「貝塚あさりと貝塚づくりのメーデー」
とき:2025年4月29日(火曜日)13時〜夕暮れごろ
ところ:東九条市民文庫・マダンセンター(京都市南区東九条南河原町3)
JR京都駅・市営地下鉄 九条駅 から徒歩15分程度
関心のある方、どなたでも参加できます。
途中退出や途中参加も自由ですので、気軽にお越しください。
今回のメーデーは二部構成で、第一部はプレゼン企画です。第一部 13時~15時頃まで今回のメーデーではそれぞれが地域で過ごしてきた生活の蓄積に注
京都市東九条(ぼちぼちが借りている事務所の近く)
第二部 15時頃~17時頃まで
第二部では、
また、それと並行して、参加者で軽食を共同でつくり、
・コーヒーの出店もあります
車いすと仲間の会の方々が、コーヒーを出店してくれます。
コーヒーの売り上げは、車いすと仲間の会の活動資金になります。
・費用に関して
第二部で作る軽食は、かかった食材費を頭数で割るという、
ZINEワークショップに関する費用は、投げ銭方式で行います。
・参加されるみなさんへのお願い
ZINE文化に関する発表やZINE制作ワークショップにちなん
参加されるそれぞれが「これはだれかと共有したい!」
また、ZINE制作ワークショップで使う資材は、
メーデー宣言文 ユニオンぼちぼち
大阪に万博がやってくる。「夢洲」と名づけられた人工島に。人間洗濯機や空飛ぶ車といったかつての夢の道具たちが並ぶ。
でも、ちょっとまって。夢のような道具たちが並ぶ夢の人工島の地中には、もっと面白いものがあるから。経済発展と大量消費の影がそこには埋まっている。戦後、大阪平野で暮らした人々が日々作り出した山のようなゴミ。労働と生存の残骸。それは、その時代に生きて死んだ人たちの夢の欠片だ。
さかのぼろう。はるか昔、まだ文字をもたなかった人々は、貝殻や魚の骨、使わなくなった道具や装飾品を集めて捨てていた。それは後世の人に貝塚とよばれた。わたしたちはその貝塚から、人々がそこで貝を拾い、魚を捕り、食卓を囲んでそれらを味わい、排泄し、祭りで騒ぎ、ちょっとしたことで笑い、泣き、そしてゴミを積み重ねていた過去を、確かに想像する。一万年後、夢洲も貝塚としてその時代の人々に発掘されるかもしれない。
今回のメーデーは、一万年後のまだ見ぬ人々との連帯をめざし、現在を生きるわたしたちの日常を貝塚として未来に差し出そうというもの。そして、わたしたちより少しだけ前の時間を生きた人々が、そこで暮らした足跡にも触れようというもの。
日本でユニオン運動がはじまった1980年代、若者・フリーターの労働運動がはじまった2000年代。京都市 南区 東九条 上御霊町の小さな机と整理できない紙の束。そんな場所にわたした ちは集い、語りあい、うごめき始めた。地域ユニオンはそうやって寄りそった不穏な者たちが、その土地で生を重ねてきた運動だ。
日本社会の階層化はますます進み、隣人はいつしか同じような所得やライフスタイルの人ばかりになっている。知りたいことを検索できるインターネットは便利だが、いつしか見たいものだけを見て、共感できる意見しか目に入らなくなる。遠ざかった他者はますます理解しがたい者となり、恐怖や憎悪、不合理な攻撃の対象となる。
でも、わたしたちは異なる者たちと出会う可能性を忘れない。主流の生き方も、非主流の生き方も、おたがいの日常を知りあい、困難を分かちあうことで、それぞれをちょっとましにできるかもしれない。その何か、わたしたちが生きていく中でどうしても作り出されてしまうようなゴミを、排泄物を、思考を、情動を、表現を、そのどれでもないような何かを、一万年先に向けて投げよう。埋めよう。貝塚を作ろう。
大阪万博のどんな展示より、わたしたちが労働して、消費して、食べて、寝て、ウンコして、喜んで、悲しんで、逃げ出して、ときに闘う姿は、いつだって創造的なはずだ。
この労働者の祝祭に、全世界の不穏な者たちよ、集まろう!