「組合との出会い」

新しい組合員の方が、組合に入って今思っていることというテーマで、エッセイを書いてくださいましたので、掲載します。
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「組合との出会い」
ある日突然、係長がバイト全員の面接をするという。
大不況の時節、うちの会社もいよいよ人員整理か?しかし整理といいつつ新人募集をし、ここ数日も何人か面接しているはず。
会社の方針に疑問を持ちつつ面接を迎えた。
時間にして5分。明らかな退職するような方向への圧力。
ここ数ヶ月、バイトに対するあつれきから、法律本を買い読んでいた。
「違法なんだし、毅然と。」
だがいざ面接となると自身の身を守ることもできない。でもやっぱり諦めたくなかった。
私たちメインメンバーはオープン時からすすんでシフトにも入り、自分たちなりに貢献していると自負していた。プライドを持って仕事をしている。会社を支えているのは私たちバイト。
社員対バイト。いつの頃からか、「熱さ」に温度差を感じ始めた。
不安の中、何回か電話相談もした。ハローワーク、行政相談、法律事務所・・・。
一様に「法律はあくまで文章のみ。身を助けるものではありません。」
目の前が真っ暗・・・。みんなになんて言えばいい?みんな諦めて辞めていくだろうか?
私自身、考えに考え、・・・自分からは辞めないでおこう。それが意地。最後の抵抗だった。
そんな中、唯一バイト側の味方でいてくれた社員の担当外し。降格。嫌がらせ。パワハラ。
そして、わらをもつかむ思いでたどり着いたのが、「ユニオンぼちぼち」でした。
諦めていたなかで、希望が見えた日でした。次の日、さっそく「ぼちぼち」の事務所に行き、面談し、組合員になり、その場で団交申し入れの郵送。あまりの展開の速さに帰宅後、自分がやり始めたことの大きさにまた悩み・・・。でももう後ろには退けない。自分がした後始末は見届けないと。
今、団交2回目が終わり、社長みずから先頭に立ち会社の建て直しをしています。少しずつですが、改善されています。
この間、あらたに組合に加入した同僚が4人増えました。みんなそれぞれよりよい職場をつくるため、協力・努力しています。
最後ですが、組合と出会い、見知らぬ誰かのために闘う人がいることを知り、感激、感謝しています。
無知で無力な私でしたが、絶対に諦めない心を教わりました。ありがとうございました。
                              (by イントゥ・ザ・ワイルド)
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