月別アーカイブ: 2015年6月

立命館大学からの「回答」について

遅くなりましたが、立命館大学からの「回答」に対する見解を掲載いたします。
なお、立命館大学の非常勤講師への待遇については関西圏大学非常勤講師組合による「立命館大学当局による非常勤講師の労働条件の不利益変更と「脱法行為」を許すな!!」もご一読下さい。

立命館大学からの「回答」について
2015年5月9日付で立命館大学総長宛に送付された「抗議および要求書」に対して、立命館大学衣笠キャンパス事務局長より同年5月25日付で「回答」がありました。その件に関する回答を執行委員会で議論し決定したので、ブログにて公表いたします。
「回答」において立命館大学は「学外者による宣伝活動については、基本的に認めてい」ないとし、妨害行為のあった4月24日の際は「本学の非常勤講師であるということは伝えられなかった」が故に、「今次の事態を招いた」としております。しかし、この点についてビラ配りをしていた者と事実認識において齟齬があります。また、再発防止策として「関連する職員に上記の宣伝活動についての考え方、教職員であることの確認を徹底すること」を挙げていますが、そもそもビラ配りを規制する根拠については触れておらず、回答としては不十分と言わざるをえません。
今回のビラ配り妨害のほか非常勤講師の待遇についてなど、立命館大学と交渉したい事項があるので、近日中に団体交渉の申し入れを行います。
以上

2015年度立命館大学労働者代表選出選挙:立命館大学で非正規労働者の代表を出そう!

今年度も、立命館大学の〈衣笠キャンパス〉ならびに〈びわこ・くさつキャンパス〉では、労働者代表選出選挙が行なわれています。

労働者代表とは、労働基準法やその他の関連法例に基づき、事業所ごとに労働者によって選出され、超過勤務に関する協定、有給休暇、派遣労働などの課題について取り組む者をいいます。「従業員代表」とも呼ばれます。事業所内で全労働者の過半数を組織する労働組合がない場合には、全労働者による民主的な手続きによって代表を選出します。使用者が労働者に残業の命令をするためには、通称36(サブロク)協定という、労基法第36条に定める協定を労働者代表との間で結ぶ必要があります。36協定が結ばれていなければ、残業の命令は違法となります。

〈ユニオンぼちぼち立命館分会〉は、今年度も、「立命館大学で非正規労働者の代表を出そう!」というキャンペーンの一環として、〈関西圏大学非常勤講師組合〉から立候補されている候補者を応援しています。
立命館大学で働くみなさん、
★衣笠キャンパスの投票は、長澤高明さんに!
★びわこ・くさつキャンパスの投票は、マーク・セインスブリーさんに!
よろしくお願いいたします。
■投票期間
6月15日(月)~6月26日(金)
*土日を除く午前10時より午後5時まで
■有権者
対象は、投票期間の期間中に、学校法人立命館と雇用関係にある労働者です。
◆有権者詳細
法人と雇用関係がある専任教員(任期制教員を含む)、特任、特別契約、特命、特別招聘、客員、研究教員、助教、講師、常勤講師、嘱託講師、非常勤講師(本務校所属も含む)、特定業務専門職員、継続雇用教職員、助手、専任職員、契約職員、事務補助職員、非常勤職員、研究職員、ティーチングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)、学生アルバイト
*派遣職員は、本選挙には投票権を有しません。
◆対象等について
上記有権者で、法人作成のリストに掲載がない場合、学校法人立命館発行の2015年5月分給与明細と身分証明書等の提示により、有権者とみなします。
研究員、TA、RA、学生アルバイトは、労働者代表選出選挙の有権者です。投票にあたっては、給与明細と身分証明書の提示をお願いします。
■投票方法について
投票は、候補者連名で、信任する1名にのみ(「○」のほか「レ」などを認める)を記入。不信任の場合は何も記入しない。これ以外の投票については無効とします。
◆教員選挙区
◇衣笠キャンパス、BKCにおいて学部研究科に所属しない機構等の所属教職員(研究教員等)の投票場所は、所属キャンパスの教職員組合書記局とする。
◇非常勤講師などそれ以外の教員、リサーチアシスタント、TAについての投票場所は、衣笠キャンパスとBKCは教職員組合書記局とする。
◆職員選挙区
◇衣笠キャンパス、BKCにおいて機構等の所属職員(研究員等)、学生アルバイトの投票場所は、所属キャンパスの教職員組合書記局とする。

★衣笠キャンパス教職員組合書記局への行きかた
洋洋館(この地図→[Link]の12番)正面左横の階段を上がり、西に進んでください。カフェ〈山猫軒〉が見える手前に、「教職員会館」の看板のある、白くて細長い建物があります(建物には配水管がたくさんあります)。入口を入って2Fに上がってください。

【参考】
『非常勤の声』立命館大学号外(関西圏大学非常勤講師組合/2015年6月16日発行)[PDF]
Vote Nagasawa!立命館に非正規労働者の代表を!2014(昨年度の選挙アピールサイト)


【追記】
開票の結果、残念ながら、長澤高明さん、マーク・セインスブリーさんは「次点」となりました。
新任の労働者代表は、
◇衣笠キャンパス:山岡雅博さん(産業社会学部教授)
◇びわこ・くさつキャンパス:田中賢治さん(生命科学部事務室)
です。
〈ユニオンぼちぼち立命館分会〉は、新任の労働者代表の方々の対法人対応に注目しつつ、非正規教職員の働く権利に焦点を当てた活動を続けていきます。

学習会 直前のお知らせ

直前ですが、詳しいお知らせをします。
「中学校の教科書から見えてくるもの-教科書検定、採決に表れるものを読み解く-」

日時:6月7日(日)10時半~13時
場所:京都市東山いきいき市民活動センター会議室102

 今年の4月に中学校の教科書の検定基準が変更になりました。第一次安倍政権の教育基本法改悪による「愛国心」教育義務化に続いて、現安倍政権による圧力はより一層具体的になり、それは教科書の記述にも及んでいます。
どんな風に変わったのでしょうか?具体的にお話して頂きます。
また、大阪市では橋下市長のもと、8区に分かれていた採択区を全市1採択地区に統合されました。市長が教育へ介入?
これらの動きの背景にあるものは何でしょうか?
中学校の教科書の話とは、遥か昔の事やねぇと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は、昔の事ではなく、現在進行形で進んでいる出来事と深く結びついています。
 じわじわと、現政府の世界観が押し付けられていくように思います。中学校という義務教育の時代の間にどんな内容の事が教えられるのか、また教えられないのかを知りたいと思ってこの学習会を提案しました。
教科書の具体的な記述に関わる部分で労働問題や労組組合や労働者の権利についてもお話して下さいます。
そして、6月中旬に検定済み教科書の展示会があります。実際に教科書を見れる機会です。こちらについてのお知らせもして下さいます。
 日曜日の午前中ではありますが、ぜひお越し下さい。
 ※組合員には交通費が出ます。
参考までに。
東山いきいき市民活動センターの場所
http://higashiyamacds.main.jp/access