立命館大学の5年雇い止め問題 “当事者の声”

今回、勝手に「授業担当講師」にされ雇い止めを告知された方の思いをぜひ読んで下さい。

「私が雇い止めを通告されたのは、2017年11月頃だった。電話一本で来年度は講義できないと言われた。電話は教授からのものだった。

あまりにも突然で早口だったので、聞き取れたのは「〇講師で〇年が過ぎたので(これが「授業担当」、「5」年であることは後でわかった)来年一年は講義できない」ということだけだった。

最初は実感がなかったが、時間が経つにつれ、頭は「??」でいっぱいになった。「授業担当講師」ってまったくの初耳。5年とはいつからのどのように計算されたのか。自覚がなかったので、これまですべての書類に「立命館大学文学部非常勤講師」と書いてきたのに、不本意なことに公/私文書偽造になるのではないか。雇用が不安定な講師にとって 講義一コマは生計に直結するのに、年末に差しかかったときの連絡とは何なのだろうか。そもそも授業担当講師という制度は専門職であるはずの大学講師の雇用制度として適切なのか、などである。

とくに外国人講師の場合、所属と職位は滞在資格と期間を法務省から「与えてもらう」ために最も大事な事項である。だから私にとって今回の問題は日本にいられるかどうかの問題にも関わり、さらに深刻なのである。

韓国では、孫請け会社に間接雇用され、電話一本で解雇を知らされる非正規職労働者がいる。私は彼らの悲哀と怒りに近いものを感じた。

電話で通告があった直後の授業で、ある学生から、「先生の授業っておもしろいから来年も取りたいのですが、どんな授業を担当されますか?」と聞かれた。とても嬉しかったが返す言葉が 見つからなかった。そして改めて思い知らされた。私は学生との大事なきずなを守り続けることすら許されていない「授業担当講師」なんだと。」

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