12月29日と30日、近畿生活保護支援法律家ネットワーク、
生活保護問題対策全国会議が主催で
「年越し緊急生活相談会」を行います。
場所はユニオンぼちぼちの事務所、
時間帯は午前8時30分~午後6時30分です。
もちろんお金はかかりません。
<相談会にお越しになれない方々へ>
生活保護の申請は、福祉事務所に備え付けの用紙を用いなくても行うことができます。申請後に要保護であると認められた場合には、申請日に遡って保護費が支給されます。
年末の閉庁時でも、各役所には宿直の職員さんがおられるはずです。年明けに生活保護の申請をする予定の方で、少しでも早く受け付けてもらいたい場合には、裏面の書式に必要事項をご記入の上、コピーを残して、最寄りの役所の宿直の職員さんに渡してみてください。
もし、受け付けてもらえなかった場合には、年明け後、
近畿生活保護支援法律家ネットワーク
(078-371-5118)
までご相談ください。
◆「生活保護の年末相談、態勢に地域差 18指定市調査」(朝日新聞,12月24日)
http://www.asahi.com/national/update/1223/OSK200912230100.html
「(…)一方、さいたま、横浜、川崎、京都、大阪、堺、神戸、北九州の8市は効果が乏しいなどとして、生活保護の相談を予定していない。生活保護利用者が全国最多の大阪市は通常通り、各区役所の窓口を閉める。釜ケ崎(あいりん地区)の日雇い労働者対象の相談と臨時宿泊所はあるが、その他の困窮者が生活保護などの相談をできる場はないという。「28日までに窓口に来てもらうのが原則。臨時宿泊所に予算と職員を割いていることもあり、新たな対応は難しい」
京都市も通常の窓口は閉める。29、30日、ハローワークと連携した相談会に参加するものの、「生活保護などの相談は受けない」としている。
生活保護問題対策全国会議事務局長の小久保哲郎弁護士は「自治体の閉庁期間も生活相談の機会を確保し、宿泊場所などを提供する仕組みを広げてほしい」と話している。(永田豊隆、清川卓史)」
月別アーカイブ: 2009年12月
生保申請ビデオ弾圧 賛同人・団体・メッセージ追加
賛同メッセージを追加します。前のメッセージは以前の記事をご覧下さい。
賛同人・賛同団体一覧を追加しました。
中村順(貧困当事者)
大阪府柏原市でのA君不当逮捕・不当起訴に断固抗議します。
犠牲者A君の一刻も早い解放を求めます。
こんな愚行(不当逮捕・不当起訴)が横行したら、日本全体が「闇社会」になってしまうぞ!
京都生協の働く仲間の会
1, 公表可能です。
2, 生活保護制度はしっかりと守っていかなければなりません。私達の仲間も、色々生活保護制度を活用して、生き延びてきました。そして更に頑張っています。その時は、まだ、今回のようなことはなかったように思います。
一緒に労組仲間が、福祉事務所に行きました。
3, 役所の公務員労働者の奮起をお願いしたいです。役場の公務員労働者は、失業労働者仲間を、労働者仲間として考え、行動して欲しいです。どんどん交流し、失業を強いられている仲間には、失業を強いる会社と社会との闘いを、共に担うことを考えて欲しいです。
4, 公務員労働者が、命令通りすることばかり考えていると、赤紙配達人になってしまいます。また、戦前は、東北地方では特に、役場が、年少女子の人身売買取引の場になったと聞きます。そこで、公務員は、人身売買仕事に従事したと聞きます。
そんなことは、繰り返してはなりません。公務員労働者と失業労働者仲間の大団結を作る為に、共に頑張りましょう。特に、公務員労働者側からの努力が絶対に大事です。この点強く訴えたいです。
土屋トカチ(映像ディレクター・映画監督)
ビデオカメラを持って回しただけで、
逮捕・起訴されるなんておかしくないですか?
街中や公共施設には監視カメラがあふれ、
市民生活を毎日撮影しているじゃないですか。
Aさんは、福祉事務所の職員に
「ユニオンチューブ」があると発言したという。
「ユニオンチューブ」とは、某動画投稿サイトのように
市民自身が映像発信することが出来るシステムだ。
「ユニオンチューブ」考案者の一人でもある私は
Aさんの不当な拘留を許さない。
Aさんは、福祉事務所の職員を脅迫するために
カメラを手にしたのではないことは明らか。
生きたいと思っただけだ。
大阪府警は、一刻も早くAさんを解放しろ!
栗田隆子(女性と貧困ネットワーク・フリーターズフリー)
カメラを回すだけで逮捕、起訴、拘留されるとはほんとうに酷すぎます。まさに23日の討議でも語られているように「弱いものいじめ」です。起訴する労力やお金があるのなら違うところで使ってください。
筒井雪江(永世中立宣言運動)
人間は、お互いが尊重し合い、ともに助け合わねばならないと思います。
同じ人間なのに、A君のように、その日一日を生きることも難しい人を、いみじくもそういう人たちを助ける職務にある人が、なぜ見捨てようとするのですか?
難しい状況にあっても、前向きに生きようとするA君の気持ちを、なぜ尊重しないのですか?
自分が生きるために、懸命に勉強し、しっかりと前を見て歩いていたA君に、どんな罪があるというのでしょう?
生きようとすることに、どんな罪があるというのでしょう?
竹村洋介(近畿大学講師)
「生活保護の水際作戦」に加え、このような不当な長期拘留は許されることではありません。
人権の蹂躙も甚だしいと言わざる得ません。当然のことではありますが、
A君は即時釈放されるべきです。
【個人賛同人】(12月28日現在)
宇都宮健児(反貧困ネットワーク代表)、稲葉剛(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)、赤石千衣子(反貧困ネットワーク)、雨宮処凛(作家・反貧困ネットワーク副代表)、生田武志(野宿者ネットワーク代表)、小野俊彦(フリーターユニオン福岡執行委員)、河添誠(首都圏青年ユニオン書記長)、舟木浩(弁護士、反貧困ネットワーク京都事務局長)、さとうしゅういち(民主党員、福祉行政職員)、木村厚子(岐阜県)、小林希行、藤藪貴治(北九州市立大学非常勤師)、蓼沼紘明、イダヒロユキ(大学非常勤教員)、吉野一彦(クリニカルラボ御影院長)、藤田 博士(茨城保健生協組合員)、尾崎英樹(働かないホモセクシャル)、紺野茂樹、中野由紀子(「旗旗舎・東京」)、小塚太(ピースネット/市民平和基金:東京)、木下茅(東京女子大学非常勤講師)、竹林 隆(大阪教育合同労働組合書記長)、有園正俊(精神保健福祉士)、エッグマン(医療労働者・大阪)、白石草(OurPlanet-TV)、江上諭子(ビデオ作家)、林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)、清水裕(学生)、高野聡(活動家一丁上がり!講座受講生)、嶋田頼一、吉田卓史、細野秀太郎(オルタ)、庄野真代(活動家一丁あがり講座)、久保田健司、前田昭典、くまがいマキ(劇作家)、兼近修身、竹内絢(ふぇみん)、渡邊太(taiyoh.org)、匿名(神奈川:アルバイト)、花澤尚巳、森ひろみ(無職)、西村仁美(ルポライター)、澤田春彦(労働者友愛協会)、稲葉奈々子(茨城大学教員)、ヒデヨヴィッチ上杉(バンドマン)、木村穣(ピースムービーメント実行委員会)、遠藤礼子(活動家)、桐原尚之、田中捷介、藤井光(美術家・映像ディレクター)、松元千枝(ジャーナリスト)、吉岡多佳子(非正規施設介護労働者/安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会/関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち組合員)、加藤和博、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、大村智(明石書店労働組合)、鍬野保雄(一市民)、中村雅也(京都府立視力障害者福祉センター入所者)、藤田ひろみ・maqui,カトウ(サポートセンターMADO)、服部貴弘、園良太(フリーター全般労働組合共同代表)、古屋寛生(あすじゃ京都)、七瀬タロウ(精神障害者)、中沢浩二、松田一樹(郵政非正規労働者)、吉田信吾(ホームヘルパー)、松原明(ビデオプレス/レイバーネット日本)、大野直之(全国障害者介護保障協議会)、内野端樹(GOTCHA)、本田次男(きょうと夜まわりの会)、中村順(貧困当事者)、稲岡淑江、土屋トカチ(映像ディレクター・映画監督)、梶屋大輔(フリーター全般労組・派遣ユニオン)、金靖郎(難民を支援し、連帯する会)、栗田隆子(女性と貧困ネットワーク・フリーターズフリー)、湯川順夫、横山雄一、筒井雪江(永世中立宣言運動)、竹村洋介(近畿大学講師)(順不動)
【団体賛同】
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい、生・労働・運動ネット、住まいの貧困に取り組むネットワーク、NPO法人青森ヒューマンライトリカバリー、自由と生存の家実行委員会、Media Champon、「働き人のいいぶん」編集委員会、なめるな国民を!守ろう憲法!憲法を守る意思表示の会、フリーター全般労働組合、ピープルズ・プラン研究所、APFS労働組合、京都生協の働く仲間の会、フリーターユニオン福岡、全国「精神病」者集団、びよんどネット、労働者コミュニティーセンター・ながの、京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシー(順不動)
年末年始総合相談全国開設状況
年末年始にかけて行政機関が生活総合相談を実施するそうです。
12/29-30 ハローワークによる年末緊急職業相談
12/29-1/3 各自治体による年末年始の生活総合相談
http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/madoguchi.html
京都府下はいずれも29日と30日の8:30~17:15です。
075-682-8915 京都ジョブパーク京都テルサ西館3階 京都市南区東九条下殿田町70
0773-22-3815 京都ジョブパーク北部サテライト特設会場 福知山市字内記100番地福知山市民会館2階
賛同人・団体・メッセージ追加
【メッセージ】
宇都宮 健児(反貧困ネットワーク代表)
A君に対する刑事告訴や逮捕は、憲法25条が保障している
生存権を具体化した、生活保護を申請する権利を妨害する
ものであり、全く不当な告訴・逮捕と言える。
A君の無罪を勝ち取る闘いを応援します。
園良太(フリーター全般労働組合共同代表)
撮影は自分を守り広く社会へ訴えるための道具。水際作戦の横行する生保申請の現場なら尚更だ。
何を恐れての逮捕だ? 自分たちの問題が広がることだろう、申請の増加を危惧してのことだろう。
それがどれだけ当事者を痛めつけるとも知らずに。どれだけ社会的に恥ずかしい事かも考えずに。今すぐ解放しろ。
中沢浩二
大阪府警は、A君をただちに釈放せよ。
10・27弾圧は、生活保護申請を犯罪視するとんでもない弾圧です。
権力の弾圧を覚悟しなければ生活保護ひとつ取れないという事態は、絶対に認められません。
責められるべきは、水際作戦をおこなった福祉事務所の対応であり、それに抗議するA君を刑事事件をでっちあげて不当逮捕した大阪府警です。
今回の弾圧は、生活保護をますますとりにくくさせる攻撃であり、「この事件で有罪の判例を出させてしまったら、労働運動や社会運動においてビデオカメラを使うこと自体が抑制される恐れがあり、到底容認できるものではありません」と、アピールでもいわれているように、A君ひとりにかけられた弾圧ではありません。
服部貴弘
生きるために必死の思いで生活保護を申請しようとしたら逮捕。朝鮮学校の前で右翼が乱暴狼藉を働いても警察に放置されている現実がある中、これは明らかに無茶苦茶なことです。ますます「弱い者は死ね」という社会に突き進みつつあるではないか。何としてでもそれは阻止せねばならない。反戦ビラを投函しただけで逮捕される事件と同じ位、自由や権利、尊厳を踏みにじった警察による不当逮捕であり、それほどこのことは考えさせられる問題です。A君の救済を心から願います。
【個人賛同人】(12月22日現在)
稲葉剛(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)、赤石千衣子(反貧困ネットワーク)、雨宮処凛(作家・反貧困ネットワーク副代表)、生田武志(野宿者ネットワーク代表)、小野俊彦(フリーターユニオン福岡執行委員)、河添誠(首都圏青年ユニオン書記長)、舟木浩(弁護士、反貧困ネットワーク京都事務局長)、さとうしゅういち(民主党員、福祉行政職員)、木村厚子(岐阜県)、小林希行、藤藪貴治(北九州市立大学非常勤師)、蓼沼紘明、イダヒロユキ(大学非常勤教員)、吉野一彦(クリニカルラボ御影院長)、藤田 博士(茨城保健生協組合員)、尾崎英樹(働かないホモセクシャル)、紺野茂樹、中野由紀子(「旗旗舎・東京」)、小塚太(ピースネット/市民平和基金:東京)、木下茅(東京女子大学非常勤講師)、竹林 隆(大阪教育合同労働組合書記長)、有園正俊(精神保健福祉士)、エッグマン(医療労働者・大阪)、白石草(OurPlanet-TV)、江上諭子(ビデオ作家)、林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)、清水裕(学生)、高野聡(活動家一丁上がり!講座受講生)、嶋田頼一、吉田卓史、細野秀太郎(オルタ)、庄野真代(活動家一丁あがり講座)、久保田健司、前田昭典、くまがいマキ(劇作家)、兼近修身、竹内絢(ふぇみん)、渡邊太(taiyoh.org)、匿名(神奈川:アルバイト)、花澤尚巳、森ひろみ(無職)
西村仁美(ルポライター)、澤田春彦(労働者友愛協会)、稲葉奈々子(茨城大学教員)、ヒデヨヴィッチ上杉(バンドマン)、木村穣(ピースムービーメント実行委員会)、遠藤礼子(活動家)、桐原尚之、田中捷介、藤井光(美術家・映像ディレクター)、松元千枝(ジャーナリスト)、吉岡多佳子(非正規施設介護労働者/安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会/関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち組合員)、加藤和博、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、大村智(明石書店労働組合)
鍬野保雄(一市民)、中村雅也(京都府立視力障害者福祉センター入所者)、藤田ひろみ・maqui,カトウ(サポートセンターMADO)、服部貴弘、園良太(フリーター全般労働組合共同代表)、古屋寛生(あすじゃ京都)、七瀬タロウ(精神障害者)、中沢浩二、松田一樹(郵政非正規労働者)、吉田信吾(ホームヘルパー)、松原明(ビデオプレス/レイバーネット日本)、大野直之(全国障害者介護保障協議会)、内野端樹(GOTCHA)、本田次男(きょうと夜まわりの会)、宇都宮健児(反貧困ネットワーク代表)(順不動)
【団体賛同】
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい、生・労働・運動ネット、住まいの貧困に取り組むネットワーク、NPO法人青森ヒューマンライトリカバリー、自由と生存の家実行委員会、Media Champon、「働き人のいいぶん」編集委員会、なめるな国民を!守ろう憲法!憲法を守る意思表示の会、フリーター全般労働組合、ピープルズ・プラン研究所、APFS労働組合(順不動)
賛同人・団体・メッセージ追加
賛同メッセージを追加します。以前のメッセージは前の記事をご参照下さい。
賛同人一覧を作成し、追加の賛同を加えました。
【メッセージ】
中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛同します。
西村仁美(ルポライター)
わたしもこの夏、似たような経験をしています。某福祉事務所への同行取材で、ビデオカメラをまわしていたら、事務所の人間に警察に通報されましたヨ。同行していた取材対象者の撮影許可は得ており、窓口対応の職員が出てきたところで「撮りますから」と言ったら、「名誉毀損で訴える」とか「警察を呼ぶぞ」「撮影部分を消せ」とかわあわあ言われ、それから一時間近くもめていました。結局、福祉事務所から連絡を受けた警察が「そんなことじゃ行けない」と職員に言ったらしく、わたしも「そんなことで訴えたり、警察を呼ぶなんてみっともないですよ。だいたい公務で撮影されても構わないという判決が過去に裁判所で出ているし。福祉事務所に行って、撮影を過去にもしていますが、こんなことをいうのはお宅のところだけ」みたいなことを言い、身分をあかせと言われ、名刺を渡したところ、態度が変わったわけで。A君はわたしと同じようなことをして、警察を呼ばれ逮捕されてしまったわけで、こんなおかしなことはない。それに、だいたい困ったらすぐ警察を呼ぶっていう福祉事務所の態度もおかしい。自分たちでなぜ問題解決に当たれないのか。こんな自分たちで話し合って解決できるような問題にいちいち警察を呼ぶのは、税金の無駄使いというほかない。市民もこんなことに自分たちの大事な税金がむざむざと使われていることをよく知ったほうがいい。福祉事務所の職員は、自分たちの仕事や働きっぷりが世間にタダで紹介されるいい機会なのだから堂々と撮影されればいい。A君はいま「最悪」と思っているかもしれないけれど、これを機会に福祉事務所や警察のいい加減さをあちこちで発表すればいい。
これはこんなくだらないことで、何の罪もないあなたが逮捕されてしまった落とし前を福祉事務所や警察に対してしっかりつけましょう!(これじゃ「一言」じゃないですね・笑)
稲葉奈々子(茨城大学教員)
生活保護を申請する人の年齢や性別や国籍にかかわりなく、窓口で誰が対応するかで左右されることがないような制度でない点こそが問題だと思います。
客観的な基準を定めて、そこに該当する人にはすべてシステマティックに支給する、という当たり前のことを当たり前にやっていれば、今回もあり得ない出来事です。A君を問題にするのではなく、制度の運用のあり方を、すべての人に同じく適用されるように見直すべきでしょう。
自由と生存の家実行委員会
失業者があふれている。全労働者の3分の1が非正規労働を余儀なくされ、ゼロ貯蓄世帯が22%だ。生活破綻はもはや誰にでも起こりうる。それなのに相変わらず行政窓口での水際作戦は続いている。仕事を奪われ、住まいを奪われた人を見殺しにしていいのか。生活保護は当然の権利だ。A君無罪!
田中 捷介
Aさんの生活保護の申請不受理は、不当だと考えます。ましてや当該福祉事務所の受付員が申請の際に強迫行為があったとして警察に通報など職務怠慢だとしか云いようがありません。生活に困窮した時のために生活保護制度が存在しますので、正当な権利として申請できなければ法律の意味がないのと同じです。福祉事務所全体の資質の問題もあると思います。福祉は与える側と与えられる側の差異が明確に示されるものです。Aさんの頑張りが福祉の持つ本質的な問題点を浮き彫りにして行くことと期待しています。寒さも厳しさを増します。お体に気をつけて頑張ってください。
Media Champon
【抗議声明】Media ChamponはA君への告訴取り下げおよび即時無罪釈放を強く求めます
ビデオカメラを片手に「生活保護申請をさせてください」と福祉事務所職員に訴えたA君が刑事告訴され「職務強要罪」にあたるとして逮捕・拘留、さらには起訴されるという信じがたい事件が起こりました。
http://rootless.org/botiboti/blog/blog-entry-1101
公職に就く者がビデオカメラで職務を強要される?ビデオカメラは言うまでもなく無機質に世界を記録していく機械であり、19世紀末のモーション・ピクチュア誕生から現在に至るまで撮影者は我が意のままにならぬ機械が生み出す映像=現実と格闘してきたのは周知の事実です。
A君を告訴した福祉事務所も当然ながら分かっているはずです。A君が手にしたビデオカメラは誰の意図とも無関係に貴方がたの職務を淡々と記録しただけであることを。
「水際作戦」と呼ばれる違法に保護申請の受け取りを拒否することが職員の有能さであると言わんばかりの福祉事務所の職務こそが透明化されるべきであり、A君が切実な思いでビデオカメラを片手にその職務を記録しようとしたことは一点の曇りもない正当な行ないです。たとえ撮影された映像が公開されたとしても何一つ問題はないと私たちは考えています。
犯罪的なのはA君を告訴し、弾圧し、起訴することによって職務の透明化を水際で食い止めんとする公職に就く者たちです。A君に沈黙を強要せんとしているのは彼らです。
また今回の弾圧に際し、あるマスメディアは生活保護の申請書受理を要求する正当な権利行使をあたかも不当な要求であるかのような記事を出しました。A君のささやかな行為が封殺される一方で事実を捻じ曲げた情報が垂れ流されることは恣意的な権力行使に基づく不均衡さを示しています。A君に向けられた今回の弾圧は独立メディアおよび個人で対抗情報を発信している人たちへの弾圧に等しいと私たちは考えています。
私たちMedia Champonは表現、撮影、公開の自由を擁護する立場からこのようなデタラメがまかり通ることを絶対に許すことはできません。私たちはA君への告訴取り下げおよび即時無罪釈放を強く求めます。
2009年12月20日 Media Champon
フリーター全般労働組合
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾する!!」
生 活保護を申請にいった仲間が逮捕・起訴され、未だに拘留されている。恐慌の嵐は、人々の仕事、住居、そして命さえ奪っている。金融機関には莫大な国家予算 が投入され、マネーゲームの勝者は、莫大な利益を得た。生活保護の申請に対して、福祉事務所の職員がきちんと職務を行うのはあたりまえのことだ。生 活保護を受けるべき人々の多くは、「水際作戦」で追い返されている。ぎりぎりの生命の際にある人間が、絶望の淵へと投げかえされる。生活保護を受けるべき 状況にある者が、保護を受けるは、あたりまえだというのに。あたりまえの職務を行わない行政の動向を記録することは、あたろりまえのことだ。A君は、不当 に身柄を拘 束されている。これを不当弾圧と言うべきだろうか!逮捕は如何にも政治的である。私たちが、残念ながら身柄の拘束権を持たせてしまっている者たちが、恐怖 政治の下僕とかしたというべきではないか。A君、無罪!不当逮捕に加担したすべての者たちを糾弾する。
【個人賛同人】(12月20日現在)
稲葉剛(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)、赤石千衣子(反貧困ネットワーク)、雨宮処凛(作家・反貧困ネットワーク副代表)、生田武志(野宿者ネットワーク代表)、小野俊彦(フリーターユニオン福岡執行委員)、河添誠(首都圏青年ユニオン書記長)、舟木浩(弁護士、反貧困ネットワーク京都事務局長)、さとうしゅういち(民主党員、福祉行政職員)、木村厚子(岐阜県)、小林希行、藤藪貴治(北九州市立大学非常勤師)、蓼沼紘明、イダヒロユキ(大学非常勤教員)、吉野一彦(クリニカルラボ御影院長)、藤田 博士(茨城保健生協組合員)、尾崎英樹(働かないホモセクシャル)、紺野茂樹、中野由紀子(「旗旗舎・東京」)、小塚太(ピースネット/市民平和基金:東京)、木下茅(東京女子大学非常勤講師)、竹林 隆(大阪教育合同労働組合書記長)、有園正俊(精神保健福祉士)、エッグマン(医療労働者・大阪)、白石草(OurPlanet-TV)、江上諭子(ビデオ作家)、林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)、清水裕(学生)、高野聡(活動家一丁上がり!講座受講生)、嶋田頼一、吉田卓史、細野秀太郎(オルタ)、庄野真代(活動家一丁あがり講座)、久保田健司、前田昭典、くまがいマキ(劇作家)、兼近修身、竹内絢(ふぇみん)、渡邊太(taiyoh.org)、匿名(神奈川:アルバイト)、花澤尚巳、森ひろみ(無職)
西村仁美(ルポライター)、澤田春彦(労働者友愛協会)、稲葉奈々子(茨城大学教員)、ヒデヨヴィッチ上杉(バンドマン)、木村穣(ピースムービーメント実行委員会)、遠藤礼子(活動家)、桐原尚之、田中捷介、藤井光(美術家・映像ディレクター)、松元千枝(ジャーナリスト)、吉岡多佳子(非正規施設介護労働者/安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会/関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち組合員)、加藤和博、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、大村智(明石書店労働組合)(順不動)
【団体賛同】
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい、生・労働・運動ネット、住まいの貧困に取り組むネットワーク、NPO法人青森ヒューマンライトリカバリー、自由と生存の家実行委員会、Media Champon、「働き人のいいぶん」編集委員会、なめるな国民を!守ろう憲法!憲法を守る意思表示の会、フリーター全般労働組合(順不動)
A君が不当に逮捕されるまでの詳しい経緯
A君が不当に逮捕されるまでの詳しい経緯
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
2009年12月19日
大阪府柏原市での生活保護申請をめぐり、組合員のA君が不当逮捕・起訴されてしまいました。
この件に関し、多くの方々からご注目とご支援をいただいており、大変感謝をしております。いまだ不当に拘束されているA君も、皆様からのメッセージを読み大いに励まされています。
本当にありがとうございます。
さてこの間、支援上の都合により、逮捕されるまでの経緯を大まかにしか伝えてきませんでした。諸般の事情があったとはいえ、カンパなどのご支援を求めながら不十分な説明しかしてこなかったことを、まずお詫びします。そしてこの度、お伝えできる準備が整ったので、詳しい経緯の説明をすることにいたします。
◆逮捕に至る経緯
不当解雇にあい組合に加入したA君は、なかなか生活を安定させることができず生活保護の申請に至ります。まず2009年2月から就労自立する5月までの間、保護を受給していました。メンタル的な問題で就労が困難になり7月に退職、その後また生活に困り、8月3日、柏原市福祉事務所に対し保護の申請をします。しかし8月14日、申請は却下されてしまいました。大阪法務局に存在する供託金を活用すれば生活することが可能であるというのが、その理由です。
前回の受給期間中、A君は福祉事務所から自分名義の預貯金があることを知らされます。この貯金は、3年以上も音信不通であったお母さんが、生後間もない頃から積み立てていたものでした。保護申請時に、初めて親が自分名義の貯金をしていたことを知る人は多いです。貯金をそのままにしておけば保護が廃止になると考えたA君は、周囲に相談し、自分のものではないことを証明するため供託にします。その結果、就労自立するまで保護は廃止されませんでした。しかし、なぜか8月14日付の申請は却下されてしまいます。自分の所有する資産でないことを法的に証明し、福祉事務所も一度それを認めていたにも関わらずです。決定に疑問を持ったA君は、同日付で再申請と審査請求を行います。その後お母さんと何とか連絡が取れたので、供託金を引き出してもらい、8月18日に再度申請をしにいきました。14日の時点では供託金が存在していたので、同じ条件で審査されたら却下されると考えたからです。すでに本などを売りながら食費などをまかなっていたA君は、14日の結果を待ってから再申請していたのでは生活が持たないと焦っていました。
しかし柏原市福祉事務所の職員は、申請書をなかなか受け取ろうとしませんでした。これは申請権の侵害です。14日の却下など、保護申請手続きの不透明なあり方に不安を覚えていたA君は、証拠保全のためにビデオを回し「公務員でしょ。申請させてください。ちゃんと対応してください」「生存権を保障してください」「ユニオンチューブ(労働組合の動画サイト)っていうのがあるんですよ」と抗議しました。抗議を受けた職員は、即座に警察を呼び被害届を出します。それに対してA君はユニオンぼちぼちの組合員に電話をし、第三者が間に入ることで職員も誠実に話を聞くようになりました。そして翌日、A君が14日付の申請の取り下げと再申請を行った結果、8月31日に保護決定がなされます。
決定前の27日に、組合員が同行して福祉事務所を訪れた際、職員は被害届の取り下げを検討する旨を伝えていました。また無事に保護決定がなされたこともあり、取り下げは行われたものだと判断していました。しかし福祉事務所は、A君の言動が脅迫的な行為にあたるということで「職務強要罪」で刑事告訴をしていたのです。その結果、約2ヶ月半後の10月27日、A君は逮捕され、11月16日に起訴されてしまいました。
起訴状では、「保護開始申請書の受理及び保護決定の処分をさせるために脅迫を加えたもの」とされています。しかし、申請書の受理は法律で定められた義務です。また保護は逮捕後も廃止されておらず、不当な決定はなかったと福祉事務所自体が認めています。もちろん撮影された映像の公表もされていません。
こうした不当な逮捕にも関わらず、起訴をされ、保釈請求も却下され、50日以上にもわたる身体拘束が続いています。
本来、保護利用者の自立を援助しなければならない福祉事務所職員が、安易に解決を警察に委ねた結果、A君の人生が狂わされそうになっているのです。
皆様、どうかA君の早期保釈と無罪を勝ち取るため、ご支援いただけるようお願い申し上げます。
追記:
1)A君の保釈申請却下に対する準抗告を12月11日付けで行いましたが、裁判所は即日却下をしました。理由は、罪証隠滅と証人威迫という一般的なものです。保釈されないため、生活保護は停止され、職業訓練校も辞めざるをえなくなっています。拘置所生活自体、過酷なものです。私たちは個別性を考慮せず機械的に身体拘束を続ける、つまり人権侵害を行い続ける裁判所に、強く抗議したいと思います。
2)職業訓練校からの退校命令が、A君のもとへ来てしまいました。「正当な理由なく全課程2割以上の欠席」をした、というのが理由です。これとともに、緊急人材育成・就職支援基金よる訓練・生活支援給付の受給権も失います。欠席は、警察・裁判所による不当な身体拘束にるものです。私たちは裁判所に対し、即時釈放と人権の回復を求めます。
◆◆カンパのお願い◆◆
A君の救援活動と無罪を勝ち取るためのカンパを、ぜひお願いいたします。
【カンパ振込先】
・郵便振替 00900-8-263985 加入者名 ユニオンぼちぼち
・銀行から振り込みする場合
ゆうちょ銀行 店名 四四八(ヨンヨンハチ)/店番 448/預金種目 普通
口座番号 4918176
・上記ゆうちょ銀行の口座へ郵便局の口座から振込みする場合
記号14440/番号49181761
名義ユニオンぼちぼち
*通信欄に「A君」と記して下さるか、口座間の都合でそれが出来なかった方は下記アドレスまでメールを下さい。よろしくお願いいたします。
hogohiwoagero(at)yahoo.co.jp ((at)を@に書きかえてお送りください。)
賛同メッセージ
現在(12月15日時点)賛同人の皆様から頂いている賛同メッセージです。
***************
稲葉剛(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)
福祉事務所の「水際作戦」に関して、厚生労働省は再三、各地方自治体に対して申請権を尊重する対応をするように求めていますが、現場の対応は一向に改まりません。
<もやい>のもとにも、「一人で相談に行ったが追い返された」という方が毎日のように相談に来られています。
私たちは、今年、数百件の生活保護申請の同行支援をおこなってきましたが、そのたびに「なぜ私たちが同行しないと、あたりまえの権利が侵害されてしまうのか」という憤りを感じてきました。
生活に困窮した人が自らの生存権を守るために、申請行為を記録しようとした行為がなぜ「犯罪」とされてしまうのか。
裁かれるべきは、生存権を踏みにじる福祉行政だと考えます。
A君への不当逮捕・起訴に抗議し、即時釈放を求めます。
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舟木浩(弁護士、反貧困ネットワーク京都事務局長)
「最近、福祉事務所は「不正受給」対策と称して警察との連携を強めています。
しかし、強圧的な行政作用は本来のケースワークとは異質なものであり、警察との連携強化によって一般市民までも窓口から遠ざける危険性があります。
生活に困窮した市民が福祉事務所の窓口を訪れた際、金銭給付を行う福祉事務所が圧倒的な優位に立っているのが現実です。
心身ともに疲れ果てた状態で支援を求める一市民が、権力を背景に持った組織と密室のなかで対峙することになります。
今回の逮捕・起訴は、憲法で保障された権利が構造的な力関係のなかで歪められている現場を理解せず、権利侵害を助長させるもので、到底容認できません。」
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生・労働・運動ネット
私たちは生・労働・運動ネットという富山の小さなグループです。
私たちはこれまで取り組んできた路上生活者への炊き出しや、元路上生活者の生活保護取得の支援などを通じて行政の
不誠実な姿勢と向き合ってきましたので、Aさんの悔しさの少なくとも一部は理解しているつもりです。
自らの不法な水際作戦を棚に上げAさんを逮捕起訴するなど酷すぎます。
ビデオカメラを申請時に持ち込んだということは、行政の不誠実さに抵抗するための素晴らしい工夫であり、その方法を考え出したAさんに敬意を表すると共にAさんを支えるユニオンぼちぼちの皆様に連帯のメッセージをお送りいたします。
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さとうしゅういち(民主党員、福祉行政職員)
今回の逮捕は、おかしいことだらけです。
水際で申請を阻止しようとした福祉事務所職員こそ、違法行為をしています。
ビデオに撮られたくないなら違法な行政行為をしなければいい。いやなら、公務員なんかに最初からならなければよい。
今回の不当逮捕がまかり通ったならば、公務員は違法な行政行為、人権侵害をやりたい放題になりかねません。
千葉法務大臣は指揮権を発動し、Aさんを即時釈放させるべきです。
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木村厚子(岐阜県)
これは労働組合つぶしであり、労働者の生存権を奪うものです。不当逮捕・起訴は断固として許すことができません。
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小林希行
友人の申請を手伝いましたので、近いようなシチュエーションは体験しました。
かなり強気で語気も荒く闘う覚悟でいかないと、なかなか福祉事務所は要望を聞いてはくれません。
そういう現場の実態があるから、一人で行かねばならない人は、だんだん感情的に追い込まれて、証拠取らなきゃとか、そういう発想になって来るわけですよ。
当然の権利に基づいて、制度を活用しに行ってるだけなのに、その権利をああだこうだ言われて剥奪されてしまうわけです。その状況の記録を残しただけで職務強要罪だなんて……カツアゲしてきた相手の手口や人相をメモしたら罪だと言われるようなものだ……。
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藤藪貴治(北九州市立大学非常勤師)
1)私は、以前「ヤミの北九州方式」と呼ばれ、国の指導による「水際作戦」で餓死、自殺者を続出させた北九州市の福祉事務所でケースワーカーをしていましたが、今回の柏原市の対応に驚きを隠せません。
2)生活保護の申請は、生活保護法7条に基づく「国民の保護請求権」であり、福祉事務所のケースワーカーは、法に基づき、生活保護の申請を希望する市民に対しては、懇切丁寧な対応をすることが求められています。
厚生労働省も「要保護者に対してはきめ細かな面接相談、申請の意思のある方への申請手続への援助指導を行うこととともに、法律上認められた保護の申請権を侵害しないことは言うまでもなく、侵害していると疑われるような行為自体も慎むべき(平成18年3月30日保護課長通知)」と法7条の尊重を福祉事務所に要請しています。
3)さらに、福祉事務所のケースワーカーの要件は「人格が高潔で、思慮が円熟し、社会福祉の増進に熱意(社会福祉法19条・社会福祉主事)」がある者であることが要件とされています。
ケースワーカーという、市民の命を守ることの任務を与えられた公務員であるならば、市民と揉めることがあっても、「社会福祉のプロ」として、「高潔な人格」と「思慮が円熟」な面接で、お互いの信頼関係を築き上げて、円満な解決を図ることが求められているはずです。
市民と揉めたから、安易に警察の介入を求めることは、「社会福祉のプロ」として恥ずかしい行為ではないでしょうか。
4)私が北九州市の福祉事務所にてケースワーカーをしていたときに警察が公務執行妨害罪で介入した事例は「保護受給中の母にまとわりつく放蕩息子が、福祉事務所職員にモノを投げつけ怪我をさせた」「保護申請時に申請書がもらえなかったので、持参していた灯油にライターで火をつけようとした」という公務員の生命・身体に明白な危険が発生したものでした。
今回の柏原市の「A君がビデオカメラを回していたから警察に告訴する」というのは、通常の福祉事務所の対応から大きく外れていると考えます。
またそもそも柏原市はA君の生活保護を法に基づき開始したのであるから、A君のビデオカメラによる撮影は、職務強要罪の「暴行又は脅迫」には該当しないと考えられます。
5)今回の柏原市と大阪府警の対応は、「この法律は、日本国憲法第25条に規定する理念に基づき、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする(法1条)」と謳った生活保護法の理念に反する行為ではないでしょうか。
生活保護法は、A君が即時釈放され、保護受給しながら訓練学校を卒業し、貧困から抜け出して、再び「自立」することを求めているはずです。
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蓼沼紘明
撮影だけでなく、その際の言動が「脅迫」に当らないのか、詳細が分らないので「強要」に当るかは断定できません。
しかし、ビデオ撮影だけでは脅迫ではありません。
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イダヒロユキ 大学非常勤教員
切羽詰った状態の相談者が、生活保護の窓口で親切にしてもらえず逆にぞんざいな扱いをされたとき、怒って当然である。行き詰まってどうしたらいいかわからなくなっている人や絶望している人がきたら、専門知識を使って、こういう制度がありますよ、こうすればうまくいきますよと、希望(生きのび方)を提示し元気付けていくのが、公共部門労働者の仕事だろう。それなのに、Aさんを告訴し、その生活を破壊するとは、なんということか!それに無条件に従った警察、検察、裁判所、産経新聞も含めて、その行為の責任をとらせていくことが必要だ。保釈をしない人権侵害も許されない!
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クリニカルラボ御影 院長 吉野 一彦
政府がいくら生活保護制度を拡充しても、窓口がこんなことでは意味ありません。
何のための福祉事務所なのか? 福祉事務所とは貧しい人を苦しめる場所なのか?
憲法第25条に保障されている、生存権。生活保護はそのセーフティ・ネットです。
国民を守るべき警察がこの様な不当逮捕を行うことは言語道断です。
A君の不当逮捕をはじめ、ビラ配っただけで逮捕するなど国家権力の横暴は最近目に 余るものがあります。
この様なことを許してはいけません。
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藤田 博士(茨城保健生協組合員)
A君が拘束される理由はない。正当な保護申請行為であるし、保護費受給がそれを証明しているではないか。警察・検察と裁判所による日本国憲法第25条(生存権)破壊行為である。直ちに解放すべきである。
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尾崎英樹(働かないホモセクシャル)。
生活保護は社会政策の根幹です。誰でも容易(タヤス)く申請すれば、よどみなく
生活保護が受給される社会づくりに、連帯します。
生活保護は申請さえすれば簡単に取れるようにしていくべきです。
一に、生活保護。
二に、ベーシックインカム。
三で、ワークシェアリング。
またそして、生活困窮者を弾圧する、非道で不正な警察権力に、断固抗議します。
許さない。
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紺野茂樹
弱者を萎縮させようとするような、 こんな酷いやり方は、もういい加減にして欲しい。
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中野由紀子(「旗旗舎・東京」)
A君、つらいと思いますがもう少しの辛抱だと思います。
こんなことが通るはずがないのだから。大阪府と柏原市ともに福祉行政のあり方が
あきらかに間違っています。
恥ずかしくないのか!!A君の即時釈放と謝罪をしなさい。
支援の皆さん、どうぞ一日も早い釈放のために頑張ってください。私もできることはします。
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小塚 太 (ピースネット/市民平和基金:東京)
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛
同します。
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住まいの貧困に取り組むネットワーク
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾
!!」に賛同します。
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木下茅(東京女子大学非常勤講師)
職務強要罪自体は必要な法律です。たとえば、地域社会のボスが
地上げのために脅迫的に農業地区指定を解除させるような場合
には。つまりあくまで特定の権力者から公務員の「全体の奉仕者」
としての任務を保護するためにこの法律はあるべきなのに、そうし
た「全体の奉仕者」任務を放棄し、「弱いものいじめ」のために使う
とは、もう呆れはてた。
たかがビデオカメラをとったことを警察に通報する役所、
たかがビデオカメラをとったことで逮捕する警察、
たかがビデオカメラをとったことに令状を出す裁判所、
たかがビデオカメラをとったことで起訴する検察。
こんなこと絶対に許してはならない。
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竹林 隆(大阪教育合同労働組合書記長)
ほんとに、どうしてこうも行政というのは犯罪的なのか。この格差と差別に満ち満ちた資本主 義社会の中で、財を持たない者が何とか生きていこうとするその努力に対して、警察権力の行 使で応えようとする今回の弾圧は、本当に許せない。さらに、不当な長期勾留というのも輪をかけて許せない。
早期釈放要求と不当勾留抗議のたたかいを続けるA君とユニオンぼちぼちを強く支持 します。
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有園正俊(精神保健福祉士)
A君は、職業訓練学校に通っていたとのこと、私のような主に精神分野で支援の仕事をしていると、そのような意欲があり、現実的な取り組みをしていること自体、とても意義を感じます。
その意欲の通りにステップアップしていけば、就労し、納税者になれる可能性が見えているのに、このような事態になってしまったことは非常に残念です。
行政が、生保の支給額を減らしたいのならば、長期的で計画的な個別支援策をシステム化しないと、水際対策だけでは、悪循環から抜け出せません。
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エッグマン(医療労働者・大阪)
生活保護を申請しにきたA君に対してこともあろうに、逮捕する させるというこのような 公的機関(福祉事務所 裁判所 警察)の横暴を絶対許すわけにはいけません。
ただちにA君を釈放しなさい。
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白石草(OurPlanet-TV)
柏原市の福祉事務所に生活保護申請に行ったA君が、逮捕・起訴されたという事実を知り、大きなショックを受けるととも、憤りを感じています。
これまでも生活保護申請の場では、いわゆる「水際作戦」が蔓延してきました。
行政という公共の場で行われている出来事を記録・可視化する行為を「犯罪」扱いするならば、日本の民主主義の根幹を揺しかねません。
警察は、誰もが有する権利を蹂躙する異常な行為はすぐに辞め、A君の即時釈放するよう求めます。
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江上諭子(ビデオ作家)
初めてこの事件について聞いた時、心底驚きました。役所が水際作戦や言葉などで嫌がらせをしたり、生活保護の申請を受け付けないだけでも違法行為と言えるのに、ビデオカメラを回したことがなぜ犯罪になるのか理解に苦しみます。身近にも生活保護なくして生きていけない人を大勢知っています。このような対応をしたのは柏原市だとのことです。
私は、任意団体で主にドキュメンタリー作品を作り、世の中の声なき声を伝える活動をしてきた者です。
マスメディアのような大きな影響力はなくても、市民が社会的弱者がビデオカメラを持って活動することは、なんら問題ないどころか、同じ立場に置かれている人たちと情報を共有できます。ビデオカメラはともに励まし闘える道具になり得ます。
これからも、もっとそういう社会にしていきたいと思っていた矢先の事件でし
た。拘留するなどもってのほかです。A君の即時釈放を求めます。
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林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)
生活保護を受給する資格があると考える人が生活保護受給を求めることは生存権に由来する市民の権利です。生活保護は権力者の気まぐれの施しでも恩恵でもありません。気に食わない申請者を逮捕できるならば、警察国家を招くことになるでしょう。権力が国民をズタズタにし、毎日おびえて暮らす状態は真の国家とは言えません。
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清水裕(学生)
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛同します。
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高野聡(活動家一丁上がり!講座受講生)
生活保護申請をビデオで記録することがなぜ職務強要なのかの合理的な根拠を提示してほしい。
申請許可を強要する様子がビデオに写っているのであれば見せてほしい。このようなことで逮捕・起訴・有罪となれば
あらゆる公人や権力者に対するビデオ取材が制限される恐れもある。生存権や表現の自由という基本的人権のなかでも最も重要な部類に属する権利が侵害されている。柏原市や警察の権利意識の低さ、横暴な振る舞い、人間とは思えない冷血ぶりに断固抗議する。
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嶋田頼一
このような逮捕が許されるのであれば、僕も過去何度「職務強要罪」で逮捕されていたかわかりません。
仲間とともに役所のカウンターに押しかけ、公務員の違法・非道な業務に抗議の声を上げ、撮影し、上映会もしました。もちろん反省などしていません。
Aさんの行動を100パーセント支持し、Aさんに対する即時解放と無罪と謝罪と慰謝料を、柏原市役所・大阪府警・大阪地方裁判所に要求します。
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吉田卓史
「生活保護を申請したら逮捕」ということがまかり通るならば本当に生活に困窮している人までもが生活保護申請を出せなくなってしまいます。
ビデオでとられて困るような仕事を福祉事務所が行っているとすればそれは大問題です。
この逮捕を認めることは絶対にできません。
警察は職務強要、という罪で逮捕したそうですが、そんなあほな。
どんな経路で誰がどう判断して逮捕の決定がなされたのかは分かりませんが、とにかく馬鹿げたことです。
逮捕に至る経緯を明らかにしてほしいと思います。
A君の即時釈放を求めます。
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細野秀太郎(オルタ)
「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛同します。
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庄野真代(活動家一丁あがり講座)
とてもひとごとに思えません。生きようとしているA君は犯罪者じゃない。この事件はジャーナリズムの危機でもあると思う。
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久保田健司
そもそも水際作戦が違法なのにも関わらずその開き直った態度はおかしいと思います。本当に恐ろしいです。A君には必ず勝ってほしいです!弱者の気持ちがわからない職員はやめたほうが良いと思います。その仕事をしている意味がない。
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前田昭典
A君のケースに限らず、生活保護受給
が遅れれば、当然生活は困窮します。生活苦や借金苦、追い詰められた気持ちからうつ病を発症することも考えられ、金がないので治療も受けられません。結果的に自殺や餓死というリスクが非常に高くなります。これは、行政による殺人です。このような現状を看過することはできません。
そして、このような生活保護の出し渋り状況を何とか変えようとする行動を、逮捕という形で取り締まることも断じて許せません。弾劾賛同の呼びかけを集め、マスコミなど
でも取り上げられるよう訴えていきましょう。
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くまがいマキ(劇作家)
全く酷い逮捕としかいいようがありません。
損害賠償を支払い、謝罪が必要な、不当な措置だと思います。
ムービーユニオンさんの声明にもありましたが、可視化の問題は重要な論点です。
個人のプライバシーは尊重されるべきですが、税金で給料もらっている人間の職務行為が、
衆人監視の元にあるのは当然のことです。
職務怠慢には、必要な措置(訓戒などではなく、減棒などの強い強制力をもつもの)が
必要だろうと思います。それが、上司の命令や行政全体の組織的な犯行であるならば、
トップの停職が妥当だろうと思います。
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兼近修身
賛同します
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竹内絢(ふぇみん)
あまりのことに、本当に驚きました。しかも起訴されるなんて、信じられません。
これが権力というものだと、リアリティツアーの不当逮捕から1年がたち、また改めてつきつけられました。
Aくんにどうぞよろしくお伝えください。また、救援にかかわっているみなさんにも、連帯の意を。23日の東京での集会にも参加したいと思います。
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渡邊太(taiyoh.org
A君に対する不当な扱いに反対します
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匿名(神奈川:アルバイト)
地理的にも立場的にも、現在は「遠い」出来事ですが、このような事例・判例をただ許してしまっては、すぐに第2、第3の「A君」を生むことになるでしょう。それだけでなく、現在の不安定な経済状況の中では、「次」が自分になる可能性も十分にあります。(自分は非正規労働者ですので)
現在自分が知っている情報はあまりに少ないとはいえ、今回の逮捕・起訴は不当なものであり、人権を無視していると思います。2度とこのようなことが起こらないよう、そして「A君」が一刻も早く釈放され、救済されるよう望みます。
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花澤尚巳
不当逮捕に負けないでください。
こんな暴挙が許されるわけがないです。人が人らしく生きる事が難しいなんてオカシイです。
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森ひろみ(無職)
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NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
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A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!
【支援要請/転送転載歓迎】
賛同メッセージをお願いします!
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
2009.12.10
大阪府柏原市での生活保護申請に対するA君不当逮捕・起訴事件について
先日(11月28日)に、「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」というカンパ要請文書を発表させていただきましたが、以下、新しいお願いや情報を伝えさせていただきます。
①賛同メッセージのお願い
すでにメッセージをお寄せいただいておりますが、こうした声を大きくしていきたいと思います。ぜひ皆様にも、A君への応援やこの事件への思いを含めて、上記「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」(11月28日文書)への賛同メッセージを書いていただきたくおもいます。よろしくお願いいたします。
—以下切り取ってお使い下さい—
・「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛同します。
・賛同団体・個人名(肩書きがあれば)
・公表します・公表しません
・一言メッセージなどあればお願いします
—
メッセージ送付先 hogohiwoageroあっとyahoo.co.jp(あっとを@に変えてお使い下さい)
②カンパのお願い
A君の救援活動と無罪を勝ち取るための法廷闘争にカンパをいただき、本当にありがとうございます。しかし、弁護士費用などのために多くのお金を集めなければなりません。まだかなり不足しております。
ぜひともカンパをお願いいたします。
【カンパ振込先】
郵便振替 00900-8-263985 加入者名 ユニオンぼちぼち
(通信欄に「A君」と記して下さい。振り込みではなく組合員に直接渡していただいても構いません)
③不当勾留への抗議のハガキ・電話
A君は、10月27日に逮捕されて以来、23日間不当に勾留され、されに起訴後も釈放されずに勾留され続けています。保釈請求をしましたが、翌日に直ちに却下されています。却下の理由は①証拠隠滅の恐れ、②証人を脅迫する恐れ、③逃亡の恐れなどの一般論で、勾留をいたずらに引き延ばすこと自体が人権侵害です。
Aさんの即時釈放を求めて、不当勾留への抗議のハガキ郵送、電話をお願いします。
抗議ハガキ送付先
〒590-8511 大阪府 堺市堺区 南瓦町 2-28
大阪地方裁判所 堺支部 刑事5係 高橋貞幹様
電話 072-223-7001
「柏原市福祉事務所に対する職務強要で起訴されているA君の即時釈放を求めます。いつまでも長期間にわたって身柄拘束している状態は不当です。」
④柏原市という市名の公表
これまで、A君が生活保護申請した市名を公表していませんでしたが、今後は、大阪府柏原市の福祉事務所ということを明らかにしていくことになりました。A君のプライバシーに配慮しつつも、必要な情報として公表します。
【現在いただいているメッセージ】
■赤石千衣子さん(反貧困ネットワーク)
「柏原市の福祉事務所に生活保護申請に行ったA君が逮捕されるという事件を知り、驚きと危惧を感じています。生活保護を申請する際に書類の不備で追い返されたり、他の部署にまわされたり、説明だけで終わったりという、いわゆる「水際作戦」がまんえんしてきました。私もシングルマザーや女性が生活保護を申請するときに同行して体験してきました。
密室の中で、申請する権利が奪われている状況があります。それを超え、生活保護法の趣旨と憲法25条を生かすために、生活保護については同行申請や窓口での記録が行われています。今回の逮捕と支援団体への捜索について、詳しい状況はわかりませんが、こうした、生存権を守ろうとするために同行申請や記録が行われていることに対する抑止として、行ったのだとすれば、許してはなりません。
生活保護を申請する、人間としての権利が行使できなくなることに危惧を感じます。」
■雨宮処凛さん(作家・反貧困ネットワーク副代表)
「生活保護の水際作戦に、私たちはずっと苦しめられてきた。そして実際に多くの餓死事件や自殺事件が起こってきた。最後の最後のセーフティネットと言える生活保護の窓口で、「生きる」ために必死に自分を守ろうとするのは当然のことで、それで逮捕されてしまう社会とは、一体どういうものなのだろう。
「貧しき者は罰する」ような国は、すべての人にとって生きづらい国だ。
多くの人に声を上げてほしい。」
■生田武志さん(野宿者ネットワーク代表)
「生活保護申請の支援をしばしば行なっているわれわれにとって、この事件は見過ごすことができません。生活保護を申請しても、福祉事務所は「住所がない人は生活保護は受けられない」あるいは「50代ならまだ働きなさい」となどと言って申請者を違法に追い返し続けていました。こうした水際作戦がいまでも続いていることをわれわれは身をもって知っています。役所内で違法な行為が続いている中、生活保護の申請者が権利防衛のために記録をとったことがなぜ「違法」になるのか。違法行為を続けてきた福祉事務所こそが二重に犯罪を生み出しているのではないか。
A君の即時釈放を求めます。」
■稲葉剛さん(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)
「福祉事務所の「水際作戦」に関して、厚生労働省は再三、各地方自治体に対して申請権を尊重する対応をするように求めていますが、現場の対応は一向に改まりません。
<もやい>のもとにも、「一人で相談に行ったが追い返された」という方が毎日のように相談に来られています。
私たちは、今年、数百件の生活保護申請の同行支援をおこなってきましたが、そのたびに「なぜ私たちが同行しないと、あたりまえの権利が侵害されてしまうのか」という憤りを感じてきました。
生活に困窮した人が自らの生存権を守るために、申請行為を記録しようとした行為がなぜ「犯罪」とされてしまうのか。
裁かれるべきは、生存権を踏みにじる福祉行政だと考えます。
A君への不当逮捕・起訴に抗議し、即時釈放を求めます。」
■小野俊彦さん(フリーターユニオン福岡執行委員)
「公務員の公務を記録するのが「恐喝」で、生活保護費の支給を求めるのが「強要」か。マスコミは基本的にはこれを無視するか警察権力の発表垂れ流し。新政権は格差社会問題に取り組み中というわけだ。反吐が出るわ!鳩に豆鉄砲顔の二世政治家が親から九億円もらったのと、生存権が警察によって破壊されていることのどっちが大問題が考えろ馬鹿野郎!私はただこの大地の上で生きる仲間たちとともにある。A君とぼちぼちを断固支持する。」
■河添誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)
「今回の件についての詳細を聞いているわけではありませんが、私の知る限りの情報でも、警察が2ヵ月も経過してから逮捕をおこなっており、しかも、逮捕された方の所属する労働組合の事務所の家宅捜索をおこなっているということはきわめて異常だと考えます。この程度のことで逮捕・家宅捜索をする警察は横暴であるし、許すことはできません。
生活に困窮した人が声をあげることは当然の権利です。その最低限の権利を蹂躙する警察に抗議します。」
■舟木浩さん(弁護士、反貧困ネットワーク京都事務局長)
「最近、福祉事務所は「不正受給」対策と称して警察との連携を強めています。
しかし、強圧的な行政作用は本来のケースワークとは異質なものであり、警察との連携強化によって一般市民までも窓口から遠ざける危険性があります。
生活に困窮した市民が福祉事務所の窓口を訪れた際、金銭給付を行う福祉事務所が圧倒的な優位に立っているのが現実です。
心身ともに疲れ果てた状態で支援を求める一市民が、権力を背景に持った組織と密室のなかで対峙することになります。
今回の逮捕・起訴は、憲法で保障された権利が構造的な力関係のなかで歪められている現場を理解せず、権利侵害を助長させるもので、到底容認できません。」
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A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
2009.12.10修正版
「生活保護の申請をさせて下さい!」と泣く泣くカメラを手にしたA君を逮捕・起訴するなんてあんまりじゃないか!
A君の救援活動と無罪を勝ち取るための法廷闘争へのカンパをどうか宜しくお願いします!
10月27日朝、組合員であるA君は、いきなりやってきた大阪府警によって家宅捜索をされ、職務強要罪(※)で令状逮捕されました。29日に送検、勾留延長もされ11月16日に起訴されてしまいました。
A君は柏原市福祉事務所から生活保護を受給していました。結果的に受給は出来ていたものの申請にあたっては大変な困難が伴った末の保護決定でした。
今年2月、ユニオンぼちぼちは世界的な金融危機以降悪化する雇用情勢の変化に伴い、生活保護の取得の仕方を学ぶための学習会を開催しました。全国各地のユニオンの共通の課題として浮上してきた問題だと思いますが、労働にまつわる相談の解決の前にまずは生活の安定が必要であり、そのための生活保護申請のノウハウを組合員間で学習しようという試みです。
勤務先で散々社長に罵られた挙句に不当解雇に合い、組合に相談にやってきたことがA君と組合との出会いでした。A君は労働法などを一生懸命勉強し、自分が争議の中心になって会社との交渉を行ってきました。しかし生活面は安定したものと言える状態にはなく、生活保護を申請することになりました。
ユニオンぼちぼちは、生活保護の申請時における「水際作戦」といわれる福祉事務所の対応が問題だと考えてきました。水際作戦とは、福祉事務所へ相談に訪れた人々に対し、申請用紙を渡すまえに職員が理由をつけて追い返すことにより、保護の件数を予め抑制しようという手法です。なんとか申請をして保護を受給できたとしても福祉事務所からの執拗な「指導」により保護打ち切りに合い、保護基準以下の生活を再び強いられていく人が少なくありません。北九州市においては生活保護を打ち切られた男性が「おにぎりが食べたい」と書き置きを残して餓死するなど、全国で痛ましい事件が続発しています。日弁連によると、本来なら生活保護制度を利用できる経済状態にある人々に対しての実際の支給率はわずか9~19・7%
ということです。その大きな要因として、福祉事務所による申請への違法な拒否行為が挙げられています。A君の保護申請は、こうした状況の中で行われたものでした。
本来、困った人のために相談にのり、サポートするのが仕事であるはずの柏原市福祉事務所の対応はとても冷たいものでした。そのことにA君は不安を募らせていきました。そして残念ながら、当初の保護申請は却下されてしまいました。困ったA君は再度申請を行おうとしましたが、福祉事務所は素直に取り合ってはくれません。やむにやまれず自分の部屋からビデオカメラを持ってきて、福祉事務所の職員に訴えました。「生活保護の申請をさせて下さい!」
2ヵ月半後、この時の行為が職務強要罪の容疑にあたるとされ、A君は逮捕されました。
しかし組合員が一緒に柏原市福祉事務所に話に行くと保護が支給されることが決まり、逮捕までの2ヵ月半の間A君は無事に保護生活を送っていました。逮捕の2日後、ユニオンぼちぼちの大阪事務所が家宅捜索されました。念のため付け加えておきますと、生活保護を受給する資格がないのに恐喝して違法に受給をしたという容疑ではありません。その証拠に現在も保護は廃止(取り消し)ではなく、逮捕・勾留による停止という状態になっています。職員の冷酷な対応を受け、やむにやまれずカメラを回しながら訴えたことが容疑とされているのです。その後、その映像が公開さたことはありません。
勉強熱心なA君は逮捕前、生活保護を抜け出すために国の新しく始めた職業訓練制度を使い訓練学校に通い始めていました。入学のための選考試験は簡単なものではなく、時には落ち込むこともありました。しかし何度かの不合格を乗り越え、ようやく入学することが叶ったとき、私たちは手を取り合って喜んだものです。資格取得を目指して学校に通うことはA君にとって生きる張り合いになっていました。身近で様子を見聞きしてきた私たちは、その生活がとても大切なものであるということを感じていました。しかし、ようやく安定して学校生活に通えるようになった矢先に、突然逮捕されてしまったのです。A君は無実です。逮捕・起訴・勾留によって学校生活もメチャクチャにされてしまいました。このままではA君は出席不
足による退学処分になってしまいます。
私たちはA君の即時釈放を求めています。
そして裁判では必ずA君の無罪を勝ち取らなければなりません。
また、この事件で有罪の判例を出させてしまったら、労働運動や社会運動においてビデオカメラを使うこと自体が抑制される恐れがあり、到底容認できるものではありません。
心を寄せてくださる皆様には、未曾有の失業の嵐のなか大変心苦しい限りではございますが、この闘いへのカンパを寄せて頂くようお願い致します。
※職務強要罪とは、公務員に対して、「ある処分をさせる目的」、「ある処分をさせない目的」や「公務員の職を辞させる目的」のいずれかをもって、暴行または脅迫を加えるというもので、「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」という重い罪です。私たちはA君の言動が犯罪にあたるという見解を容認できません。
A君逮捕についてムービーユニオンさんが声明
フリーター全般労働組合の分会の1つ「ムービーユニオン」さんが、A君逮捕について声明を挙げてくれました。
ありがとうございます!
―――以下声明―――
生活保護申請の様子を撮影したA君は無罪だ!
申請用紙をわたさない、威迫によって追い返すなど、福祉事務所による生活保護申請への違法な拒否行為が繰り返されています。そういったやり取りの中で、関西在住のA君は逮捕・起訴されてしまいました。
http://rootless.org/botiboti/blog/blog-entry-1101
A君は自身の生活保護申請の様子をビデオカメラを回して撮影しました。大阪府警はこれが「職務強要罪」にあたるとして彼を令状逮捕し、彼は起訴されています。A君が「保護申請の受付」を求めたことはあろうことか「犯罪」とされてしまったのです。そもそも福祉事務所には、保護を求める人々の申請を受け付ける義務があります。ですから保護の申請を求めることが「職務強要」にあたらないことは明らかです。
生活保護の申請時における不透明な行政システムをビデオカメラにより可視化することには公共性があります。生存の危機に瀕し、人々が生活保護の申請をしたにも関わらず、追い返えされ、死を選ぶことしか出来ない状況の予防につながるからです。
これまで、そのような社会問題の可視化はジャーナリストやドキュメンタリー作家の特権的な仕事でした。しかし、メディア・テクノロジーの進歩により、今や厳しい環境で生きる人々自らがビデオカメラを手に取り、それを実現できるようになりました。
そのような現代において、「A君」の行為に十分な公益性があることは明白です。
同時に私たちは、「A君」が福祉事務所の職員にカメラを向けたという行為それ自体、それが非暴力の表現活動であり、その自由を犯してはならないと考えます。
多くの福祉事務所の職員は、生活に困窮した人々とのコミュニケーションを通じてさまざまな問題を解決しています。なのに今回、その解決は安易に警察に委ねられてしまいました。それは、福祉事務所の職員が主体的に問題を解決する能力を失っていることを意味し、その専門的能力を疑わざるをえません。ひいては、行政に対しての社会的信頼にとって大きな損失であると言えるでしょう。
この事件で有罪の判例が出るならば、それはジャーナリズムの死であり、芽吹こうとしている民衆のためのメディアの死をも意味するでしょう。
ムービーユニオンはA君の無罪即時釈放を強く要求します。
ムービーユニオン
2009年12月2日
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フリーター全般労働組合ムービーユニオン
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ムービーユニオンはフリーター労組の分会として、クリエイティヴ・ アーティスト活動に労務(労働)という概念が加わる次の文化サイクルを模索し、クリエーターたちの「やりがい」の搾取が横暴する時代の終焉をイメージする。お前の代わりならいくらでもいると絶えず脅され働く不定期労務者(映画監督/映像ディレクター/アニメーター/カメラマン/WEBデザイナーなどクリエーター・アーティスト全般)のユニオン。