本当にひどい事件です。
ユニオンぼちぼちで抗議文を出しました。
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抗議文
大阪府警察本部長 舟本肇
大阪市長 平松邦夫
大阪府知事 橋下徹
2011年4月5日をはじめとして、大阪府警が釜ヶ崎で活動する人たち七名を一斉に逮捕したことに抗議します。
逮捕の容疑は、昨年7月11日の参議院選挙の投票日に、萩ノ茶屋投票所へ詰め寄り、公務執行妨害をしたからだと聞いています。ですが、選挙権は憲法で保障された権利です。その権利を行使しようと呼びかけることのどこが公務執行妨害なのでしょうか。「選挙に行こう」というフレーズは、駅や町中のどこででも見かけます。
それが公務執行妨害と言いがかりを付けられたのは、今回逮捕された彼/彼女らが、釜ヶ崎での住民票大量消除事件の際に反対運動をしていたからに外なりません。そして、この4月10日に統一地方選挙が行われるから、そのときにうるさく言われたくないという理由だからなのでしょう。
住民票がない人は、選挙人名簿に名前を掲載されていないので選挙権を行使できません。今まで、日雇労働者、野宿者は、権利を剥奪された状態に置かれてきました。今回の震災、原発事故で、多くの人が家を離れざるを得なくなった今、どうやって選挙権を保障するのかという問題にもつながっていると考えます。
大阪府警の対応は、ひどいものだと私たちは知っています。私たちの組合員が生活保護申請に行った際に、福祉事務所の職員を脅したということで逮捕され、起訴された事件がありました(地裁で執行猶予付きで有罪、現在上告中)。郵便不正事件が冤罪だとマスコミでも言われていますが、検察や警察が証拠をでっち上げて冤罪にすることがあるということも知っています。今回の被逮捕者が、どのような証拠をもって逮捕されたのか、そしてそれは逮捕されるべきようなことなのか、疑問が残ります。
大阪市や府は、住民票がない人たちの選挙権をどのように保障するのかという対策を考えるべきなのに、何も行なっていません。それどころか野宿者や日雇労働者、その支援者たちを治安管理対象として見なし、大阪府警と結託して、何かあればすぐ逮捕させています。行政としての責任を果たしてください。
私たちが事務所を置かせて頂いている、釜ヶ崎医療連絡会議にも家宅捜索が入りました。この東日本大震災、原発事故で、大量の職や住居を失う人が出ている中、私たちユニオンぼちぼちや釜ヶ崎医療連絡会議は、今後も支援活動をやっていかなければなりません。私たちの活動を妨害する、この弾圧行為に対し、怒りをもって抗議します。
2011年4月12日
関西非正規等労働組合(ユニオンぼちぼち)
京都市南区東九条上御霊町64-1アンビシャス梅垣ビル1F
釜ヶ崎の大弾圧についての抗議文
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