2015年度立命館大学労働者代表選出選挙:立命館大学で非正規労働者の代表を出そう!

今年度も、立命館大学の〈衣笠キャンパス〉ならびに〈びわこ・くさつキャンパス〉では、労働者代表選出選挙が行なわれています。

労働者代表とは、労働基準法やその他の関連法例に基づき、事業所ごとに労働者によって選出され、超過勤務に関する協定、有給休暇、派遣労働などの課題について取り組む者をいいます。「従業員代表」とも呼ばれます。事業所内で全労働者の過半数を組織する労働組合がない場合には、全労働者による民主的な手続きによって代表を選出します。使用者が労働者に残業の命令をするためには、通称36(サブロク)協定という、労基法第36条に定める協定を労働者代表との間で結ぶ必要があります。36協定が結ばれていなければ、残業の命令は違法となります。

〈ユニオンぼちぼち立命館分会〉は、今年度も、「立命館大学で非正規労働者の代表を出そう!」というキャンペーンの一環として、〈関西圏大学非常勤講師組合〉から立候補されている候補者を応援しています。
立命館大学で働くみなさん、
★衣笠キャンパスの投票は、長澤高明さんに!
★びわこ・くさつキャンパスの投票は、マーク・セインスブリーさんに!
よろしくお願いいたします。
■投票期間
6月15日(月)~6月26日(金)
*土日を除く午前10時より午後5時まで
■有権者
対象は、投票期間の期間中に、学校法人立命館と雇用関係にある労働者です。
◆有権者詳細
法人と雇用関係がある専任教員(任期制教員を含む)、特任、特別契約、特命、特別招聘、客員、研究教員、助教、講師、常勤講師、嘱託講師、非常勤講師(本務校所属も含む)、特定業務専門職員、継続雇用教職員、助手、専任職員、契約職員、事務補助職員、非常勤職員、研究職員、ティーチングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)、学生アルバイト
*派遣職員は、本選挙には投票権を有しません。
◆対象等について
上記有権者で、法人作成のリストに掲載がない場合、学校法人立命館発行の2015年5月分給与明細と身分証明書等の提示により、有権者とみなします。
研究員、TA、RA、学生アルバイトは、労働者代表選出選挙の有権者です。投票にあたっては、給与明細と身分証明書の提示をお願いします。
■投票方法について
投票は、候補者連名で、信任する1名にのみ(「○」のほか「レ」などを認める)を記入。不信任の場合は何も記入しない。これ以外の投票については無効とします。
◆教員選挙区
◇衣笠キャンパス、BKCにおいて学部研究科に所属しない機構等の所属教職員(研究教員等)の投票場所は、所属キャンパスの教職員組合書記局とする。
◇非常勤講師などそれ以外の教員、リサーチアシスタント、TAについての投票場所は、衣笠キャンパスとBKCは教職員組合書記局とする。
◆職員選挙区
◇衣笠キャンパス、BKCにおいて機構等の所属職員(研究員等)、学生アルバイトの投票場所は、所属キャンパスの教職員組合書記局とする。

★衣笠キャンパス教職員組合書記局への行きかた
洋洋館(この地図→[Link]の12番)正面左横の階段を上がり、西に進んでください。カフェ〈山猫軒〉が見える手前に、「教職員会館」の看板のある、白くて細長い建物があります(建物には配水管がたくさんあります)。入口を入って2Fに上がってください。

【参考】
『非常勤の声』立命館大学号外(関西圏大学非常勤講師組合/2015年6月16日発行)[PDF]
Vote Nagasawa!立命館に非正規労働者の代表を!2014(昨年度の選挙アピールサイト)


【追記】
開票の結果、残念ながら、長澤高明さん、マーク・セインスブリーさんは「次点」となりました。
新任の労働者代表は、
◇衣笠キャンパス:山岡雅博さん(産業社会学部教授)
◇びわこ・くさつキャンパス:田中賢治さん(生命科学部事務室)
です。
〈ユニオンぼちぼち立命館分会〉は、新任の労働者代表の方々の対法人対応に注目しつつ、非正規教職員の働く権利に焦点を当てた活動を続けていきます。

学習会 直前のお知らせ

直前ですが、詳しいお知らせをします。
「中学校の教科書から見えてくるもの-教科書検定、採決に表れるものを読み解く-」

日時:6月7日(日)10時半~13時
場所:京都市東山いきいき市民活動センター会議室102

 今年の4月に中学校の教科書の検定基準が変更になりました。第一次安倍政権の教育基本法改悪による「愛国心」教育義務化に続いて、現安倍政権による圧力はより一層具体的になり、それは教科書の記述にも及んでいます。
どんな風に変わったのでしょうか?具体的にお話して頂きます。
また、大阪市では橋下市長のもと、8区に分かれていた採択区を全市1採択地区に統合されました。市長が教育へ介入?
これらの動きの背景にあるものは何でしょうか?
中学校の教科書の話とは、遥か昔の事やねぇと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は、昔の事ではなく、現在進行形で進んでいる出来事と深く結びついています。
 じわじわと、現政府の世界観が押し付けられていくように思います。中学校という義務教育の時代の間にどんな内容の事が教えられるのか、また教えられないのかを知りたいと思ってこの学習会を提案しました。
教科書の具体的な記述に関わる部分で労働問題や労組組合や労働者の権利についてもお話して下さいます。
そして、6月中旬に検定済み教科書の展示会があります。実際に教科書を見れる機会です。こちらについてのお知らせもして下さいます。
 日曜日の午前中ではありますが、ぜひお越し下さい。
 ※組合員には交通費が出ます。
参考までに。
東山いきいき市民活動センターの場所
http://higashiyamacds.main.jp/access
 

学習会「どうやったら私たちの賃金は上がるの?」報告

学習会では、まずユニオンぼちぼち副執行委員長の橋口から最低賃金制度について説明されました。最低賃金は労働者の働く条件、生活を守るものであるが、それだけでなく、労働力の質と企業間の公正な競争を保ち、日本経済の健全な発展を実現させるためのものでもあると最低賃金法に書かれていると話されました。
◆最低賃金法第一条
この法律は、賃金の低廉な労働者について、賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
この話はゲスト講師のかまやんさんから話された日本経済の不健全な現状とつながります。90年代以降企業は投資先を見つけられず人件費を下げることで利益を出し、その結果企業貯蓄と家計貯蓄が逆転する状態が続いています。これはリスクをとって投資し利益を上げる本来の企業の姿から外れています。
かまやんさんは、「労働者が何でも言うことを聞く状態、聞かざるをえない状態にあるため、日本の経営者は非常に楽をしている。しかしそれは人海戦術化(労働力の濫費)をもたらし、IT化などの高度化を阻害し、日本の企業が競争力を上げられないことにつながっている」と言います。
「経営者は楽をするな」と労働者はもっと言っていく必要があるし、最低賃金を上げることは経営効率化にもつながる。「雇用が減る」「工場が海外に行く」と言われるのではないかという質問に対しては、そもそも大企業はお金を余らせている事実を見るべき、それを労働者に回せと言うべきだと明快な回答がなされました。
また今のパート・アルバイトの時給の相場についても絶対的な根拠があるわけではないということも話されました。時給1500円になれば、それが支払えるような経営モデル、経済構造に変化していくので、労働者も今の賃金相場が当たり前のものだという考えを変える必要があります。
そのほか失業保険や生活保護(あるいは給付付き税額控除)がもっときちんとしたものになって「失業ができる」状態が広がれば、労働者が安くて不安定な仕事を無理にやる必要がなくなるため、賃金にとってもプラスになるといった社会保障の話もされました。その財源はもちろん法人税です。
重要なポイントは、大企業はお金を余らせているから、それを有効に使わせることです。人件費に回させることで、労働者の生活も豊かになるし、内需も拡大するし、物価も上がるし、労働力の質も良くなるし、企業経営も効率的で筋肉質になっていくということだと思います。
「大企業の経営者は楽をするな」「労働条件を下げること以外で利益を出せるようになれ」ときちんと言っていくことが大事だなということを学びました。
声を大にして言っていきましょう。

立命館大学によるビラ配り妨害への抗議文

立命館大学総長
吉田美喜夫様

抗議および要求書

 2015年4月24日の昼休みに、関西非正規等労働組合・ユニオンぼちぼち立命館分会に所属する組合員が、立命館大学衣笠キャンパスの東門において、5月16日開催予定の学習会「どうやったら私たちの賃金は上がるの? 日本経済と最低賃金から考える」および6月14日開催予定の「賃金上げろデモ」に関するビラを配っていたところ、キャンパス事務課の職員2名が来て「宣伝行為をやめなさい」と言ってきました。組合員が「組合の活動です」と言ったところ「関係ない。宣伝行為とみなす」と返してきました。正当な組合活動であると判断した組合員がビラを配り続けたところ、職員は腕時計を見ながら「警告する」と伝えてきました。「労働組合の正当な活動です」と応じた組合員に対して、職員は「警告する」という返答だけを繰り返しました。「組合活動です」「警告する」というやりとりが数回繰り返されたあと、組合員が「ビラ配りを禁止する規定があるなら書面で見せて下さい」とお願いすると、職員は「今は持っていない」と返答しました。組合員が再度「書面で規定を見たい」と言ったところ、職員は「今は持っていない」と繰り返したあと立ち去りました。組合員はビラ配りを再開しましたが、職員は現れませんでした。
 ユニオンぼちぼちは、このような大学職員の対応は、組合活動への妨害、表現の自由の侵害であると考え、立命館大学に対して抗議します。
 ユニオンぼちぼちは、非正規労働者を中心に構成される労働組合であり、主に京都、大阪において労働相談活動を行ってきました。またユニオンぼちぼち立命館分会は、現在立命館大学に雇用される非常勤講師・アルバイトによって構成されています。これまで当分会は、団体交渉によって大学に雇用される学生・院生労働者(TA・RA・アルバイトなど)の労働者性を認めさせ、彼らに労働者代表選出選挙の投票権があることを広くアピールするなど、立命館大学に雇用される非正規労働者の労働条件の向上に取り組んできました。今回のビラ配りも、立命館大学に雇用される労働者の労働条件を向上させることを目的としたものでした。また近年「ブラックバイト」と呼ばれ、社会問題になっている学生アルバイトの惨状も念頭にあったことは言うまでもありません。
 高学費が維持され、給付型奨学金の拡充が全く進まないなか、学生・院生はアルバイトをしながら学習・研究を行っています。また非正規労働者・非常勤講師は、不安定・低賃金労働に従事しながら奨学金の返済を行なっています。よって、最低賃金の上昇による賃金相場の底上げは、学生・院生の学習・生活環境、ならびに教員・研究員の教育の質と研究環境の向上につながるはずです。そのようなことを目指して行われたビラ配りを立命館大学は妨害してきました。これは正当な労働組合活動に対する弾圧、ビラ配りという大学で広く認められるべき表現の自由の侵害であり、ユニオンぼちぼちは抗議し、再発防止を求めます。
 そもそも立命館大学は、これまで起こされてきた裁判や抗議行動が示すように、率先して労働者の働く条件を切り崩してきました。一学校法人のコストカットという短期的で短絡的な理由によって行われた労働条件の切り下げは、社会全体の流れに棹をさし、皮肉にも卒業生をも巻き込む結果に至っています。大学は入試説明会などによって大学で学ぶことが良い進路の実現につながると喧伝しますが、安心して働ける「良い進路」などもはや存在しません。しかし「良い進路」に進めるかどうかという若者の不安は、大学にとって入学者獲得のための材料になっています。労働環境が悪化し若者が不安になればなるほど大学の存在価値が高まるというのでは、大学というものは一体何のために存在するのでしょうか。大学の行っていることが学問とその教授であり資格詐欺ではないというのであれば、立命館大学は労働組合と自由の敵であることをやめ、労働条件の改善に取り組んでいくべきです。
 立命館大学としての今回のビラ配り妨害に関する見解および再発防止策、ビラ配りに関する見解およびビラ配りを規制する根拠、労働組合の情宣に関する考え方を、5月25日までに書面にて以下の宛先(事務所住所)に郵送するかたちでお知らせください。
以上

第25回京都地域メーデー

2015年5月1日、《第25回京都地域メーデー》が開催されました。
暑いくらいの晴天のなか、メーデーにはのべ250人が参加し、日頃会うことが少ない他労組の方々、市民団体の方々との連帯を確認する機会となりました。
ユニオンぼちぼちからも、委員長・書記長ほか組合員数名が参加しました。
集会ではユニオンぼちぼちの最近の活動や問題意識についてアピールし、デモ行進ではバナーを掲げて歩きました。
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4月定例カフェの報告

4月25日に行われた定例カフェは7名の参加で、ミートソース・スパゲッティを食べました。
あっさり目の味付けで、とても美味しかったです。
次回は5月の第四土曜日である23日です。
組合員でなくても参加できるので、気軽に来て下さい。

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学習会「大阪は誰のものか」報告

4月26日(日)に行われた学習会「大阪は誰のものか」の報告です。
まず冒頭に、「大阪は誰のものか」という学習会のテーマに対して、講師の櫻田さんから「都市とは貧者のすみかである」ということが述べられました。その上で、2011年11月の府市同日選挙の結果や先日の地方統一選挙の結果などから、橋下市長、大阪維新の会の支持層の分析が報告されました。
さらに近代化以降、「中心」である現在の中央区周辺や上町台地の「周辺」に人口が流入し、「大阪市」そして郊外の住宅地が形成された歴史、そして下の表に見られるような経済格差の実態も話され、参加者も交えた議論が行われました。
「都市とは貧者のすみかである」という櫻田さんの言葉に対して、ユニオンぼちぼちとしてどんなことができるのか考えさせられる学習会でした。

大阪平均世帯年収

5月4日の労働相談(大阪)はお休み

雨が降らなくなったら暑くなり、なかなかお天気とのお付き合いは難しいですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
さて休日ということで、5月4日(月)の大阪での労働相談はお休みします。
5月2日(土)の京都での労働相談は通常通り行なう予定です。
●電話相談●
[京都]
毎週土曜日 13:00~18:00
Tel: 075-681-6904
●メールでの相談受付●
Mail: botiboti[at]rootless.org *[at]→@