月別アーカイブ: 2009年5月

ワーク・ライフ・バランスについての内閣府の調査

内閣府が27日に、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和、WLB)の意識調査結果を発表しました。
■仕事優先:望まないが実生活45% 内閣府調査
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090528k0000m040029000c.html
 仕事の時間を今後「短くしたい」と考える人は40.2%。男性は50.9%で半数を超えた。自己啓発など個人の生活等の時間を「長くしたい」人は62.8%、休養を「長くしたい」人は58.7%。家庭生活は「今のままでよい」が55.8%で最も多かった。
■「24時間年中無休」「深夜営業」は長時間労働に加担するだけ? – 内閣府調査
 http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/29/016/
 今回の調査結果から、顧客ニーズに応えるための営業形態が結果として、長時間労働化を招き、ワークライフバランスの実現の妨げになっているという悪循環を生み出している現状が見てとれる。一方で、本来顧客ニーズに応えるはずの営業形態が、実際にはそれほど必要とされていないという皮肉な結果が報告されたかたちになる。
調査結果の全体は内閣府「カエル!ジャパン」のページで見ることができます。
◇「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)と顧客ニーズに関する意識調査」について [PDF:379KB]
「お客様は神様です」みたいなサービスは本当に労働を窮屈にし、世の中を息苦しくしてますよね。

23日、24日は長居公園で「大輪まつり」です

★日時 2009年5月23日(土)13時~21時
5月24日(日)10時~16時
*場所 長居公園自由広場(地下鉄御堂筋線「長居」駅3番出口より徒歩3分)

★プログラム
23日 13:00~ スタート

14:00~ バンド演奏→渡部百→ファルソス・ヒターノス(偽ジプシー)→村上真樹
16:00~ 炊き出し
17:00~18:30 劇団/夢の軍団ギリッギリ「月下往来」上演
19:00~ 映画上映 張領太監督「中村のイヤギ」
24日 10:00~ スタート
11:00~ バンド演奏→LIFEMETHOD→まちゅこけ
12:00~ カラオケ大会、炊き出し
13:30~15:00 芝居上演(前日に同じ)
15:00~ バンド演奏→BEER WULF→SENGOKU BAND
★ブース紹介(順不同):NPOサニーサイド 扇町公園テント村 大阪城公園よろず相談所 特就労 RAFIQ リサイクルショップ「夢巣”」
さつまいも倶楽部 山王ベーカリー 「安全・安心糞喰らえ!都市公園の戦闘的適正使用 堺産新
鮮野菜直販 非認証有機栽培につき大変危険」 ユニオンぼちぼち 実行委員会本部テント
長居公園テント村写真展 謎の占い師
※ブースアピールは各3分を予定しています。(時間帯は未確定。臨機応変にやっていきます。)
★『テント村なき今、それでも大輪の花は咲く!』
~咲かすのだろうか、咲かされるのであろうか。大輪まつりは今年も長居公園にパッカリ花を開かせるであろう~
2007年2月5日、大阪市によって「長居公園仲間の会テント村」が強制排除される日まで、そこには青い空と溶け合うテント村があった。
人々が集い、出会い、語り合う場。窮屈な都市からの脱出の場でもあったテント村。そこにはいつも誰かが居て、突然行こうがどんな状況であろうが迎え入れてくれた。そんなテント村から発信されてきた大輪まつり。
「テント村を地域の人や隣人たちにもっと開いていこう」「野宿を強いられている人ともっとつながっていこう」
これを二大柱にかかげ始まったこのまつり。
テント村なき今、大輪まつりは一人歩きを始めている。形を変えつつ、形を残しつつ。どこに向かうのかは集う者ですらわからない。さ、どこへ行こうか。誰のものでもあって誰のものでもない私達のまつり!
現在この日本社会において、公園という公共空間のみならず、職場、学校、地域、いろんな場所で「排除」が行われていることを私達は知っている。「いらないもの」を消す作業が簡潔に行われている。リストラ、いじめ、民族排除、性的マイノリティ排除、野宿者排除……。そして声をあげることなく、社会の視線の中で自分を消そうとする者さえうみだしている現状。私達は「排除された者」「排除されている者」「排除されうる者」として、どのように生きていくかを考える。(実は、わくにあてはまらないもの、それはなかなか素敵なものなのではないでしょうか。)
私達は決して弱いわけではない。そしてどれだけわくからはみ出そうが、排除されようが、私達は存在し続ける。ならば、私達は一人一人存在を確認し、私達の場を私達の手によってつくっていくことからはじめようじゃないか。そして均一化され管理されゆく社会に、私達の世界をじわじわとこっそりと押し付けていこう!そのために今年も大輪まつりという存在の確認と表現の場を持ちます!ふるって御参加あれ~!
(「大輪まつり」は大きな輪。そこにいる一人一人が大輪まつりをつくります。今年はどんな花が咲くかしら……、楽しみですね。)
★問い合わせ先
nagaipark_tentvilla(at)yahoo.co.jp
長居公園仲間の会
★カンパも受け付けてます。もちろん人手も大歓迎!!
一緒にまつりをつくりましょう☆
(郵便振替口座: ぱるる14150-72112501口座名義:長居公園なかまの会)

5月24日『ひとり親なんでも電話相談』

5月24日に電話相談会が開かれます。
電話番号:0120-783-829
(相談無料。フリーダイヤルなので電話代もかかりません)
こうした相談できる場があるということを、お近くの方に是非教えてあげて下さい。
また以下の文章は転載転送歓迎です。
—「ひとり親なんでも電話相談」のお知らせ—
今年の4月1日、ついに生活保護の母子加算が全廃されました。
児童扶養手当の有期制度などの改悪といい、
子どもの貧困が社会問題になっている現状にまったく逆行しています。
シングルママ、シングルパパの皆さんはすでに十分すぎるほどがんばっています。
母子加算の廃止はひとり親家庭の最低生活水準の引き下げにほかなりません。
母子加算の全廃をこのまま黙って見過ごすことはできません。
今回、急遽、「戻せ!母子加算」集会実行委員会を立ち上げ、
仕事や育児や家事に追われて相談に行く機会もない
シングルママ、シングルパパを対象に、
全国からフリーダイヤルで受け付ける電話相談を企画しました。
日時等は以下のとおりです。
企  画:『ひとり親なんでも電話相談』
日  時:2009年5月24日(日)午前10時~4時00分
電話番号:0120-783-829(な や み・は ぶ く)

主  催:「戻せ!母子加算」集会実行委員会
共  催:生存権裁判を支援する全国連絡会
      全国生活保護裁判連絡会
      フォーラム子どもの貧困実行委員会
      ウィメンズカウンセリング京都
      生活保護問題対策全国会議

フリーターユニオン福岡による河合音楽教室に対する抗議声明

フリーターユニオン福岡が河合音楽教室の「偽装委任契約」に対する抗議声明を発表し、賛同署名を募っています。
フリーターユニオン福岡ブログ
http://fnfukuoka.jugem.jp/
ご支援とご注目を、よろしくお願いいたします。
-----以下抗議声明(★以下転送・転載歓迎★)-----
今般、フリーターユニオン福岡は、「偽装委任契約」を使ってピアノ講師を使い捨て、不安定貧民(プレカリアート)をなめきって団体交渉を拒否している河合音楽教室を弾劾する声明を以下のとおり公表し、全世界の闘う不安定貧民の仲間のみなさんからの賛同を募ります。みなさんからいただいた賛同で、この小さな闘いの火にガソリンをぶっかけます。頂いた賛同署名を沿えて、この抗議声明を河合音楽教室につきつけます。
【不安定貧民声明】河合音楽教室による偽装委任契約、ピアノ講師使い捨て、団体交渉拒否を徹底的に弾劾する
<呼びかけ団体>フリーターユニオン福岡
★使用者責任から逃げて労使関係を偽装し、ピアノ講師を使い捨てる河合音楽教室を許さない!
★偽装委任契約とそれを支える経営思想は全ての不安定貧民(プレカリアート)の敵だ!
河合音楽教室はピアノ講師たちと「委任契約」を結んでいますが、これは、実態としては会社と講師とのあいだに「雇用」の関係があることをゴマカす「偽装委任契約」であると組合は考えています。ある人が「雇用」されているかどうかを判断するには、その人が会社組織・事業体に従属しているか、上司などの指揮命令にしたがい、時間や場所を拘束されて働いているかどうかなど、いくつかの要素によって判断されますが、河合音楽教室のピアノ講師は、裁判の判例でも確立している複数の基準から考えても「労働者」としての性格が濃厚です。
「委任」というのは通常、専門技能を持つ独立した事業者に特定の業務処理を任せることです。確かにピアノ講師には一定の専門的な能力が要求されますが、河合音楽教室は特定業務をこなすプロとして講師を信頼して業務を委任してはいません。河合音楽教室は「強制ではない」などと言い逃れをしつつも各種の研修を講師に課して、その「研修費」などは講師との合意も曖昧なまま給料から天引き処理し、組織の一員として会社の方針に従って働くように講師を指導・指揮しており、講師は時間的・場所的にも拘束されて働いています。また、講師が報酬額を上げるためには、お金を払って会社の指定する資格を取得しなければならなかったり…「委任契約」の常識からはありえない慣行がまかり通っています。
どんな形態であれ、企業が人を労働力として使用するかぎり、労働者には安心して働く権利があり、経営者には使用者としての責任があます。会社が実態としては労働者を使用しているのに、労働基準法の適用を逃れて、会社の都合でいつでも講師を使い捨てるために、一年単位の「委任契約」を更新しつづけるなどということは全く不当なです。
河合音楽教室は、上のような論点に関する組合の指摘に対しては、何の根拠もなく「契約は正当」と言い張るだけで、しかも、組合が交渉を要求した後になって、それまで本人は明確に伝えてもいなかった問題点を挙げ連ねて契約更新を拒否しました。
契約の形式が雇用であれ委任であれ、団体交渉の権利は相当広範に認められるべきものですが、河合音楽教室は、団体交渉に応じる法的義務をも拒否し、他の圧倒的多数の講師は何の問題もなく契約を更新しているにも関わらず、組合を通じて待遇改善のための意見を申し立てた講師を排除しました。こんな会社が「子供に感動を伝える」…って、どういうことでしょうか?子供に感動を手渡ししているのは、実際に子供と接しながら働いているピアノ講師であって、高い給料をもらって事務所でそっくりかえっている経営者、人を簡単に使い捨てる経営者ではありません。
***
私たちはこのような事例が河合音楽教室だけに限られたものではないことをよく知っています。同じような境遇の人々が全国に、全世界に存在し、いま人を使い捨てる資本企業の意志に抵抗して闘い始めていることを知っています。偽装委任契約やそれを支える企業の経営思想はプレカリアート(不安定貧民)の敵です。
私たちはここに、「河合音楽教室による偽装委任契約、ピアノ講師使い捨て、団体交渉拒否を徹底的に弾劾する」声明を発表し、不安定貧民、労働者の広範な闘いに連なる各地の仲間たちの賛同を募り、連帯する不安定貧民労働者たちの怒りの声を河合音楽教室に対して突き付けます。
この小さな闘いは燎原の火のごとく転戦され
人を司令し、こき使ったうえで使い捨てる資本の青白い顔は
さらに青くなってひきつるだろう!
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賛同メール宛先
ono(at)riseup.net
「河合音楽教室による偽装委任契約と団体交渉拒否を弾劾する」声明に賛同します
個人名(所属)・団体名:
ウェブサイト等:
住所等連絡先(非公開):
ひとことメッセージをお願いします:
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23日は大輪まつり。カフェはお休み

5月23日・24日の大輪まつりにユニオンぼちぼちも参加します。
ぼちぼちは第4土曜日に「ぼちぼち定例カフェ」という、みんなでご飯を作り食べる会を開いているのですが、今月は大輪まつりに参加ということでお休みです。
大輪まつりでお会いしましょー!

大輪まつりのお知らせ

今年も大輪まつりが開かれます!
(以下よびかけ、転送転載歓迎)
『テント村なき今、それでも大輪の花は咲く!』
~咲かすのだろうか、咲かされるのであろうか。大輪まつりは今年 も長居公園にパッカリ花を開かせるであろう~

 2007年2月5日、大阪市によって「長居公園仲間の会テン ト村」が強制排除される日まで、そこには青い空と溶け合うテント 村があった。
 人々が集い、出会い、語り合う場。窮屈な都市からの脱出の場で もあったテント村。そこにはいつも誰かが居て、突然行こうがどんな状況であろうが迎え入れてくれた。そんなテント村から発信されてきた大輪まつり。
「テント村を地域の人や隣人たちにもっと開いていこう」「野宿を強いられている人ともっとつながっていこう」
 これを二大柱にかかげ始まったこのまつり。
 テント村なき今、大輪まつりは一人歩きを始めている。形を変えつつ、形を残しつつ。
 どこに向かうのかは集う者ですらわからない。さ、どこへ行こうか。誰のものでもあって誰のものでもない私達のまつり!
 現在この日本社会において、公園という公共空間のみならず、職場、学校、地域、いろんな場所で「排除」が行われていることを私達は知っている。「いらないもの」を消す作業が簡潔に行われている。リストラ、いじめ、民族排除、性的マイノリティ排除、野宿者排除……。そして声をあげることなく、社会の視線の中で自分を消そうとする者さえうみだしている現状。私達は「排除された者」「排除されている者」「排除されうる者」として、どのように生きていくかを考える。(実は、わくにあてはまらないもの、それはなかなか素敵なものなのではないでしょうか。)
 私達は決して弱いわけではない。そしてどれだけわくからはみ出そうが、排除されようが、私達は存在し続ける。ならば、私達は一人一人存在を確認し、私達の場を私達の手によってつくっていくことからはじめようじゃないか。そして均一化され管理されゆく社会に、私達の世界をじわじわとこっそりと押し付けていこう!そのために今年も大輪まつりという存在の確認と表現の場を持ちます!ふるって御参加あれ~!
(「大輪まつり」は大きな輪。そこにいる一人一人が大輪まつりをつくります。今年はどんな花が咲くかしら……、楽しみですね。)
*日時 2009年5月23日(土)13時~21時
        5月24日(日)10時~16時
*場所 長居公園自由広場(地下鉄御堂筋線「長居」駅3番出口より徒歩3分)
*プログラム(暫定なので、かわることもありマス)
23日 13:00~ スタート
   14:00~ バンド演奏
   16:00~ 炊き出し
17:00~18:30 芝居上演
19:00~ 映画上映 張領太監督「中村のイヤギ」
24日 10:00~ スタート
   11:00~ バンド演奏、
12:00~ カラオケ大会、炊き出し
13:30~15:00 芝居上演
15:00~ バンド演奏
*問い合わせ先
nagaipark_tentvilla@yahoo.co.jp
長居公園仲間の会
*カンパも受け付けてます。もちろん人手も大歓迎!!
一緒にまつりをつくりましょう☆
(郵便振替口座: ぱるる14150-72112501 
口座名義:長居公園なかまの会)

【本日!!】働く女性のための集中ホットライン

日時:5月7日(木)12時―21時
電話番号:全国共通フリーダイヤル 0120-787-956
実施団体:働く女性の全国センター(ACW2)

 泣き寝入りしない、パート・派遣切り、育休切り、賃下げ、セクハラにあったら・・・
5月7日 働く女性のための集中ホットライン
 
働く女性の全国センター(ACW2)は、2007年5月より財団法人倶進会の助成金を得て5と0のつく日にフリーダイヤルを常設し、全国一斉のホットライン活動を行っています。これまでに485件の女性の労働相談を受けておりますが、今年に入ってすでに108件(前年60件)の相談があり、前年と比べても相談が急増している現状に危機感を募らせています。
金融危機の影響は、働く人々を直撃し年末年始の派遣村報道のように雇用問題は生活や住居問題に直結する深刻な状況になっています。
派遣村の取り組みには心から敬意を表します。
しかしながら、年末年始の派遣村を利用した約500名の人たちの中で女性は8名、春の派遣村でも女性からの相談は10名しかありませんでした。
しかし、派遣の6割は女性であり、ACW2のホットラインの状況から見ても女性が打撃を受けていないはずはありません。
男性中心の窓口には、セクハラや妊娠、育児、嫌がらせなどの相談は、しずらいという声があがっています。派遣村での経験から、私たちは改めて女性が相談しやすい女性による相談窓口の必要性を痛感しています。
例年、5月の連休直前に解雇などを言い渡されるケースが多く、連休直後に相談が殺到します。そこで、このたび、連休明けに、働く女性のための集中ホットラインを行うことになりました。
ぜひ、趣旨をお汲み取りいただき、「働く女性のための集中ホットライン」について、みなさまのホームページ、ブログ、などに掲載していただくとともにメーリングリストにも流していただけたら幸いです。
    記
日時:5月7日(木)12時―21時
電話番号:全国共通フリーダイヤル 0120-787-956
実施団体:働く女性の全国センター(ACW2)
****************************************
<ご購入のお勧め 冊子>
厳しさを増す女性の労働環境 ~「使い捨て」社会から脱するために~
働く女性のホットライン報告集 2008年度 
カンパ購入のお願い
1冊500円(送料別) 10冊以上送料無料
働く女性の全国センター(ACW2)事務局  伊藤みどり
連絡先 151-0053 東京都渋谷区代々木1-19-7横山ビル
    専用電話 03-5304-7383 fax03-5304-7379
メール  acw2ml@yahoo.co.jp   
URL    http://acw2.org/

メーデー報告

4月29日のメーデーは、80人くらいの参加を得て成功裏に終わりました。
デモも楽しかったし、交流会で色々な話もできたし、よかったです。
ネットを見て来てくれた方もいて、うれしかったですね。
参加された方々、お疲れさまでした。
また、5月1日の京都地域メーデーも200人以上の参加がありました。
以下は、地域メーデーで読まれた宣言文です。
ーーー
09メーデー宣言文
 メーデーは1886年に、アメリカの労働組合が8時間労働制を要求しておこなったゼネストがきっかけで始まりました。その後、国際的に労働者が団結し闘う行動日として、100年以上も継続して闘い抜かれています。
 現在、経営者は「100年に一度の危機」を理由に、自らの経営責任を果たすことなく、労働者に「責任」を押し付けています。
 女性労働者の差別待遇、フリーターや派遣労働者の使い捨て、学生に対する内定の取り消し、正社員のリストラ、野宿者や障害者の排除…。
 しかし、こういったことは今に始まったことではありません。
 メーデーの歴史が語るように、100年以上、ずっと私たちは危機に立たされてきたのです。
 この間、朝礼や自己啓発マニュアルなどで繰り返し言われてきたのは、「自分が経営者だったらどうするかを考えよう」「経営者マインドを持った労働者になろう」といったことです。その結果、「不景気だからしょうがない」「雇ってもらえるだけありがたい」「社長さんの気持ちも理解できる」と生活破壊を受け入れてしまう労働者が増えてしまいました。
 そうした労働者の人のよさに甘えて、今、経営者は好き放題しています。
 「不況だから仕方ない」と言えば、長時間労働も耐えると考えています。
 「経営が大変だ」と言えば、黙って解雇されると高をくくっています。
 また、民族や国籍の違いなどを口実とした分断攻撃は、相も変らぬ常套手段です。
 「自分たちの平和のためなら侵略してもかまわない」「安く使えるし外国の労働者は無権利の方がいい」「この国から外国人は出て行け」
 世界中の労働者が条件の切り下げ競争に巻き込まれ、いがみ合い、殺し合うなか、笑っているのは誰でしょうか。
 私たちは労働組合の活動を通して、孤立し恐怖に支配された労働者が、いかに「自然に」経営者の言葉を自分の本心のように受け入れてしまうかを見てきました。
 それに対し、労働者がつながることによって、そうした恐怖と緊張から解放されていく様子も見てきました。
 今こそ私たちは、自分たちにとって何が本当の危機か、何がニセモノの危機かを見分けないといけません。
 労働者同士語り合い、経営者のマインドコントロールから逃れないといけません。
 世界中の労働者と連帯し、競争をやめ、戦争や虐殺を止めないといけません。
 私たちとつながって、ぜひ一緒に、生活と尊厳を守るための声を上げていきましょう!