生活になることを防止するなど、野宿生活者に関する問題の解決を図るため、平成16年度から5年間を計画期間とする「大阪市野宿生活者(ホームレス)の自立の支援等に関する実施計画」を策定しました。
本市では、この実施計画に基づき、野宿生活者が自らの意思で安定した生活を営めるように支援することを基本とし、野宿生活者の自立の支援等に関する施策を総合的に推進してまいります。
1.巡回相談の実施
巡回相談員が市内各所を巡回して野宿生活者に、生活・健康・悩み等の面接相談を実施し、高齢者・病弱者等については、保健福祉センター等関係機関との連携の下で福祉的援護を行うとともに、就労意欲・能力がある者等については、自立支援センターへの入所依頼を行っています。
◆ 巡回相談実績(平成11年8月〜18年9月末現在)
・巡回相談面接件数
新規面接 11,807件
再面接 38,750件
合計(延べ) 50,557件
・自立支援センターへの入所依頼 3,669件
・受診及び施設入所等の支援 5,062件
2.自立支援センターの運営(平成18年9月末現在)
野宿生活者を一定の期間宿泊させ、健康診断、生活相談・指導等を行うとともに、公共職業安定所との密接な連携の下で職業相談・斡旋等を行い、就労による自立を支援しています。
自立支援センター大淀(平成12年10月 2日開所)
→定員110人・延入所者数979人
自立支援センター西成(平成12年11月 6日開所)
→定員 80人・延入所者数1,240人
自立支援センター淀川(平成12年12月25日開所)
→定員100人・延入所者数1,211人
自立支援センター舞洲1(平成18年1月6日開所)
→定員100人・延入所者数655人
自立支援センター舞洲2(平成18年1月6日開所)
→定員100人・延入所者数83人
3.仮設一時避難所の運営
野宿生活者の自立に向けた支援を行うため、長居公園、西成公園、大阪城公園に仮設一時避難所を設置し、公園内の野宿生活者の入所を図り、空きテントや小屋掛けの撤去作業を実施しています。
◎仮設一時避難所の運営状況(平成18年9月末現在)
仮設一時避難所名 入所開始日 入所受入者総数 退所者総数 在籍者数
大阪城仮設一時避難所 平成14年11月27日 303人 281人 22人
長居仮設一時避難所※1 平成12年12月29日 206人 206人 −
西成仮設一時避難所※2 平成13年12月25日 131人 131人 −
※1長居仮設一時避難所は平成15年3月31日付で閉所いたしました。
※2西成仮設一時避難所は平成17年1月31日付で閉所いたしました。
◎公園内のテント・小屋掛け(以下、テント等)状況等(平成18年9月末現在)
公園名 テント等数 テント等での居住者数 仮設一時避難所入所開始前テント等数
大阪城公園 66件 52名 655件(平成14年8月調査)
長居公園 22件 18名 458件(平成12年8月調査)
西成公園 83件 75名 251件(平成13年11月調査)
問い合わせ先
大阪市健康福祉局生活福祉部ホームレス自立支援課
(健康福祉局 TEL:06-6208-7924 FAX:06-6202-0990)
事業概要等 野宿生活者(ホームレス)対策(PDF:398KB)
あいりん対策(PDF:533KB)
大阪ホームレス就業支援センター
「大阪市野宿生活者(ホームレス)の自立の支援等に関する実施計画」(PDF:46KB)
|