#立命館大学 による一方的な「労働者代表への信任」の確認に対する抗議

2018年3月1日に、学校法人立命館理事長の森島朋三氏に対して、関西圏大学非常勤講師組合、ゼネラルユニオン、関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼちは抗議文を提出しました。

貴法人の行なった「労働者代表への信任」の確認に対する抗議

 2018年2月28日に、貴法人が「【依頼:至急】2017年度労働者代表への信任の確認について」と題する電子メールによって行なった「労働者代表への信任」の確認に対して抗議します。

労働者の過半数を組織する労働組合の存在しない立命館大学では、これまで立命館大学教職員組合、関西圏大学非常勤講師組合、ゼネラルユニオン、関西非正規等労働組合で構成する選挙管理委員会が労働者代表選出選挙を行ってきました。しかし投票率が過半数割れをしている中で、非正規労働者の声が反映されないまま、その労働条件が切り下げられる就業規則の改定が行われてきたことを重く見て、労働基準法違反の申告をすることになりました。その結果、労働基準監督署から貴法人が指導を受ける事態となりました。

その後、2018年2月27日に貴法人人事部長より「2017 年度立命館大学労働者代表選挙管理委員会 関係組合 各位」宛に「2017 年度立命館大学労働者代表への信任状況の確認について【連絡】」と題する文書が電子メールで送られてきました。これに対して、私たち3労組は文書への対応を協議し始めました。しかし翌日2月28日に、労働者代表への信任を至急確認したいという内容の「【依頼:至急】2017年度労働者代表への信任の確認について」と題する電子メールが学校法人立命館人事課より一斉送信されました。

違法状態を放置できないという貴法人の問題意識は理解できますが、それはあくまでも公正で民主的な方法で行われるべきです。今回、選挙管理委員会を構成する労働組合の意見を全く聞かず、与り知らないところで一方的に使用者が労働者代表の確認を行ったことは非民主的であり、許しがたいものです。私たち選挙管理委員会を構成する労働組合は「より民主的な労働者代表選挙に向けて」と題する文書を叩き台にして、合法的で民主的な労働者代表選挙を実現するための話し合いを始めるところですが、その矢先に貴法人によって乱暴な労働者代表の確認が行われたことを、より民主的な職場を求めるものとして強い危惧をもって受け止めました。

また、貴法人の行なった確認方法には以下のような問題点があります。まず貴法人の確認方法では、無記名でないどころか所属と氏名を明記させるように求めており、労働者が安心して回答できる状態になっておりません。また、締め切りがいつまでなのかが明記されておらず、貴法人が恣意的にメールの返信を締め切る可能性を否定できません。さらに、返信がないことをどのように扱うのか、返信の状況(信任、不信任、「返信なし」の割合など)をどのようにしたら確認・検証できるのかも明記されていません。一瞥しただけでも複数の問題点を指摘できるような確認方法は看過できませんし、前例にすることもできません。

今回、労働者代表の確認を選挙管理委員会と話し合うことなく強行したことは、公正でも民主的でもなく、法人が勝手に労働者代表を指名したに等しいものです。どのような結果が出たとしても、それは無効であると私たちは考えます。

以上

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