月別アーカイブ: 2013年7月

7月27日:定例カフェ

今晩は7月の定例カフェでした。
参加者は12名。
一人あたりの費用は250円でした。
メニューは以下の通りです。
【前菜】①自家製ドレッシングで和えた賀茂野菜のサラダ(ベーコン添え) ②厚揚げ・油揚げのあぶり焼き
【メイン】①具だくさん洋風にゅうめん ②あっさり和風にゅうめん
【デザート】桃(差し入れ品)
CIMG1941.jpg
CIMG1943.jpg
CIMG1942.jpg
*サラダの完成写真を撮り忘れました。
CIMG1944.jpg

決裂した団交! 社会福祉法人釜ヶ崎ストロームの家の不当解雇を許さない

 皆さんこんにちは。関西非正規等労働組合(ユニオンぼちぼち)です。「釜ヶ崎ストロームの家」という、釜ヶ崎の中でアルコール依存症や知的障がい者の方々の支援をする施設があるのですが、そこの職員・清水裕(しみずゆう)さんに対して不当解雇事件が起こりました。
 清水さんは、アルコール依存症で再飲酒してしまったジョイ(ストロームの家が運営するグループホーム)の入居者さんへスポーツドリンクを差し入れた、休日を使って他の事業所の見学に行ったことなどを理由として、2月22日付で即日懲戒解雇されました。2月22日(金)の朝、通常通り出勤した清水さんに対し施設側は「懲戒解雇なのでもう帰って良い」と言い渡し、即日解雇としました。清水さんは懲戒解雇を撤回させる事と、このような解雇を決定した施設側の責任を追及したいと考え、組合に加盟しました。そして私たちと施設の間で6回の団体交渉が持たれましたが、施設側の不誠実な対応により決裂となりました。
◆団交で明らかとなった、余りにひどい施設の体質
 最初の団交は3月12日にストロームの家にて行われ、施設長兼理事長代行・村松氏、事務長・高橋氏、サービス管理責任者・釆井(うねい)氏が出てきて話し合いました。施設側は清水さんを解雇した理由として「他の作業所の見学を利用者に提案した」「休日に他の作業所の見学に行った」「スポーツドリンクを差し入れた」「夜間に帰宅しなかった入居者への巡回を1回増やした」などを挙げました。しかし、帰宅しなかったり酔っ払っている入居者へのケアを許さず、むしろ利用者を放置しなかったから解雇するという施設側の信じられない主張は障がい者を虐待するもので受け入れられません。当然、組合側の主張により論破され、施設長以下、他の職員も反論ができず、黙ってしまいました。更に、今回の解雇問題について法人内の他の職員(現在10名程がいる)からは異議が全く出されていません。むしろ積極的に村松氏の意見に従い、利用者さんにまで清水さんと会ってはいけないなどと圧力をかける(これも虐待です)職員までいる始末です。この交渉の中で村松氏は、利用者への病状悪化を防ぐためと称し、利用者さんの携帯電話を操作して清水さんからの電話を着信拒否するよう職員に指示を出した、とも発言したのですが、このような虐待に対しても反対する職員がいない現状が明らかとなりました。また3月には、清水さんが解雇された事に疑問を持ったグループホームの入居者を着替えも持たせずに放り出し、路頭に迷わせる事件まで起こしています。
 村松氏は解雇に至る事実経過をほとんど覚えていなかったばかりか、記録すら取っていない状態でした。このようないい加減な体制の中で、どの様なプロセスを経て解雇が決定されたのか疑問です。6回行われた団交で、施設側は清水さんを解雇できる明確な理由を提示できず、都合が悪くなると黙ったり、「理事会で確認をしないと判断できない」などと言って逃げようとしました。また、理事の出席を再三求めた組合に対して「理事の名前は教えられないし、出席してもらう事もできない」と言い続け、結局1度も理事の出席はありませんでした。
◆入居者にスーパーの惣菜を出しても平気、殴っても平気なストロームの家
 2回目の団交ではグループホームの食事内容に関しても話し合いが持たれました。入居者の中に糖尿病や高血圧の方が多く居たにも拘わらず、スーパーの惣菜を買ってそのまま出していた職員が一部いたこと(清水さんは、食事内容を改善しようと看護師に相談してメニューを考えるなど、努力してきました)、慢性腎不全になった入居者が少なくとも2名おり、食事内容が原因の一つだった可能性を指摘したところ、事務長・高橋氏は「把握していたが見逃していた。申し訳ない」と謝罪しました。しかし村松氏は「私は把握していない」と無責任な事を言い、釆井氏は「忙しい時には自分もそういう食事を出した事があった」などと発言をしました。
 また、村松氏は気に入らない利用者を平気で殴り倒すなど、施設の利用者・職員を恐怖で支配してきました。講演を行った際にも「利用者を道端にずるずると引きずって捨てに行く」などと平気で発言しており、人格を疑います。
 こうした施設の体制については問題にしようとする意識すらなく、一方で入居者の脱水症状を気遣ってのスポーツドリンク差し入れ、休日を利用しての自主研修を理由に清水さんを即日「懲戒解雇」した村松施設長らのありかたは、利用者軽視というストロームの家の体質そのものを示しているのではないでしょうか。
◆決裂に至った6月24日の団交
 これまでの交渉で施設側は、団交を開く際にもウソをつき引き延ばしを謀ってきました。例えば「メンバーの葬式が入ったので延期してほしい」と組合に申し入れてきた事がありましたが、その日は葬式どころか花見に行っていた事が分かりました。こうした施設側の不誠実さを、組合側は一貫して追及してきました。しかし、そんな努力を無意味にするような事を24日の団交で施設側は言い出したのです。
 施設側は「理事と話し合ってまとめた」として組合宛てに文書を出してきました。そこでは「懲戒解雇はやり過ぎた(!?)ので謝罪するが、清水の側に問題があり、やむを得ず解雇した」と主張。団交直前に理事が職員に聞き取りを行った結果、これまでの団交で話し合っていない解雇されるべき新たな理由が分かったと言い出しました。しかも、その理由の詳細については「資料がないので分からない」と言い続けました。聞き取りをした理事の出席もなく、理事と話し合った経緯についても公開できないと主張。解雇してから理由を探す施設側の姿勢は許されるものではありません。
 また村松氏は、未払いの残業代や未払い賃金を「支払い義務があるお金」と認めながら支払いを躊躇。「早期解決を目的とするなら払うが、そうでないのなら金額の擦り合わせを」と言い出し、施設側が払うと提示した額を引き下げようとしました。怒った組合に対して村松氏は「労基署に訴えるならどうぞ、訴えてください」と開き直るなど誠実さがありませんでした。組合側はこれ以上話をしても無駄と判断し、団交は決裂しました。
 私達は組合として清水さんの解雇問題に取り組むと共に、ストロームの家の支援の在り方についても異議を唱えていきたいと思っています。団交が決裂した以上、今後は抗議行動などの段階に入っていきます。長い争議になる可能性があります。是非、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。