「5年でクビ」条項をめぐって京大を提訴した
ユニオン・エクスタシーへの
ユニオンぼちぼちから賛同のメッセージです。
東京大学職員組合の「5年問題」への抗議活動については、小林拓矢さんによる「法人化が招いた雇い止め――仕事も予算もあるのに『期限だから』」『週刊金曜日』(7月3日号)という記事で読むことができます。
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ユニオン・エクスタシーのみなさん
関西非正規等労働組合・ユニオンぼちぼちは、あなた方の提訴を支持します。
京都大学ほか様々な教育機関が導入している「3年ルール」や「5年ルール」は、1年契約の更新回数の上限を定め、機械的にクビにしていく非人間的で不合理な制度です。
有期雇用は本来、期限の定めのある臨時的な仕事に対して設けられるべき雇用形態です。しかし現在は臨時的でない仕事に対しても、単に解雇をしやすいというだけで適用され、仕事はあるのに労働者がどんどん入れ替えられるという脱法的な雇用のあり方が蔓延しています。
こうしたなか、多くの労働者の闘いによって、一定程度の更新があれば雇用継続に対する「期待権」が発生し、有期雇用契約であっても「期限の定めのない雇用」としてみなされるという判例が積み上げられてきました。
この「有期雇用の更新年限」というものは、そうした判例を骨抜きにし、弱い者の力をさらに弱める非常に問題のある制度です。
ユニオンぼちぼちは、更新年限制度を許しません。
また、こうした制度が大学で率先して導入されていることを、学生・大学院生の組合員がいるユニオンとして看過できません。
大学は、学生や院生に「うちに来れば条件のいいところに就職できる」といった甘言を弄する一方、脱法的な雇用形態を生み出して労働条件全体の地盤沈下を促進させるという恥知らずな「経営手法」をとってきました。
それに対し私たちユニオンぼちぼちは、立命館分会を立ち上げるなど、大学の職場と経営のあり方を問うてきています。
しかし、人道的にも労働現場のあり方としても問題の多い制度を、多くの大学は手放そうとしていないのが現状です。
今回のユニオン・エクスタシーの提訴は、現在の歪んだ雇用のあり方を正す大きな一歩になることでしょう。
ぼちぼちは、エクスタシーの提訴を応援します。
ユニオンエクスタシーの提訴への賛同メッセージ
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