研究者声明への賛同のお願い
2007/03/01, 09:34
私たち若手研究者は、このたび執り行われようとしている長居公園テント村に対する強制撤去に対し、以下のような声明文を提案いたしました。私たちといたしましては、野宿問題にかかわっておられる研究者の方々のみならず、さまざまな研究分野でご活躍され、この問題に関心を寄せておられる方々にもご賛同をいただければと願っております。賛同していただける方は、以下の手続きで賛同の旨、送信していただければ幸いです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
[声明文を読む]
ご報告:2月2日午前10時大阪市役所にて、みなさまよりお預かりした賛同書(当日7時現在276名分)メッセージとともに声明文を大阪市長宛に提出し、その後プレス報告を済ませてまいりました。たくさんのご賛同、誠にありがとうございました。関西若手研究者有志一同
誠に遺憾ながら既に報道されましたとおり、行政代執行は2月5日午前令書通りに執り行われました。
[第4回 長居公園 大輪祭り ご案内]
[Homeless Support Festa: The 4th Nagai Park Dairin Festival]
2007年2月5日、私たちの大切な、長居公園の野宿者テント村は、強制排除された。 /でも、出会いを紡ぐ場の力を信じる私たちは、テント村を終わらせない。可能性を摘ませない。 /もう一度、これからも、大輪の花を咲かせよう。
★日時:2007年10月13日(土) 12時〜、10月14日(日) 10時〜
★場所:大阪市東住吉区 長居公園・自由広場
[代執行当日の様子]を掲載しました。[マスコミ報道]とご比較ください。
声明書および皆さまからいただいた賛同書は、長居公園テント村にも掲示しました。
テント村の日常風景とあわせて[長居公園の写真記録]をご覧ください。
昨年の [大輪まつり]の様子も追加しました。
[代執行令書]ならびに代執行令書に対する[当事者による申入書]も掲載しました。
声明文の名称が誤解を招きかねないものでしたが、文責者が「若手研究者」であっただけのことですので、「若手」「研究者」といった言葉に限定せず、ひろくご賛同ください。
なお、声明書はお書きいただいた賛同書とともになんらかのかたちで大阪市に提出し、またウェブやビラ、マスメディアなど、機会がありましたらさまざまな媒体に公表していく予定です。その際にはご記入いただいたお名前・所属等・メッセージが公表される可能性がありますが(メールアドレスは決して公表いたしません)、この点、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。[賛同者一覧] 2007年2月4日25時現在318名
[賛同メッセージ]
[関連報道]も随時更新します。
公開シンポジウム『寄せ場労働者・ホームレスの「生きる場所」はどこに?』
2007/03/01, 09:27
釜ヶ崎における「住民票問題」とホームレステントの強制撤去の本質について考える
_ 釜ヶ崎の44平米の宅地に3,000人を超す住民登録がなされていた問題、ホームレスが公園に住民票を置けるように求めた裁判の判決、そして長居公園でのホームレステント強制撤去。ここ数ヶ月、釜ヶ崎の日雇労働者やホームレスの「居場所」を巡ってさまざまな問題が起こっている。
そもそも釜ヶ崎の日雇労働者やホームレスは故あって法・制度の定める「場所」で暮らしてはいない。したがって、日雇労働者やホームレスは法律や制度が想定する「住居」に住民票を置くことができないという厳しい現実がある。
本シンポジウムでは、これまで釜ヶ崎の日雇労働者やホームレスの「生きる場所」への権利がいかに無視されてきたのか、そしてこのような現実を突破していくためにはいかなる闘いが必要なのだろうか、このことについて議論する。
_ パネリスト
金子 俊雄 (大阪市職員労働組合西成区役所支部)
林 真樹 (大阪市従業員労働組合公園支部)
本田 哲郎 (釜ヶ崎ふるさとの家)
松繁 逸夫 (釜ヶ崎資料センター)
_ 司会
島 和博 (大阪市立大学大学院創造都市研究科)
_ 日時・場所
2007 年 3 月 10 日( 土)
午後 6 時 30 分~9 時( 開場 6 時)
大阪市中央公会堂 地下 1F 展示室
大阪市北区中之島1-1-27
大阪市営地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅1番出口から徒歩5分
予約不要・入場無料
_ 主催: 大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市共生社会研究分野
行政代執行当日の様子
2007/02/05, 14:27
2007年2月5日行政代執行当日の記録
[写真上から]
1. 陸上競技場に掲示された世界陸上のポスター(06:58:39)
2. 行政代執行開始前、舞台裏では大量の警察官が待機していました(07:44:46)
3. テント村の各所には、メッセージの書かれた横断幕が掲げられました(08:17:23)
4. 一番大きなものは昨年の大輪祭りのときの旗でした(08:17:03)
5. テント村の周囲にはガードマンと何重もの柵が張り巡らされました(09:20:52)
6. その中で、テント村住民と支援者を大阪市職員が取り囲んでいます(10:04:52)
7. 昨年末からテント村住人と支援者によって上演が重ねられた芝居「夢からさめたら」が開演となりました(看板の写真は先月21日のもの)
8. 舞台は、離れていてもみえるように、丸太を組んで作られました(09:05:46)
9. 「もみあい」ではなく、このお芝居の上演が行動の中心でした(08:49:50)
10. お芝居には、テント村住人から行政代執行に立ち会っているすべての人たちへのメッセージが込められていました(08:52:07)
11. 行政代執行に反対する思いを込めた芝居は、ガードマン・市職員に訴えかけ続けました(09:21:12)
12. 職員の警告などに中断されながらも、かけつけた人々が舞台を守る中、芝居は何度も上演されました(09:03:46)
13. ガードマン・市職員、支援者だけでなく、たくさんの地域住民もかれらの芝居をみていました(09:24:47)
14. 行政代執行のさなか、テント村の住人宛に郵便物が届きました(11:16:23)
15. 郵便物の中身は、全国から寄せられた長居公園テント村の行政代執行に反対する署名の束でした(11:20:58)
16. 行政代執行中は外部からの視線を遮断するブルーシートが貼られていました(10:06:30)
17. 芝居が上演されている舞台の後ろでは、一人また一人と舞台を守っていた人々が「運ばれて」いきました(09:24:07)
18. テントもひとつひとつ壊されていきました(09:54:56)
末端の作業にあたる多くは民間から徴用された作業員。かれらもまた、アルバイトや日雇派遣だと思われます。
19. 芝居が続けられる中、突如としてテント村住人・支援者に対する「強制的な排除」が始まりました(11:36:40)
20. テント村がフェンスと市職員・ガードマンに囲まれてから4時間。テント村は騒然とした雰囲気になりました(11:35:58)
マスコミのニュースでは、最後の10数分の出来事が繰り返し報道されました
行政代執行当日の行動指針(当事者よりお願い)
2007/02/04, 13:32
長居公園仲間の会より
強制排除への抗議行動に参加されたみなさまへ
おつかれさまです。野宿労働者への強制排除を、自らの課題として、大阪市への抗議に駆けつけたみなさまに感謝と敬意を表します。仲間の会よりいくつかみなさまにお伝えし、お願いしたいことがありますので、よろしくお願いします。
☆原則的に、あくまで非暴力での抗議を貫きます。わたしたち野宿労働者は争いを求めているのではなく、問題を解決するための話し合いを求め続けています。市職員や警察の挑発に乗るようなことはないようにしてください。周りの仲間と声を掛け合って、けっして無理のないかたちでの抗議行動をお願いします。
☆仲間の会としては、このかん作り上げた「強制撤去に反対する思いを込めた芝居」を代執行の現場で、ガードマン・市職員を前にして上演することを最優先したいと考えています。仲間の会が10年の取り組みの中で作ってきた地域とのつながりや、若い仲間とのつながりを最大限に生かす闘いをやっていきたいからです。ぼくらは地域の中でずっと暮らしてきました。暮らしの延長線上に今回の芝居があり、生活と一体のものとして強制撤去への抵抗があります。仲間は「芝居で闘うんだ」「おれたちのせりふを聞かせたら勝ちだ」と思いを固めています。
そのために、みなさまには「芝居の舞台を防衛すること」「芝居の邪魔をさせない/しないこと」を要請します。かなり無理のある要請をしますが、上演中のガードマン・市職員の挑発・介入に対しては、せりふの妨げにならないよう可能なかぎり無言で対応されるようにしてください。
もちろん緊迫した事態になれば、いったん上演を中止し、膠着したら再開したり、場合によってはフェンスの外に出てから再開するなどの臨機応変の対応をとります。
☆指揮団の支持に従った行動をとっていただくよう、徹底をお願いします。特に、「静かにする」「撤退する」の合図に注意を傾けてください。
☆以上のことを最低限のルールとし、皆様のそれぞれの足場から、それぞれのやり方で抗議行動を行ってください。
(以下略)
大輪まつり
2007/02/01, 14:46
2006年9月長居公園「大輪まつり」の写真記録
[写真上から]
掲示板には1ヵ月の予定が書かれています。
まつりの時の炊きだしのメニューはカレーです。これで、ざっと200人分です。
まつりの記念Tシャツ。
会場の見取り図です。
会場でステージでの音楽を聴きながらリラックス。
自転車に乗って、近隣住民の方もまつりに参加しています。
関連報道
2007/01/31, 15:02
本声明に関する報道を他にも見つけた方はお知らせください。
行政代執行当日のマスコミ報道一覧はこちら
強制撤去 長居公園の野宿者テントなど 大阪市(2/5, 毎日新聞)
大阪市は5日午前、長居公園(東住吉区)に野宿者が設置したテントなど13物件について、行政代執行法に基づく強制撤去に着手した。職員約260人や民間警備員、作業員ら計550人を動員。/…/市の動きに対しては、同公園でまつりイベントを開催する地元NPO「長居公園元気ネット」が「緊急性があるとは思えない」と市議会に中止を陳情したり、関西の若手研究者有志約250人が「自立支援の充実をすべき時期なのに強制撤去するのは強権的」と反対声明を出していた。
오사카 노숙인 캠프 추방 강제대집행/오사카 나가이 공원 노숙인들 국제연대 요청해와(2/3, Chamsaesang News)
국제적인 행사를 앞두고 ‘도시환경을 정비’한다며 빈민들의 생존권을 위협하는 것은 한국만의 일은 아니다./오는 8월 오사카에서는 ‘2007세계육상선수권대회’가 열릴 예정이다. 시 당국은 이 대회를 앞두고 지난 1월 18일 오사카 나가이 공원의 노숙인 캠프를 불도저를 동원해 강제로 밀어버린 일이 발생했다. 이어 25일 시 당국은 2월 5일에 강제대집행을 할 것이라는 계획을 발표했다. /…/나가이 노숙인 공동체와 일본의 사회활동가들은 일본 내에서 뿐만 아니라 국제적인 연대를 요청하고, 오사카 시에 항의성명을 보내줄 것을 요청하고 있다.対訳:
国際的なイベントを控えて「都市環境を整備する」という名目で貧者の生存権を脅かすのは韓国だけの事ではない。/来る8月、大阪では「世界陸上選手権大会」が開かれる予定だ。会場となる長居公園では、先立つ1月18日にはブルドーザーでテントが撤去された。引続き大阪市は2月5日に行政代執行をとる旨、25日に戒告した。/…/野宿者のコミュニティや日本の市民社会は日本国内でだけでなく、国際的な連帯を要請している。http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=38539
「テント撤去反対」大学院生ら声明文/大阪市長に提出(読売新聞大阪市内版, 2月3日付)
大阪市が、長居公園(東住吉区)に住むホームレスらにテントの撤去を求めている問題で、ホームレスについて研究している関西の大学院生らが2日、強制撤去に反対する声明文を関淳一市長に提出した。/...約270人も賛同している。声明文では、市が5日に予定している強制撤去について「話し合いの中で信頼関係を築きつつ、より良い対策に向けて積極的な努力を継続していくべき」と訴えている。
Japan: Support homeless against forced eviction by Osaka city government(2/2, interlocals.net)
The latest round of eviction in Osaka would happen in early Feb, 2007, under the pretext of hosting the 2007 IAAF World Championships in Athletics. Japan civil society has launched a signature campaign against the eviction. You can sign up and show your support here.http://www.interlocals.net/?q=node/695
大阪市ホームレス・テント強制撤去に反対(2/2, 共同通信)
大阪市が東住吉区の長居公園でホームレスのテントを行政代執行法に基づき強制撤去すると決めたことに対し、大阪市立大の大学院生らでつくるグループのメンバーは2日、撤去に反対する声明を関淳一市長あてに提出した。/声明は「強権的な手法に踏み切る大阪市の対応は理解に苦しむ。当事者や支援者との信頼関係を破壊すると危惧(きぐ)される」としている。/声明には国内外の大学教員や大学院生ら276人が賛同している。http://osaka.nikkansports.com/news/f-on-tp6-20070202-150620.html
長居公園のテント、5日にも強制撤去か(1/31, JANJAN)
関西の大学の若手研究者らで構成するグループが「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」を発表した。それによると2002年に施行された「ホームレスの自立の支援に関する特別措置法」にもとづき、野宿生活者の自立へと向けた政策が本格化している。大阪市はこれまで全国に先駆けて革新的な社会事業を展開しており、野宿生活者に対するより包摂的で斬新な社会事業を再度生み出していく責務がある」などとし、「今回のテント・小屋に対して執り行われようとしている行政代執行に関しては、これに反対する」としている。声明には大阪市立大学、大阪大学、神戸大学、関西学院大学など多数の大学の研究者ら179人が賛同して名を連ねている。http://www.janjan.jp/area/0701/0701309130/1.php
声明書と賛同メッセージを掲示しました
2007/01/30, 14:59
声明書および皆さまからいただいた賛同書を、長居公園テント
村に掲示しました。立ち止まって読んでくれる地域住民の方々
の姿をたくさん見かけました。
炊事場
2007/01/30, 14:39
炊きだしの炊事場です。まさにテント村の命の源。材料は、テント村住人の方々の手づくりの野菜と、カンパで送られてきた食材です。炊きだし以外の食事は、基本的にそれぞれ自力でまかなっています。
刹那
2007/01/30, 14:14
ブルドーザーがテントを破壊する。1月18日、先立って4件のテントが撤去されました。生活や共同性を築くためには、とてもとても長い時間がかかります。破壊するには、ものの10分もかかりません。
行政代執行に対する当事者による申入書
2007/01/30, 12:01
大阪市長 関淳一様
大阪市経営企画室様
大阪市ゆとりとみどり振興局様
行政代執行の手続きをただちに中止してください。
私たちは、争いではなく、話し合いを求めます。私たちがここにとどまり続けるのは、大阪市の用意する対策のいずれを選ぶこともできず、立ち退くにも行く当てがないため、立ち退くことができないでいるからです。大阪市も野宿者対策の不十分さは認識しているはずです。その結果が、現在においても700軒のテント・小屋がけで生活する野宿の仲間が今もい続けることに現れています。彼らはいずれも、私たちと同様に対策メニューを選ぶことができないでいる仲間です。
一年前の大阪城公園・うつぼ公園での行政代執行以降も、日本橋公園や天王寺公園、恵美公園などで仲間が強制的な排除を受けました。私たちは、もう二度と強制排除を繰り返さないためにも、その対策の不十分さを生めるための話し合いを求めます。
具体的には、私たちがここを立ち退いても生きていくことのできる移転先の提示を求めます。新たな場所で生活するに当たって、周辺住民の方にさまざまな配慮をする必要もありますし、場合によっては地域の自治会の方などと話し合いの機会も必要だと思います。そうした道筋について話し合うこともできると思います。
また、私たちの仲間4人が提出した弁明書にも、返答をお願いします。私たちは弁明書についてあなた方から何一つ答えを聞いていません。新聞で「正当な理由はない」というコメントを見ただけです。これは、人間としてひどい扱いだと思います。
私たちは「除却命令」「戒告」の手続きのとき、無用な対立をあおられるような事態を避けるため、向かいの広場で待機していました。あなた方は、私たちが広場にいることを承知の上で、私たちを完全に無視して小屋に向かって「中桐さん、中桐さん」などと話しかけていましたね。これもまた、人間をバカにしたひどい態度だと思います。私たちは人間ではなくモノですか?
改めて訴えます。脅迫まがいの説得ではなく、排除に向けた手続きではなく、生きていくための、人間としての話し合いを求めます。
行政代執行を止めることができないなら、この長居公園で最後にしてください。
以上、心から願い、申し入れます。
2007年1月30日
長居公園仲間の会
代執行令書ならびにその添付図
2007/01/30, 12:00
平成19年1月30日
●●●●様
平成19年1月25日付け大ゆ第31148号をもって戒告したが、あなたはその履行期限である平成19年1月29日を経過してもまだ、その義務を履行していない。行政代執行法(昭和23年法律第43号)第2条の規定により次のとおり代執行を行うこととしたので、同法第3条第2項の規定により通知する。
なお、上記代執行に要する費用は、行政代執行法第2条の規定に基づき、あなたから徴収する。
また、除去した有価物は、大阪市ゆとりとみどり振興局緑化推進部管理課への申し出に応じて、当局生野保管所(大阪市生野区巽西2丁目)で引き渡す。もし、申し出または引き取りがないため損害を生じても、本市はその責任を負わないから、念のため申し添える。
- 除去する物件の表示
所 在 長居公園の別紙図で示す範囲内
物 件 別紙写真のブルーシート製テント及びあなたが所有、占有又は管理するその他の不法占有物 - 代執行の時期
平成19年2月5日
- 代執行のために派遣する執行責任者
大阪市南部方面公園事務所長 井上 幸治
- 代執行費用の概算見積額
約100,000円
この処分に不服があるときは、この通知を受けた日の翌日から起算して60日以内に行政不服審査法(昭和37年法律第160号)第6条の規定により、大阪市長に対して異議申立てをすることができる。
また、この通知を受けた日の翌日から起算して6箇月以内に、大阪市を被告として処分の取消しの訴えを提起することもできる(訴訟において大阪市を代表するものは、大阪市長となる。)。ただし、この処分について異議申立てをした場合には、これに対する決定があったことを知った日の翌日から起算して6箇月以内に当該訴えを提起することができる。
大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明
2007/01/26, 06:50
2002年に施行された「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」(自立支援法)にもとづき、野宿生活者の自立へと向けた政策は本格化しました。大阪市においては、1994年から「あいりん高齢日雇労働者特別就労事業」が開始されるなど、すでに自立支援法成立以前から、野宿生活者の就労や居住を支援する取り組みが、運動団体の地道な努力やこれに呼応する行政の理解によって積み重ねられてきました。また、自立支援法成立以降も、大阪市では独自に、巡回相談員を設置して野宿生活者のニーズにきめ細かく応じる体制がつくられてきています。就労支援については、シェルターにおける就労事業の取り組み、自立支援センターにおける再野宿防止に向けたアフターフォロー事業の展開など、継続的な就労の獲得に向けた取り組みが続けられています。また、居住支援についても、簡易宿所を活用して総合的な生活支援を行うなど、より安定した居住の確保に向けた取り組みが進められており、こうした支援の輪は確実に拡大しつつあります。
このような官民が一体となった努力のなかで、とりわけ自立支援法が見直しの時期にさしかかった今日、克服すべき課題も次第に明らかになってきました。たとえば、既存の就労・居住支援をさら拡大させていくと同時に、「就労か福祉か」という二者択一的であった従来の自立支援施策の見直しが始まっています。「半就労・半福祉」という可能性が追求され、年金受給資格を発掘するなど、脱野宿後の選択肢は急速に拡がりを見せてきました。また、この間の試行錯誤は、野宿生活者に対する自立支援が、まず当事者を社会的な存在として認知し、包摂すること抜きになしえないことを明らかにしてきました。つまり、就労や居住、医療といった支援を拡大することに加えて、支援に携わる者と当事者とが人としてのつながりや信頼関係を保ち、そのようなつながりを拡大させていくことこそ、自立支援体制の要であることが、これまでの対策の展開からようやく見えてきたのです。
以上の現状を踏まえれば、これから自立支援事業をさらに充実すべく現場においてさまざまな努力が行われようとしているまさにこの時期に、きわめて強権的な手法である強制撤去に踏み切るという大阪市当該部局の対応は、理解に苦しみます。また、野宿生活者の生活を一方的に破壊する政策は、さまざまな分野で試行錯誤を繰り返しながら懸命に行われてきた自立支援のあり方、そしてそのなかでつくられてきた当事者と支援に携わる官民さまざまな人々との信頼関係をも破壊するものではないかと危惧されます。それのみならず、一般市民と当事者との関係性を損ねることにもなりかねません。これまでの官民の努力により、ようやく今後求められる自立支援の方向性が見えつつある現在、たゆまぬ努力により、信頼関係を築くことこそが求められています。いま路上や公園で起居している野宿生活者への対策として必要なのは、彼ら/彼女らへの見守りや話し合いでありましょう。この点については、公側の大阪市の関連部局や関係組織の現場においても、暗黙にあるとしても了解事項になりつつあります。さらに、長居公園で起居する野宿生活者は、さまざまな活動を通じて地域の人々とのつながりを築いており、そこからお互いを理解しあう可能性も芽吹きつつあります。今後も、見守り・話し合いのなかで信頼関係を築きつつ、よりよい対策に向けての積極的な努力を継続していくべきです。
他方、都市政策というより広い視点からこの問題を考えた場合、都市社会の包容力に目配せする必要があります。それは昨今、話題になっている格差社会の問題にどう対応するのかということと通底していると考えられます。野宿生活者を指してよく使われる「ホームレス」という言葉は、そもそもは目に見える野宿生活者だけを指すものではなく、総体として不安定な居住状態にある人々を指し示す概念です。ホームレスの問題の解決に向けて求められているのは、野宿生活者を都市空間から見えなくする試みではなく、野宿生活者を含め、不安定な居住状態にある人々の居住の安定を確保する試みなのではないでしょうか。また、居住と労働とは相互に関連するものでありますから、それはいかに労働を安定させるのか、という課題にもつながります。不安定な生活や労働に対する支援・セイフティネットが形づくられない限り、問題が解決することはありません。そうした課題が未解決であるということは、野宿生活へと追いやられる危険性をもった人々がつねに存在し続けるということを意味するからです。いま現在、野宿生活を営んでいる人々に対する支援策の模索は、目に見えないかたちで不安定な生活・労働を強いられている人々を幅広く支え、包容していく都市社会を構築するための第一歩でもあるのです。
大阪市の経済・文化をプロモーションしている人々が目指している「国際集客都市」とは、単に経済力や都市景観の美しさといった指標のみで測定されるものではありません。それは、都市に住まうすべての人々がいかに安定して豊かな生活を維持しうるのか、という都市の持続可能性という視点からも測定されるものです。市民の生活を支える大阪市の関連部局は、そのことを大阪市政の誇るべき伝統として意識されているはずです。大阪市政を振り返れば、全国に先駆けて革新的な社会事業を展開した関一の都市政策は、まさにこの観点にたったものでありました。大阪市政は、この伝統に則り、そしてグローバル化のなかで変わり行く現代的状況に対応しつつ、野宿生活者に対する、より包摂的で斬新な社会事業を再度生み出してゆく責務があります。
以上の観点から、わたしたち研究者は、今回長居公園のテント・小屋に対して執り行われようとしている行政代執行に関しては、これに反対いたします。
[わたしも賛同する]
賛同者一覧
2007/01/26, 06:49
2007年2月2日7時現在276名
2007年2月4日25時現在318名
A-Z(order by first name)
Adilson Vaz Cabral Filho(Prof., Universidade Federal Fluminense)
Alex Foti(neurogreen)
Aliza Dichter(Center for International Media Action(Director))
Andrew Lyle Jones(none)
Barry Saunders(Queensland University of Technology(lecturer))
Carl Cassegard(Postdoc fellow, Goteborg University, Sweden)
Choi Tsz Kwan(School of Creativity, Hong Kong)
Cioran Jung(personal)
David Malinas(一橋大学)
DeeDee Halleck(Deep Dish Network and University of California, San Diego(Professor Emerita))
Elissa Fineman(Our Media)
Erik Karlsson(SAC Syndikalisterna(postalworker and student))
Fabio Ghelli(大阪大学)
Gavin Morrison(atopia projects )
Gnamm Pauline(大阪市立大学)
Joshva Raja(Queens FOundation UK(Professor))
Ken Morris(PAO (Progressive Action Organization))
Kevin Li(グリーンピース・中国)
Kwong Hoi Yan(Hong Kong)
Lee Hayeon(dlsori)
Michiko Niori(University of Texas at Austin)
Nicole Wong(Young Christian Workers)
Ola Fredriksson(International Committee of the Swedish Anarcho-Syndicalist Youth Federation)
Park Kyoung Seolk(Solidarity Against Disability Discrimination)
Shin Hee-chul(Korean Street Vendors Confederation)
Woo Sung Hee(Student, Korea)
あ
相川陽一(一橋大学大学院社会学研究科)
青木秀男(都市社会学研究所所長)
青水司(大阪経済大学)
秋風千恵(大阪市立大学大学院)
浅川達人(明治学院大学社会学部社会学科)
浅沼健一(立命館大学理工学研究科)
芦田麗子(東海女子大学)
麻生多聞(鳴門教育大学)
阿部小涼(琉球大学)
荒木真理子(有象無象)
五十嵐泰正(日本学術振興会)
池上善彦(『現代思想』)
池田浩士(京都精華大学教員)
石岡丈昇(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
石川 裕一郎(聖学院大学 政治経済学部)
石崎尚人(青山学院大学非常勤講師)
石田真貴美(大阪市立大学大学院)
石原俊(千葉大学)
泉谷洋平(フリー)
伊田広行(大阪経済大学等非常勤講師)
伊藤祐(大阪大学大学院人間科学研究科)
稲田七海(明治学院大学非常勤講師)
稲葉奈々子(茨城大学)
茨木千尋(ネットワーク『情況』関西の会)
入江公康(文教大学非常勤講師)
岩坂二規(聖和大学)
うえちみわ(大阪市在住の大学院生)
上野俊哉(和光大学/マギル大学)
宇城輝人(福井県立大学)
打越正行(都市社会学研究所)
内田龍史(部落解放・人権研究所)
浦田三紗子(一橋大学社会学研究科)
大内裕和(松山大学教員)
大賀喜子(大阪市立大学非常勤講師)
大熊ワタル(DeMusik inter.)
大倉祐二(研究員)
大城直樹(神戸大学)
大城永子(琉球大学大学院卒非正規雇用員)
大束貢生(佛教大学社会学部)
大西祥惠(非常勤)
大野光明(<社会運動>研究会)
大林陽一(大阪市立大学院生)
大柳未央(なし)
岡尾将秀(大阪産業大学)
小笠原博毅(神戸大学)
岡田有生(フリー)
岡田元浩(甲南大学経済学部)
岡本祥浩(中京大学)
小川美農里(山口県立大学)
おくむらだいき(大阪在住の大学院生)
越智正樹(京都大学大学院)
小野俊彦(九州大学大学院比較社会文化学府)
遠城明雄(九州大学)
か
甲斐賢治(大阪市立大学非常勤講師)
海妻径子(岩手大学)
加賀谷真澄(筑波大学人文社会科学部)
柿田肇(大阪大・大学院)
葛西映吏子(関西学院大学大学院)
かしもと けいじ(憲法を生かす会・八尾)
堅田香緒里(東京都立大学大学院)
加藤笑平(天草在郷美術館、 またたび)
加藤政洋(立命館大学文学部)
狩谷あゆみ(広島修道大学)
川越道子(大阪大学)
川野英二(フランス社会科学高等研究院)
川元みゆき(愛媛大学)
木内翔(京都大学文学部哲学教室)
菊地夏野(名古屋市立大学)
岸政彦(龍谷大学社会学部)
北川由紀彦(東洋英和女学院大学(非常勤))
北村麻美(長居で音楽が聴きたいグループ)
北村健太郎(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
木下茅(一橋大学大学院博士課程)
木下真理子(大阪女子大学人間関係学科)
金友子(なし)
金善美(Dept.of Socialwelfare of SungKyunKwan Univ. Ph.D.candidate)
木村敦(種智院大学)
木村穣(KDML暫定コーディネータ/ピースムービーメント実行委員会)
木村正人(早稲田大学)
木村理恵(京都大学大学院文学研究科修士課程)
久保田テツ(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)
久保友美恵(愛媛大学)
黒坂愛衣(日本学術振興会)
高祖岩三郎(VOL, Autonomedia, MDS)
高智富美(大阪市立大学)
児島憲(法人職員)
後藤愛由美(大阪府立大学大学院)
後藤吉彦(立命館大学ボランティアセンター)
小林暢(関西大学大学院/ユニオンぼちぼち)
小堀学(専門学校講師)
古松丈周(関西大学大学院)
小松浩(神戸学院大学)
小村富美子(大阪市立大学大学院(社会学研究室))
さ
雑賀恵子(大阪産業大学(非常勤))
斉藤寿一郎(法人職員)
齋藤直子(奈良女子大学大学院)
崔博憲((なし))
栄井香代子(戸籍のない子にパスポートを!LEMON+C通信)
堺田愛(神戸YWCA)
酒井隆史(大阪府立大学)
酒井朋子(University of Bristol (大学院生))
坂尾昇二(社会福祉法人白鳳会労働組合)
阪野祐介(神戸大学大学院文化学研究科・院生)
櫻井純理(立命館大学産業社会学部)
櫻田和也(大阪市立大学大学院創造都市研究科)
佐々木祐(京都大学文学研究科)
佐々木洋子(大阪市立大学大学院)
笹沼弘志(静岡大学)
佐藤昭治(NPO法人代表)
佐藤貴宣(大阪大學大学院人間科学研究科博士後期課程)
佐藤文敬(なし)
佐藤陽介(京都大学大学院)
塩見豊久(尚絅学院大学情報システムセンター(NPO仙台夜まわりグループ))
四方利明(立命館大学)
志賀文哉(モナシュ大学大学院)
重森誠仁(フリーの人類学者)
篠原雅武(京都大学大学院人間・環境学研究科)
柴田剛(大阪市立大学大学院文学研究科前期博士課程)
渋谷望(千葉大学)
島和博(大阪市立大学)
嶋田頼一(山谷労働者福祉会館活動委員会)
嶋田ミカ(龍谷大学非常勤講師)
清水雅彦(明治大学講師(憲法学))
下地真樹(阪南大学経済学部)
全泓奎(日本福祉大学21世紀COEプログラム)
白井裕子(愛知医科大学)
白波瀬達也(関西学院大学大学院)
新城郁夫(琉球大学法文学部教員)
杉山和明(日本学術振興会特別研究員・大阪市立大学)
鈴木隆弘(清和大学)
鈴木鉄忠(東京工業大学社会理工学研究科)
砂脇恵(種智院大学)
數寳照夫(行政書士(奈良県行政書士会会員))
攝津正(Free Associations)
千田靖子(日本アメリカ文学会)
蔵龍隠士(老人党リアルグループ「護憲+」)
園部裕子(日本学術振興会)
宋安鍾(金沢大学)
成元哲(中京大学社会学部)
た
高木竜輔(日本学術振興会)
高橋慎一(立命館大学)
竹内優理(大阪市立大学大学院)
武田俊輔(滋賀県立大学(社会学))
竹村正人(立命館大学衣笠キャンパス国際関係学部国際文化理解コース中本真生子ゼミ非就活組組長、立命館大学学術公認サークル国際問題研究会レクリエーション係丸投げ課課長)
田崎英明(立教大学)
田辺崇宏(大阪大学人間科学研究科)
田花安子(ピース9 あざみ)
田巻松雄(宇都宮大学国際学部)
玉利智子(Nottingham Trent University)
辻本恵美(なし)
土屋礼子(大阪市立大学)
堤圭史郎(大阪市立大学大学院)
都藤清美(なし)
綱島洋之(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 博士課程)
妻木進吾(日本学術振興会特別研究員)
寺崎幸子(立命館大学)
土井智義(大阪大学大学院)
土居浩(ものつくり大学)
遠山雅史(アルタス情報システム(会社員))
戸田公人(会社員)
冨山一郎(大阪大学)
友澤悠季(大学院生)
な
長尾洋子(和光大学)
中川加奈子(関西学院大学社会学研究科)
中川成美(立命館大学文学部)
中川千草(関西学院大学大学院社会学研究科)
中倉智徳(立命館大学)
中島知美(福井県立大学)
中西昭雄(日本寄せ場学会)
永野潤(東京都立大学非常勤)
中野真樹子(ひげとしっぽ移動どうぶつ病院代表)
中野元裕(大阪大学)
永見綾子(大阪府立大学大学院)
中村平(日本学術振興会)
中村祥規(大阪大学)
鍋谷美子(神戸YWCA夜回り準備会)
成定洋子(すだ工房)
二階堂裕子(大阪市立大学大学院)
西泉(沖縄大学)
西口正史(元・関西大学)
西島文香(高知大学人文学部)
西田心平(立命館大学)
西部均(大阪市立大学大学院COE特別研究員)
西村雄一郎(愛知工業大学)
仁平典宏(東京大学大学院人文社会系研究科)
根津朝彦(総合研究大学院大学大学院生)
根森健(新潟大学)
野崎泰伸(大阪府立大学大学院生)
野々村耀(神戸YWCA夜回り準備会)
野村修身(工学博士)
は
朴よんせ(大阪市立大学大学院)
箱田徹(神戸大学大学院博士後期課程)
橋口昌治(自分が若手研究者なのかよく分かりません)
觜本郁(神戸公務員ボランティア)
畠山由佳子(神戸女子短期大学、関西学院大学大学院)
濱口怜子(大阪YMCA国際専門学校)
濱田陽(帝京大学)
濱西栄司(京都大学大学院社会学専修)
原口剛(大阪市立大学都市研究プラザ)
東琢磨(フリーランス・ライター(音楽批評))
樋口明彦(法政大学)
樋口直人(徳島大学)
日高由貴(大阪大学文学研究科博士後期課程)
ヒデヨヴィッチ上杉(ロック演奏者(ジェロニモレーベル)・チョチェック研究家)
兵頭晶子(東京大学大学院)
平井玄(demusik inter.)
平川茂(四天王寺国際仏教大学)
平沢剛(明治学院大学)
廣岡浄進(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程/英知大学非常勤講師)
廣瀬純(龍谷大学)
廣瀬真琴(大阪市立大学大学院)
福岡安則(埼玉大学教授)
福嶋順(大阪大学人間科学研究科)
福田淳(大阪市立大学前期博士課程)
藤田進(なし)
藤田智博(大阪大学大学院)
藤室玲治(神戸YWCA夜回り準備会/神戸大学学生震災救援隊)
傅琳琳(大阪市立大学大学院)
ベル香織(なし)
堀田義太郎(大阪大学)
許潤範(韓国)
堀江有里(花園大学ほか非常勤教員/日本基督教団・牧師)
ま
前川真行(大阪女子大学)
前瀬宗祐(VOL)
前田拓也(関西学院大学大学院)
前野こころ(京都精華大学人文学研究科)
松井美枝(大阪市立大学地理学教室同窓会)
松井理恵(筑波大学大学院人文社会科学研究科)
松浦さと子(龍谷大学)
松岡隆浩(人文書院)
松岡弘之(阪南大学非常勤講師)
松尾浩一郎(日本社会事業大学非常勤講師)
松沢哲成(東京女子大学教員/日本寄せ場学会)
松谷満(徳島大学)
松波めぐみ(大阪大学大学院)
松原義之(株式会社パレード)
松村嘉久(阪南大学国際観光学科)
松本一郎(東京都立大学大学院)
松本潤一郎(無)
丸山里美(京都大学・大学院生)
三井翔太(愛媛大学法文学部総合政策学科二回生&路上生活者支援団体オープンハンドまつやま)
三浦耕吉郎(関西学院大学)
水越紀子(都市社会学研究所)
水田憲志(関西大学非常勤講師)
宮本要太郎(関西大学)
村井寛志(神奈川大学)
村上潔(立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程)
村上慎司(立命館大学先端総合学術研究科一貫制博士課程)
村上直之(神戸女学院大学)
村上陽子(琉球大学大学院)
村澤真保呂(龍谷大学社会学部)
望月太郎(大阪大学)
本岡拓哉(大阪市立大学大学院)
本山謙二(学術振興会特別研究員)
森亜紀子(京都大学大学院農学研究科)
盛岡晋吾(福祉労働者)
森明香(一橋大学 大学院生)
森千香子(南山大学)
や
安田(医師)
矢野亮(大阪府立大学大学院)
矢部拓也(徳島大学総合科学部)
山岡まさお(無)
山北輝裕(関西学院大学大学院)
山口覚(関西学院大学)
山口晋(大阪市立大学大学院)
山口奈都(所属なし)
山崎孝史(大阪市立大学)
山田佳苗(一橋大学大学院社会学研究科)
山田富秋(松山大学教員)
山西麻依(大阪市立大学大学院前期博士課程)
山ノ内裕子(関西大学)
山本かえ子(神戸大学総合人間科学研究科院生)
山本早苗(関西学院大学 非常勤講師)
山本繁樹(なし)
山家悠平(京都大学人間・環境学研究科)
湯本誠(札幌学院大学)
芳井武志(福祉団体職員)
吉岡千絵(ナハ行動)
吉澤弥生(大阪大学)
吉住亜矢((株)新評論)
吉田千恵(ナカニシヤ出版)
芳仲和彦(なし)
吉村智博(「釜ヶ崎」の歴史を研究している研究者)
寄藤晶子(松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科)
寄藤昂(芝浦工業大学)
ら
李嘉永(部落解放・人権研究所)
わ
若林千代(津田塾大学国際関係研究所)
若松司(大阪市立大学大学院)
渡辺順一(金光教羽曳野教会)
渡辺拓也(大阪市立大学大学院)
渡邊洋之(京都大学研修員)
渡邊充佳(大阪市立大学大学院生活科学研究科前期博士課程)
賛同メッセージ
2007/01/26, 06:48
2007年2月4日
行政の方も、路上者の方も、バリケードを作る人も、会社に飲み込まれていく人たちもみんなみんな同じ労働者なんですよね。。。悲しい戦いです。きっとお互い向き合うところから何かが始まるんではないでしょうか?チューリップを買ってきました♪ピンクのヤツ。水玉のレジャーシートも。めいっぱい広げてモーニングコーヒーでも嗜みながらお芝居を見続けます。見届けてみせる!大阪市のみなさん、ステキじゃないですか? 生きるということは。みんな強く時には弱く生きてるんですよ。お芝居見て何かを感じ取ってください!この文化的試みに対して強く賛同いたします。(浅沼健一/立命館大学理工学研究科)
Public Space belongs to People!!!(Choi Tsz Kwan/School of Creativity, Hong Kong)
Support you..always Best wish from hong kong.(Kwong Hoi Yan/Hong Kong)
排除に断固反対です。(攝津正/Free Associations)
起こっていることを自らの感覚で知り受け止めることが排除を止める第一歩だと思います。(北村麻美/長居で音楽が聴きたいグループ)
stop crackdown!!(Cioran Jung/personal)
simply show my support(Kevin Li/グリーンピース・中国)
2007年2月3日
All of us have got the right to keep one's own home even if they are in parks. The govornments had never given any attention, but only when they have sports games to hold! Kan-ba-re!!(Woo Sung Hee/Student, Korea)
Solidarity to homeless people. Together we can defeat this inhuman logic.(Ola Fredriksson/International Committee of the Swedish Anarcho-Syndicalist Youth Federation)
Let the homelesspeople live in peace!(Erik Karlsson/SAC Syndikalisterna(postalworker and student))
the right of residence is needed for every person. Osaka city Goverment must stop destroying homeless people's tents. Before destruction, think about Human right.(Lee Hayeon/dlsori)
I am also against the eviction order of Nagai Park residents by Osaka City Government. The Osaka City Government must guarantee living rights for homeless people.(Shin Hee-chul/Korean Street Vendors Confederation)
微力ながら、私も賛同いたしたく存じます。(石川 裕一郎/聖学院大学 政治経済学部)
この度の強制代執行は基本的生存権を保証する憲法に違憲するものであり、長い間、長井公園における経緯を見てきた立場の者として、ここに反対を表明します。(加賀谷真澄/筑波大学人文社会科学部)
2007年2月2日
Please keep and support homeless people in your city. International community thanks your attitude.(Adilson Vaz Cabral Filho/Prof., Universidade Federal Fluminense)
juat voicing my protest.(Andrew Lyle Jones/none)
何故に、この寒い時期に行うのか。(かしもと けいじ/憲法を生かす会・八尾)
自分にできることは何か、と悩みつつも、まず小さな第一歩としてこの呼びかけに賛同させていただきたいと思います。(松尾浩一郎/日本社会事業大学非常勤講師)
大丈夫!!みんな一つにつながっています。みんなで立ち向かいましょう。(濱口怜子/大阪YMCA国際専門学校)
研究者、というのはおこがましいですが、賛同します。「迷惑でしょ?市民のみなさんも。ね?」といったかんじの「無関心を利用した」ナンデモアリにはNO!と言いたい。きちんと論をはって声明を出す、このような行動はとても意味があると思います。家族ナシ、定職ナシのD7の身分にとって、ホームレスはありえない未来ではありません。(松波めぐみ/大阪大学大学院)
強制撤去に反対します。すべての人・特に弱い立場の人・貧しい人を 守るのが 行政であってほしいです。(都藤清美/なし)
I am writing to protest the eviction order of the homeless. Surely, Japan, with it's amazing ingenuity can come up with a better plan.(Elissa Fineman/Our Media)
長居公園行政代執行に対する研究者声明に賛同します。昨年末に長居公園テント村を訪れた際、数日前に公園内でダンボールにくるまって寝ていた人が凍死した話を聞いてあぜんとしました。大阪市当局はテント村の排除には躍起になるのに、テント村以外の長居公園の中で寝ている人には何らの施策も行わないわけです。そうした人への支援を行ってきたのは、まさにテント村の人々です。そのテント村をつぶすことは、路傍に倒れる人を増やすことに他ならないと思います。「公園にテントを張って人が暮らしている」という状況自体は、私はよろしくないと思いますが、それは別にそこに住んでいる人が悪いということではなく、そういう暮らしに追い込まれる人がいるという状況を悪いと思うからです。多くの大阪市民だって、そう思っているのではないでしょうか。人の暮らしているテント村を強制的に排除するというのは、あまりにも無茶苦茶なやりようです。そもそも、市行政というのは警察や軍隊じゃないんですから。住宅地やご町内のもめごとを解決するように、そこに住んでいる人と粘り強く話をしていくのが、市行政の仕事というものです。大体そもそも、もめごとということ自体が起きてもいないと思います。長居公園のテント村については、近所の人からの苦情や公園利用者からの苦情などというものは、ほとんど皆無なのではないでしょうか。平地に乱を起こして、市民の税金を無駄使いするのは、お役人の仕事ではないハズです。私は1974年に大阪の中津で生まれた、大阪出身者ですが、最近の大阪市のまちのつくり方には常々首をかしげてきました。それは主に、私の生まれ故郷の中津が下町情緒のあった猥雑であると同時に魅力的なまちだったのが、梅田の植民地のような、なんとも小奇麗だが住みにくい場所になってきたことによります。さらには大阪市を「国際集客都市」とするというにいたっては、大阪生まれの人間としては、大笑いするしかありません。これが同時に、テント村を排除し、そのテント村の横で凍死する人には知らん顔というまちになることを意味するのですから、本当は笑い事ではないのですが。長居公園のテント村には数度、足を運んだだけですが、何とも人情に厚い、良いところです。地域の財産ともなりえるのではないでしょうか。「公園を占拠している」という点は、大阪市行政当局のみなさんにとって、確かに頭の痛いところなのでしょうが、「まちづくり」の観点から見て、あれをタダつぶしてしまうのは、誠にもったいないと思うところです。既に行政代執行の日取りもきまった段階で言ってもしょうがないですし、そもそも行政代執行という強権を発動せざるを得ないというのが、市行政としては「失策」「敗北」を意味するのも十分に分かった上でそうすることを選択したと思うのですが、やっぱり、やめたほうが大阪市にとっては良いですよ。別に私が大阪市の役人の立場に立つ必要もないのですが、まぁ、ここは立って考えてみましょう。すると、次のような施策が最良に思えます。テント村を存続させて、緊張感をもって対峙しながら話し合いを続け、同時にテント村には公園内の野宿している人の夜回りなどを続けさせて、地域のみなさんとも良好な関係を続けさせて、お祭りなんかもやらせておく。襲撃やら、その他のいろんな悪いことをするワカモノにも目を光らせておいてもらう。そういう風にコントロールしてやっていくことで、長居公園テント村というのは地域の財産になるし、公園内で野宿する人が依るべき場所になるし、公園内の治安を守る拠点にもなるし、良いコト尽くめじゃないですか。長居公園テント村なら、ここに書いたことはすべて可能です。信じられないなら、一度、テント村を訪問してみるべきです。とはいえ、あなたたちがつぶしちゃうことにしたので、そんなことももうできないのですが。実に馬鹿げた施策を選択したものです。(藤室玲治/神戸YWCA夜回り準備会/神戸大学学生震災救援隊)
追い出し反対!(戸田公人/会社員)
公園居住の人々の個々のケースについては承知していませんが、いままで話し合いで醸成されてきた関係が、公権の行使の名目でなされる強制力によって、排除するものと排除されるものと言う、著しく非対称な関係に転換する事を、悲しく思います。(柿田肇/大阪大・大学院)
2007年2月1日
Please support justice and the rights of all people to have safe, secure, healthy lives!(Aliza Dichter/CIMA(Director))
Imagine yourself being a homeless person.(Joshva Raja/Queens FOundation UK(Professor))
i am very upset to hear that you want to move the homeless from Nagai Park! i lived in Nagai for 1 year while teaching in Japan and I was very happy that the homeless people had somewhere nice to live. please do not move them from Nagai!(Barry Saunders/Queensland University of Technology(lecturer))
元大阪市民としても遺憾です。(松谷満/徳島大学)
強制撤去、許すまじ!テントだけじゃない。人の信頼や絆、この世に身を置く最後の綱まで切ってしまおうというのでしょうか。イエや、職場から縁の切れた人は生きて行かなくてもいいっていうのでしょうか。同じ同じ、同じ人間なんだゾー!(栄井香代子/戸籍のない子にパスポートを!LEMON+C通信)
住民対話集会のようなものを近隣住民とともに実施できるようになるといいのですが。ひとり暖かい部屋にいて、お役にたてる研究ができないことに申し訳なく、私の活動や研究がいつかこうしたときに参考にできることを含んでいるように努めたいと思います。(松浦さと子/龍谷大学)
私もいつか家賃を払うことができなくなるかもしれませんので、共生を排除する強制排除には本気で怒ります。(竹村正人/立命館大学衣笠キャンパス国際関係学部国際文化理解コース中本真生子ゼミ非就活組組長、立命館大学学術公認サークル国際問題研究会レクリエーション係丸投げ課課長)
行政は窓口で「生活保護」申請を抑制しておいて、野宿者の生存権はどのように保証するつもりなのか? 「自立支援センター」は、たった3ヶ月の入居(最大で6ヶ月)。だいたい「就労支援」というが、野宿者はプータローではない! みんな何らかの仕事をして生きているわけで、それでも家を借りるだけの収入をえられない。このことは端的にいって「貧困問題」だ。この「貧困問題」を個人の自己責任に還元しているのが、ネオリベの論調で、それに世論も誘導されている。また野宿するにしても、彼らは誰かの私有地を犯しているわけではない。なるほど公園や道路の公共設備の一部を占有はしているが、それは生存するための最低限の手段なのだから、彼らに行政が住む代替場所を用意できないのであれば、その違法性は阻却されてよい。(山本繁樹/なし)
最低限の人格的自由を奪う措置は許せない。(青水司/大阪経済大学)
僕が「若手研究者」といえるかどうかはわかりませんが、あらゆる人が生を脅かされることのない社会を夢見つつ、この声明に賛同いたします。(中倉智徳/立命館大学)
Please stop the eviction of these homeless people. Housing is a basic human rightand should not be denied.(DeeDee Halleck/Deep Dish Network and University of California, San Diego(Professor Emerita))
2007年1月31日
小さな平和団体に所属している一老人にすぎませんが,この声明に賛同いたします。(田花安子/ピース9 あざみ)
「長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」に賛同します。国際集客都市・大阪では2007年夏,長居陸上競技場をメインスタジアムとして世界陸上大阪が開催されます。大阪市の一市民として私はその成功を祈り,海外から数多くの観客が大阪に押し寄せ,大阪の魅力と大阪人のホスピタリティを満喫していただければと切に望んでいます。一方で,長居公園のテント村において行政代執行が強行されようとしています。これら二つの事象を並べてみると,それらの相互因果関係を勘ぐらざるを得ません。北京オリンピックに伴う建設ラッシュのなかで,北京市内の各所では数万人規模の居住地域とそのコミュニティーが破壊されつつあります。また同時に北京市では,野宿生活者やスラムが「保護」や「改良」という名のもとに,海外からの来訪者の目に触れないよう覆い隠されつつあります。私はその現状を大学の講義で紹介し学生たちの前で批判しています。先進国の日本で,それも我が愛する地元・大阪で,同じようなことが行われるのを私は座視することはできません。生きるために必死な弱者を強制排除せず,彼/彼女らと共生して国際集客イベントを成功させる道筋を模索すれば,世界陸上の取材に来た世界中のメディアが注目するなかで,大阪の名声は世界的に広まるのではないでしょうか。それこそ真の「国際集客都市」への第一歩となるのではないでしょうか。大阪市役所の志し高い職員の皆さん,長居公園のテント村の住民が,テント村から長居陸上競技場を周回するマラソン選手を応援するような国際陸上にしませんか。話し合いを重ねて信頼関係を築き,彼/彼女らにボランティを依頼すれば,最強の戦力になるかもしれませんよ。大阪城公園にサミットを誘致する計画もあるようですが,世界から集まる首脳たちも自国の野宿生活者問題に頭を悩まされているはずです。大阪がホームレス問題の解決に向けて,新たな道筋を大阪城公園で示せれば,サミット誘致にも成功するのでは…。(松村嘉久/阪南大学国際観光学科)
「義務の履行」に関して他の手段も話し合いの可能性もあるのに、それを尽くさずして行われる行政代執行は、行政代執行法そのものにも違反する違法行為であり、立ち退きをゴミの除却と言い換え、そこに生存する人の存在を無視する大阪市に正義はない。人の生存を危うくする「美観」も「適性化」も私は望まない。テントのみを排除して問題を隠蔽することは、将来に禍根を残す最悪の選択である。(芳井武志/福祉団体職員)
今回の除却命令および代執行は、対象者の生命、身体、人間としての尊厳といった基本的人権を侵害するものであること、その必要性の根拠が十分であるとは考えられないことなどから、行政権の濫用の疑いがあります。(數寳照夫/行政書士(奈良県行政書士会会員))
ひととして、まずちゃんと向き合って話をしようという呼びかけを最後まであきらめない。この声明もそのひとつだとおもう。すべてのしんどくされているひとびとと立場をともに。これからも長居のなかまとともに居たいとおもいます。(鍋谷美子/神戸YWCA夜回り準備会)
長居公園行政代執行に反対致します。(全泓奎/日本福祉大学21世紀COEプログラム)
人々が生活し、人と触れ合い、社会生活を送る場所を破壊してはならないと思います。当たり前のように、排除は何の問題の解決にもなりません。(小林暢/関西大学大学院/ユニオンぼちぼち)
ホームレスを排除すればいいというような暴挙に手を貸すような労働者でいいのか、ということが各人に問われています。大阪市の職員や労働組合から、抗議の声が出ることを望みます。(伊田広行/大阪経済大学等非常勤講師)
ホームレスの問題は個人の問題、自己責任の問題ではなく、すべての市民がその人らしく生きられる社会をどう実現するのかという、社会全体の問題だと考えます。強制的に居住の場を奪う行政の政策に強く反対します。(櫻井純理/立命館大学産業社会学部)
こうした排除こそが、ネオリベ的発想に基づいて人間をモノ化し、コミュニティの再創造を阻む行為にほかなりません。(阿部小涼/琉球大学)
「夫(父親)をこのまま放っておいたら死ぬと分かっていながら放置した」として、警察は妻と子ども2人を殺人罪で逮捕した。ならば、失業手当が受けられずに路頭に迷うと知りながら住民票を削除することや、行くところがないのを知りながら追い出すことも、同じく「罪」として問われるべきだ。行政は自らの振る舞いを自覚せよ。そして現場の職員、被雇用者は、その目線を後ろに向けよう。排除されるべき者・制度は、そこにある。(西口正史/元・関西大学)
2007年1月30日
声明に賛同します。(芳仲和彦/なし)
公園で生活しているだけの人々を、公園から追い出すことに、私は反対致します。なぜなら、私も将来、公園に住むかもしれないからです。精一杯努力し、一生懸命働いたとしても、会社の倒産や病気などの災難により、路頭に迷う可能性はあります。私は、自分自身の「セーフティネット」あるいは「利用可能な社会的資源」を確保するために、大阪市のやり方に反対致します。私は自分の私利私欲に基づき、今回の大阪市のやり方に反対致します。(重森誠仁/フリーの人類学者)
皆さんの思いがより多くの人に伝わることを願っています、そしてそれを信じています。僕も松山で、明日を信じて頑張ります。mettaをこめて(三井翔太/愛媛大学法文学部総合政策学科二回生&路上生活者支援団体オープンハンドまつやま)
野宿者の方は餓死か凍死をしてもよいのでしょうか?行政はむしろ人が生きていくのに最低限必要なバックアップをすることが本業です。このような排除は全世界から非難をあびるでしょう。(吉岡千絵/ナハ行動)
「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」に賛同する。先ほど提出されたテント村住人による弁明書にある通り、市の示した代執行の理由に正当性はなく、あるのはテント撤去という結論だけだと考える。市は「住民の苦情」を代弁しているつもりかも知れないが、むしろ今回のような施策が野宿生活者への負のイメージを作り、根拠のない「苦情」を生むのではないか。代弁が先に立っているのだ。ちなみに私は中高生の頃、陸上競技部に所属し、しばしば長居競技場および同公園を利用していた。その際、テント住人との間で、物理的にも精神的にも何のトラブルも生じなかったし、周囲でそのような話を聞いたこともない。市は、この私の経験が少数派だと言えるほどに、「苦情」のデータを持っているというのか。野宿生活者の生命・生活・人格を損害し、根拠の無い「公共の利益」に私を引きずり込む市の暴挙に対し、断固抗議する。(越智正樹/京都大学大学院)
公共の場において当府の住民が生活の場を要求するのは当然の権利であり、またそれに応えるのは行政の義務であると考えます。したがって、今回の長居公園行政代執行に対する研究者声明に賛同いたします。(鈴木鉄忠/東京工業大学社会理工学研究科)
賛同します。(本山謙二/学術振興会特別研究員)
去年演奏のためにメキシコを訪れた時、そこで知りあった友人は大阪城公園の強制排除の件を知っており、我が事のように心を痛めていた。長居公園で同じ事を繰り返すなら、世界に恥をさらすだけだと、大阪市は想像力を働かせて欲しい。テント村強制排除の中止を心から求めます。(ヒデヨヴィッチ上杉/ロック演奏者(ジェロニモレーベル)・チョチェック研究家)
関西若手研究者有志の皆さんの作成したメッセージについて賛同の意を表明いたします。(前川真行/大阪女子大学)
社会的諸問題をめぐって、当事者である社会的弱者の排除が、その問題の本質的解決にならないことは歴史の証明するところです。ハンセン病者への差別しかり、障害者への差別しかり。野宿者問題についても、こと大阪市では戦前の1920年代から、ことあるごとに繰り返し生起してきた問題でした。特定の地域に囲い込んだり、コミュニティを形成している公共空間からの排除することは、全く生産的ではないという自明の命題を、市側はもっと真摯に考えるべき時でしょう。今の市長である関潤一の祖父、関一氏は、戦前の大阪の社会政策や社会事業のあり方をもっと真剣に考えていたと思うのですが???いずこの世界も2世、3世はダメなのでしょうかね〜(吉村智博/「釜ヶ崎」の歴史を研究している研究者)
遅くなりましたが、以下の声明文に賛同いたします。(松沢哲成/東京女子大学教員/日本寄せ場学会)
先日の野宿者の住民票を認めない判決など、私も、野宿生活者を人間とみなさないようなひどい現状に対し、憤りを感じておりました。本声明に、賛同いたします。(中川加奈子/関西学院大学社会学研究科)
声明文を読みました。研究者でも学生でもなくて会社員ですけど僕も賛同します。行政代執行の日は仕事を休めないので参加できません、役に立てなくてすみません。(遠山雅史/アルタス情報システム(会社員))
偶然こちらのページを見かけ、投稿をさせていただくことにしました。情報社会・ユビキタス社会へと、国のみならず様々なところで舵とりが行われていますが、これらの基盤は、何よりもまず、「あらゆる」人間に対して安全を保障することからスタートすると思います。その意味でも一番大事なところで破れ目を作らないように、一個人としてお願いしたいのです。同時に、凍死する人が理由は何であれ、個人的には出てほしくないと思っています。ささやかながら声明に賛同させていただきます。(おくむらだいき/大阪在住の大学院生)
2007年1月29日
声明に賛同します。(中西昭雄/日本寄せ場学会)
声明に賛同いたしました。想像力の復権を主張します。(朴よんせ/大阪市立大学大学院)
「長居公園行政代執行に対する研究者声明」に賛同いたします。(下地真樹/阪南大学経済学部)
賛同します。(久保友美恵/愛媛大学)
公園で生活するひとりひとりの声をきいてから対応を決めるべきです。仮に現在日本にいる野宿者全員ひとりずつの声をきいても個人の希望に応じて対応をきめることができる人数なのですから(そうでなくても、個人の声は尊重されるべきですが)、まして長居公園で生活する人全員の声を尊重することは、人数的では不可能ではないのに、それをやらないというのは、単に、野宿者に対する差別からにすぎません。そうでなければ、行政は、いちおう市民ひとりずつの要望をきく制度は曲がりなりにも持っているのですから。(稲葉奈々子/茨城大学)
長居公園の件の強制排除に関しての「声明」、賛同します。(東琢磨/フリーランス・ライター(音楽批評))
私は一般人ですが賛同します☆(山岡まさお/無)
野宿者強制排除は、なんらの問題解決にもならないばかりか、むしろ就労や格差固定に関わる問題を抹消し、不安によって社会そのものを監視し統制していく危険性を大きく孕んでいると思います。野宿者の人達とともに生きていける社会にこそ希望があるのではないでしょうか。今回の排除方針に反対します。(新城郁夫/琉球大学法文学部教員)
「ホームレス状態」が提起する問題とは、単に「野宿者」だけのものではなく、低賃金非正規雇用者もふくめ、不安定な生を送っている多くの人々が分有している問題です。よって、福祉制度や就業構造の改善という点から考えるべき問題であり、そのための取り組みが、少しずつではありますが、様々なレベルの行政や民間において、模索され・取り組まれつつある最中です。しかし今回の代執行は、その流れに逆行する蛮行で、生活に困難を抱える人の中でも、最も苛烈な生活を送っている野宿者を、表面的に不可視化しようとするだけのものでしかなく、政治の自己否定でもあります。日本における社会事業の精神・実践の発祥の地である「大阪市」の歴史の中に、負の遺産を残さないでください。(仁平典宏/東京大学大学院人文社会系研究科)
「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」へ賛同します。(矢部拓也/徳島大学総合科学部)
野宿を余儀なくされている人々が置かれている問題について、さほど、詳しい見識はありませんが、拝見した研究者声明に、私は賛同いたします。昨年1月、新今宮駅付近の路上の青テントの簡易住居に、「路上美化(農薬散布?)のため、1月○日までにたちのかないと強制撤去する」という張り紙が張られているのを見て、強烈な怒りを感じたことを思い出したことを記させてください。そのテントは、歩行のじゃまにもならないし、近くの樹木は農薬を散布する必要があるような感じのものでもありませんでした。どうして、大阪市が、「健康で文化的な最低限の生活」もできていない人の、さらに、ぎりぎり生き延びるための最低限のやりくりまで、取り上げようとするのか、全く、いつも、理解に苦しんでいます。(松井美枝/大阪市立大学地理学教室同窓会)
「ホームレスの問題の解決に向けて求められているのは、野宿生活者を都市空間から見えなくする試みではなく、野宿生活者を含め、不安定な居住状態にある人々の居住の安定を確保する試みなのではないでしょうか」(声明文より)という点について、ほんとうにそのとおりだと思います。(望月太郎/大阪大学)
テントの強制撤去は、人権を無視したものです。許すわけにはいきません。(佐藤陽介/京都大学大学院)
強制執行に断固反対します!(吉住亜矢/(株)新評論)
憲法に保証される最低生活のために強制撤去はゆるされません。(野村修身/工学博士)
「自立」という名の下に行われるさらなる分断化と選別化に反対します。(大城永子/琉球大学大学院卒非正規雇用員)
暮らす場所やスペースをどんどん奪っていく先にあるのは、そうやって排除された人たちへの差別。偏見やレッテルが暴力やさらなる排除を亢進していく。行政がやろうとしていることは殺人行為だとおもう。(木下茅/一橋大学大学院博士課程)
研究者声明に賛同いたします。生きる権利を奪い生活困窮問題を隠蔽しようとする行政の暴挙に対し、ともに闘いたいと思います。(木村敦/種智院大学)
生存権を奪う大阪市の愚行に強く抗議する。靱公園・大阪城公園での行政代執行の際の、市職員や警官の下品な笑顔が忘れられない。(大野光明/<社会運動>研究会)
2007年1月28日
野宿する権利を、そしてなによりあたりまえに、生きる権利を!日々に切り下げられ、その低きに揃えられていくわたしたちの権利の縮図として野宿者の排除があります。(たとえば大阪市は飛鳥会事件などを利用して被差別部落の青少年会館を廃止する方向です。そこには、この施設が同和対策事業であったという以外、いかなる関係もない。同和地区にだけあるのが不均衡であるという。事業評価という口実さえなく、廃止という粗暴な行政意思だけがある。)それと同時に、釜ヶ崎などの日雇労働者の高齢化にともなう野宿化という側面も、忘れてはならない。労働力としての使い捨てを行なってきた近代日本史の裏面です。そしていまも派遣や請負、非常勤雇用の当然化をすすめる現在と将来の日本でくりかえされていくことに反対します。長居公園に住まう皆さんに連帯と軽々に言える身ではありませんが、「一部の問題」にさせないために。こんなニュースも紹介しておきます。フランス「国民」というあたりに問題は感じますが、大阪市のやろうとしていることとの距たりはそれでもなお大であると考えます。(廣岡浄進/大阪大学大学院文学研究科博士後期課程/英知大学非常勤講師)
自由で精神的豊かさに満ちた生活の姿、風景は どんな形であっても美しい。 それに対しては誰もなにも言えない。なにもしてはいけない。 それが日常だから。それが生きるということだから。(加藤笑平/天草在郷美術館、 またたび)
声明に強く賛同します。一人でも多くの人にこの現実を伝え、奪われた想像力を取り戻す助けになればと思います。(田辺崇宏/大阪大学人間科学研究科)
声明に賛同いたします。(村上陽子/琉球大学大学院)
大阪市のやり方に激しく憤りを感じます。昨年の強制排除を見るかぎり、あきらかに公園の「占領」を目指しているように見えてなりません。公園をフェンスで囲んで外部と分断し、隔離された内部で乱暴をはたらく…。パレスチナ、イラク、韓国・平澤などで起きていることとあまり区別がつきません。まずは何よりも、テント村の方々の正当な権利を守り抜くことが大切だと考えます。(土井智義/大阪大学大学院)
「長居公園行政代執行に対する研究者声明」に強く賛同いたします。(北村健太郎/立命館大学大学院先端総合学術研究科)
「国際都市にふさわしい都市景観を維持するため」「府民に対し良質な治安を確保する行政の責任」、あるいは「身元の定かでない人間がうろついていると子供にとって『あぶない』」などの言葉などが、こうした撤去をめぐって用いられるのでしょうか。しかし、そうした漠然とした言葉の背後でじっさいにやられているのは、個人個人が寝泊まりし日々の生活を送っている場を、圧倒的な権力差のなかで一方的に破壊し奪い去ることにほかなりません。こうした行為が人間の生そのものに対する甚大な攻撃であることは明白です。「就労か福祉か」という二者択一的な従来策の問題、これまで少しずつ培われた信頼関係が撤去が現実のものとなればいちじるしく損なわれるであろう点、など、声明文じたいがわかりやすくまとめてあり、興味深く読ませていただきました。ここに賛同の意を表明します。(酒井朋子/University of Bristol (大学院生))
「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」に賛同いたします。(大内裕和/松山大学教員)
学部時代に京都にいました。底冷えのする真冬の京都で、院試勉強の帰り道で見たホームレスの方が、猫と共に路上で暖をとろうとダンボールにくるまっていた、あの情景が忘れられません。十分な施策のないまま代執行をすることに対して、強く抗議します。ホームレスの方々の声にも耳を傾け、「対話」できる行政を強く希望します。(森明香/一橋大学大学院生)
2007年1月27日
基本的生活をおくるための権利を奪う全ての排除に反対します.基本的生活を送るための権利を主張するのに、責任も条件もまったく必要ないっしょ.行政はつまらんことせんでええけん、やることせいっちゃ.(打越正行/都市社会学研究所)
「しかたがない」の一言で、考えなければならないこと、行動しなければならないことが、流されていった結果、どのような日々が残るのでしょうか。今回声明を出される研究者の方たちを、微力ながら応援したいと思います。(辻本恵美/所属なし)
人間が生きる道筋を阻むことは、誰にもできることではない。生活の場を奪うことに対し、断固抗議する。(堀江有里/花園大学ほか非常勤教員/日本基督教団・牧師)
メッセージに賛同し応援します。研究者としての責任を引き受けるみなさんの活動に心底敬服しています。私も、私のいまいる環境のなかで、できる範囲で、責任を引き受けていきます。手始めに、研究室の廊下にメッセージ文を拡大コピーして掲示します。ゼミでも話題にします。(寄藤晶子/松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科)
このような社会的排除は市民社会の原理そのものを否定する行いであり、だんじて認めるわけにはいかない。(村澤真保呂/龍谷大学社会学部)
国際的なイベントがあるたびに,行政はホームレスの人たちを排除することに躍起になります.ホームレスの存在が恥だとでも考えているのでしょうか.それならば,ホームレスを生み出さざるを得ない社会状況を改善できないことを棚上げにして,ホームレスの人たちを排除し,不可視化させてその場限りの面子を取り繕おうとする行政の姿勢の方がよほど恥です.排除の正当化の根拠として,地域住民の「安全」「安心」が脅かされる,ということもよく指摘されます.表面的なイメージにのみ依拠した,住民の偏見も,こうした風潮に追い打ちをかけます.しかし,ホームレスの人たちも,地域で暮らす人間です.ホームレスの排除という政策は,ホームレスの人たちにとってはまったく「安全」「安心」なものではありません.誰のための,何のための「安全」「安心」かが,今一度問われなければならないと考えます.しかるに行政の役割は,ホームレスの人たちからの生きる場の収奪ではなどでは決してなく,ホームレス状態の人たちが安心して生きられる場のさらなる拡大と,地域住民とホームレスの人たちとの関係調整による相互理解の促進も含めたホームレス問題の啓発強化に他なりません.ホームレスの人たちが生きていける場,社会とのつながりを得られる地域をつくっていく政策に取り組んでこそ,国際的に誇れる都市として大阪市をアピールすることができるのではないでしょうか.地域社会の不寛容をさらに増幅させ,自らを貶める大阪市のホームレス排除政策に強く反対いたします.(渡邊充佳/大阪市立大学大学院生活科学研究科前期博士課程)
最近の大阪市の姿勢は弱者切捨てのファッショです。箱物を無計画に湾岸部に建設した失政による財政赤字を野宿者、子ども、障害者、高齢者にしわ寄せをしています。人権、福祉観なしの政策は大阪市を崩壊させ、未来を奪います。私は日之出地区という被差別部落で、飛鳥会事件を口実にta子ども、高齢者、障害者への切捨て、しわ寄せを当事者と共に闘い、部落内外に開かれた、尊敬される組織にするため解体的構築のため闘っていますが、今回の大阪市の高圧的な強制撤去は被差別部落への弾圧と機を一にするものであり許すことはできません。同時に、現在野宿生活を余儀なくされている人々がこの大阪市で安心して生活できる道を皆様と共に考えていきたいと思います。(大賀喜子/大阪市立大学非常勤講師)
「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」に強く賛同します。(樋口明彦/法政大学)
近年、大阪市の野宿者に対する圧政ぶりが目立ちます。懸命に暮らしている野宿者を、厳寒のさなかに、ささやかなホームから追い出すという所業は許すことができません。どのような代案を出そうとも、これは人命さえ奪いかねない、人道にもとる所業であり、民主主義の破壊です。公共空間の一部を暮らしと命を脅かされた人々に提供するのは民主主義の原則です。及ばずながら機会あるごとに、滞在中のフィリピンをはじめ国際的にも、それさえできない野蛮を批判し、「人権・国際」を掲げる大阪市の嘘を暴いていきたいと思います。(青木秀男/都市社会学研究所所長)
「大阪市・長居公園テント村に対する行政代執行に関する研究者声明」への賛同のお願い(とりわけ研究者の皆様方へ)に賛同させて頂きます。(濱西栄司/京都大学大学院社会学専修)
この長目の声明文が一所懸命伝えようとしている通り、「共に暮らし、共に生きる」ということの追求が必要だと私も思います。(根森健/新潟大学)
自立支援には、まだまだ試みるべきことがあると感じています。その中で、今回の強制撤去は納得ができません。(久保田テツ/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)
2007年1月26日
ホームレスの9割は障害者か高齢者と聞きました。それなのに私達は彼らを怠け者と見なします。行政は彼らになにもしていないのに撤去とは最低です!彼らのことをもっと知ってください!彼らの心の叫びを一緒に聞きましょう!お願いします(中島知美/福井県立大学)
I pledge my support to those who fight against poverty and inhumanity. I am just as angry as the fellow homeless people and supporters at the city of Osaka and its response to deliberately crash down the poor people's struggle. Best wish to you all, Banzai! to those of you at the front line fighting for justice!!! Down! to those who oppress them!!! Ken Morris(Ken Morris/PAO (Progressive Action Organization))
「研究者」もクソもない。大阪市の卑劣な企みに強く抗議する。(小野俊彦/九州大学大学院比較社会文化学府)
人が人らしく生きられる社会をいつか実現できるようにしたいとこころから願います。がんばりましょう。(玉利智子/Nottingham Trent University)
今回の代執行は該当設置工事を目的としたものであるが、工事実施のためには、公園内の他の場所に移動させるなどの方法をとれば済むことである。住民の苦情を理由に排除することも許されない。苦情に対してはホームレス自立支援特措法3条により、啓発と人権擁護を行いホームレスの人々への誤解を解くべきである。同法11条の適正利用のために必要な措置をとる要件として第1に適正な利用が妨げられている事実が必要だが、あの小規模なテント村で広大な長居公園の利用が妨げられているとは言えない。テント村の住人は地域住民と祭りや自ら栽培した野菜の販売などで交流している。また住民から迷子の犬猫等の捜索依頼や生活相談を受けるなど、住民にとって大きな貢献をしている。地域に根付いて生活しているテント村の人々を排除することは地域住民にとってもマイナスであり、許されない。(笹沼弘志/静岡大学)
住居はすべての人々に必要です。社会的な支援やつながりを維持したり、権利や義務を行使したりするにも不可欠です。また、暑さ、寒さ、雨、風、様々な攻撃から身を守るためにも必要です。それがなければ命と健康を守れません。代替の居所の選択のない排除は、野宿者を生命の危機に追い立てます。決してそういうことのないようにお願いいたします。(岡本祥浩/中京大学)
話し合いもせず一方的に立ち退きを要求する市の姿勢に憤りを感じます。(山本かえ子/神戸大学総合人間科学研究科院生)
現在期日が迫っている行政代執行は,十分な施策を用意しないままの強制排除であり,憲法違反です。見かけ上のホームレス数減らしを意図するものにも見えます。大阪市はオーストラリア・メルボルンで模索された,公共の場のホームレスの人たちやその支援者と自治体や警察の対話を参考に,「対話の場」を設けるべきだと考えます。(志賀文哉/モナシュ大学大学院)
声明に強く共感いたします。ぜひ賛同させてください。(前野こころ/京都精華大学人文学研究科)
'Researcher's Protest Statement' against the eviction order of Nagai Park residents (homeless people) by Osaka City Government.
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