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10代のころのバイト解雇の思い出

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まだ10代の頃(何年前やねん)、野菜の仲卸(市場で野菜を競り落として、スーパーマーケットなどに供給する会社)でアルバイトをしていたことがあった。
朝の4時から7時まで週3日、やってきた野菜・果物を行き先別に詰め替える作業である。
一応、その後大学の授業に出るつもりにしていたのだが、たったの3時間とはいえ早朝からの肉体労働は堪え、活動の関係もあいまって、結局あんまり授業に出なくなった。
そのうち、どうせ授業に出ないならと、1日中そこで働くようになった。契約もへったくれもない。私もその会社も労働法などお構いなしてあった。
 これではいかんと一念発起して、新年度にあわせて、大学の授業のためにシフトの変更を申し出た。もともと募集には学生向けということもあって「勤務時間応相談」と明記されていたのだ。
しかし、返ってきた言葉は「そんな常識のないこというやつはいらん!」…即日解雇である。
当時の私はまっとうな労働法の知識も無く、まだ、生活に追われていなかったこともあり、結局泣き寝入りと相成った。今でこそ労働組合の執行部でございという体だが、ガキの時分にはこんなもんである。
 もし私が高校生のうちにこの本があったならと、切に思うのである。
橋口昌治・肥下彰男・伊田広行 著『<働く>ときの完全装備──15歳から学ぶ労働者の権利』(解放出版社 2010年9月) 1,600円 (土肥耕作)

四条河原町でパンフまき

先日、四条河原町の高島屋前で、ユニオンぼちぼちのパンフを、通るひとたちにまきました。
のぼりやマイクを持って行ったので、少しは人目をひいたかも。
寒かったー。
けど、驚いたのは、近くで試供品を配っていた女性がミニスカートだったことです。化粧品会社のロゴが入った服だったので、配布するときの衣装なのかな。あとで交代に来た男性は普通にスーツっぽかったけど。
健康を害するような衣装は許されるのだろうか。
おはな@試食販売バイトの時も長ズボン
びらまき
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正規と非正規の区別がなくなってほしい

今年の京都は寒めです。そのせいか体調を崩しがちです。もともと身体が弱いので今年の冬はこたえます。
私は気候の変化や少しの睡眠不足ですぐに体調を崩すので、長時間労働は自分には無理だと思い、世に言う就職活動はほとんどせずにずっと非正規で働いています。一生懸命働いているのにボーナスというものを一度ももらったことがありません。
ボーナスがないだけでなく賃金も低く、私の職場では要件を満たさないので雇用保険や厚生年金保険等もありません。そして一番嫌なのが一年契約だということです。次の4月に契約が更新されるかわかりません。
非正規とはいえお客様と対面する実際の現場に出るので責任は重いです。それに長く勤めているといろいろとよくわかってきますので、本来は社員や経営者がするべき仕事までしてしまうことがあります。それなのに「所詮バイトだから…」みたいな物言いをされるのは腹が立ちます。
きりがないのでこのあたりにしておきますが、正規(正社員)と非正規(アルバイトやパートなど)の区別がなくなってほしいと強く願います。もちろん、正社員を引きずり落とすという意味ではなく、誰もがまともに働くことができるようにという意味です。いろいろな事情で正社員になれない/ならない人がたくさんいるのですから。
そのようなことを改めて感じた今年の冬でした。
組合員A

雇用不安と賃金 ♪有期をやめて~・賃金あげて~♪

1年ごとに契約を結び直す。採用された時、「1年更新は形式。ずっと働いてくださいね」って言われた。
「だったら、なんで『有期』やねん!」と心の中で突っ込んだ。
確かに形式的で、期限の3月31日までに書類を交わした試しがない。たいてい、4月に入ってからだ。それでも3月末が近づくと、パート同士、なかば冗談口で、でも、若干の不安を込めて「更新されるやろか」と話題になる。
 どんなに仕事を覚えても、時給はぜんぜん上らない。毎日フルに働いても年収200万円にはほど遠い。
政府は、最低賃金について「2020年までのできる限り早期に全国最低800円」を目標(ただし、経済成長率の条件付)としているらしい(「新成長戦略」)。
時給800円って。盆も正月も休みなしで法定どおりに働いても年間で150~160万ぐらいにしかならないよ~。もう干上がりそうだ
 今、厚生労働省で「有期雇用」についてどうしようか相談をしているらしい。「まぁ、長く働いてもらいたいけど、都合によっちゃぁ、簡単に雇止めという名の首切りができるから便利」なんていう「有期雇用」は制限してもらおう。
2011年、最低賃金の大幅アップと「有期雇用」の制限を!
ユニオンとしても取り組む
、よね。
【ももゆ】
★★★★★★
雪の海

[労働相談]

相談を受けていると、困って相談してくるんだからあたりまえかもしれないけど、法律違反や普通ないやろ!って思うことが、たくさんあります。
一ヶ月やすみなしです。
気に入らないからといって辞めさせられそう。
ミスしたら殴られました。
求人票と条件が全然ちがう。
こんなのは序の口。
仕事って、そんなんばっかりなんかな。
夢が持てないなぁ。
おはな@求職中

「脱成長」について

最近、一部で「脱成長」が注目されています。成長のどん詰まり感があることに加え、セルジュ・ラトゥーシュ『経済成長なき社会発展は可能か?』(作品社)が出版されたことがその一因です。
それに対して私の見解を書きました。
伊田広行「脱成長と労働時間の短縮」(『人民新聞』 2011年 1月5日号第1400号)
そこでは、これが学者の研究材料になるだけに終わらないように、根底から今のシステムに従属する生き方を問い直すものにしていく必要を提起しました。以下はその一部。
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今のシステムは強力で、それに取り込まれないのは難しい。日々、不断の実践として振りほどいていくゲリラ的な営みが希望と思う。目の前の現実の人の痛みや傷つきに敏感に反応し、どういう立場をとっていくかの問題だ。
という文脈で、各個人が、自分の生きる時間配分において、「今の社会での“勤勉”的なもの、つまり組織・企業に従属して縛られる的な時間」「テレビを見たり、商品を買ったり消費したりする時間」をどれだけ減らすかが鍵だといいたい。具体的に、週30時間以内ぐらいで、なんとか生きちゃうということ。
 個々人が自発的に質素な生活を心がけるというだけでの主張は、システムの対案を提起しないからダメだという意見もあるが、多くの人の意識と生活を変えていくことには大きな意味があり、また個々人の生き方のスタイルの変更と、社会全体の改革は両立させればいい。
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『人民新聞』2011年 1月5日号は、私の論考以外も載った「脱成長」特集ですので、ぜひご覧ください。
これに近い議論として、幸福度、新しい公共などの話もあります。口先だけで終わりそうです。環境問題と絡めて、大きな話だけで終わると、所詮「話題」だけになります。
私たちは、もっと地に足のついたものとして、自らがお金をあまり使わずに、スローかつ創造的に生きるという実践をしていくことだと思います。それをしないものの議論は、ベーシック・インカムもそうですが、いんちきだと思います。
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以下関連情報。
○『朝日新聞』2011年1月15日「『成長』を相対化する」記事
ティム・ジャクソン「消費頼みモデルを変えよ」など
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○ 「脱成長」のディスカッションクラス
世界の収奪システムを解体せよ ─ キーワードは脱成長! 
 「経済成長なき社会発展」をマジメに考える
 1月15日(土)11:00am-1:00pm 担当講師:Kimberly Hughes
  
日本社会の諸問題を解決し、閉塞感を打破するのは「経済発展、そしてそれによって生み出される(ハズの)雇用」しかないのだと大手のメディアも大合唱──本当にそうか?? 
近年注目を浴びている「経済成長なき社会発展」を提唱するフランスの経済学者、セルジュ・ラトゥーシュの書いた短いエッセイを読んで、経済成長しない社会を考えましょう。書かれた時期は2003年とちょっと古いけど、内容は全然古くありません。まさに2011年の私たちが直面している現実への提言。
私たちにできる大きな一歩は、自己中心で、仕事第一で、競争心理をかかえる
アタマを切り替えること! 
Would the West actually be happier with less? The world downscaled
 実は西側はもっと持たないことでもっと幸せでは? 縮小された世界。
http://www.hartford-hwp.com/archives/27/081.html
時 間 午前11時~午後1時(月1~2回 全て土曜日)
場 所 国立かけこみ亭(南武線谷保駅から徒歩2分)
環境とフェミニズムの英会話寺子屋
石原みき子
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○幸福度に関する研究会
http://www5.cao.go.jp/keizai2/koufukudo/koufukudo.html
「幸せ」尺度、開発本格化=研究会が提言へ-政府
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010122300208
@ 時事ドットコム(2010/12/23-14:21)
 国民の「幸福度」を測ろうとする政府の取り組みが本格化している。豊かさの代表的指標である国内総生産(GDP)で中国に追い越されようとしている中、多様な統計を駆使して満足度を捉え、政策立案に生かす試み。専門の研究会が来年6月までに具体的な測定方法の案を示す予定だが、人の幸せには「いろいろな側面がある」(内閣府の和田隆志政務官)だけに、議論は多岐にわたりそうだ。
 内閣府によると、経済指標を超えた尺度を求める動きは世界的に広がり始めている。ノーベル経済学賞受賞者らを集めてサルコジ仏大統領が設置した委員会は昨年、社会的発展を測る指標として幸福度の重要性を提言した。中国とインドに挟まれたブータンは既に「国民総幸福量」を指標として政策に活用。英国も幸福度の計測を検討中だ。
 国内で幸福度への注目が高まったのは、昨年9月の政権交代後だ。鳩山由紀夫前首相が、官民一体で公共サービスを担い、幸せを享受できる社会の実現を目指す「新しい公共」を提唱。菅直人首相は「最小不幸社会」を理念に掲げる。
 政府は今年6月、幸福度に関する統計の整備方針を「新成長戦略」に盛り込み、2020年までに「幸福感を引き上げる」との目標を掲げた。これを受けて内閣府は、経済学や社会学などの有識者らで構成する研究会(座長・山内直人阪大大学院教授)を設置し、22日に初会合を開いた。今後の議論では、諸外国や国際機関での取り組みを調べながら、日本特有の家族観なども考慮し、測定方法を開発する。

ビラ配りの報告

昨日、JR西大路駅前でビラ配りを行いました。
仕事帰りの方が多く、ビラの受け取りもよかったです。
受け取ったビラは、何かあったときのためにとっておいてほしいなと思います。

ビラ配り1206
「ユニオンぼちぼち」のぼりも登場

ある組合員の想いと日常

「ユニオンぼちぼち」組合員のKさんのエッセイを紹介します。
どんな毎日を送っていて、どんなことを考えてるのか、おしえて、というリクエストへの返答です。
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こんにちわ。涼しくなりましたね。
今は夕食が終わり、有機紅茶を飲みながらビリー•ホリデイを聞いています。
今日は8時に起きて、運動、、トランペット、、、ギター弾いて、中原中也の詩を読み。散歩。作詩。不安。喜び。侘しく。
ユニオンぼちぼちに加入したのは今年の春でした。引越作業員として五年ほど働きましたが、残業代の未払い、サービス残業、パワハラ、忙し過ぎる仕事、という具合です。
ぼちぼちに同僚と相談に来ました。
その後、月一回ペースで団体交渉を開いて来ましたが、ようやく先月和解に至りました。
やりたいことがもっとあったはずの人生で、毎日働いて、すり減らして、ビールでコンビニ弁当・・・これは忘れて慣らされる事に拍車をかけます。力を奪われた事にも気がつけない。そんな季節がありました。
それでも創りたかった人生を三年前くらいから生きようとしてきました。
本当に難しい!‼
気がついた時には、すっかり僕は消費社会の奴隷でした。家事をする気力も起こらないくらい疲れ、かさむ食費、やめられないタバコ。。。すべては巧妙でサイクルで僕は媒体です。
そこから離れて創る。新鮮。。。。。。。想いがある。
ぼちぼちに加入して自分達の権利を認めさせる。
有給も使い切り、退職して失業保険を貰って生活しています。ユニオンや法律のことを知って、また一段と前の生活から遠ざかりました。少し怖くなくなったということで、はるかに人生たらしめている今日があります。
まだまだ知らない角度がいっぱいあるなぁって思います。弱っているときも組合員のみなさんが励ましてくれたり、僕も友人の相談に乗ったりとか。生き方を決めるという事でもあり。
池が私に映りこむ 鼓動は縹色 飛沫をあげる
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ネットカフェなどに置きビラ

ユニオンの活動が新聞などで取り上げられることが増えましたが、まだまだ情報を必要としている人に届いていないという印象です。
そこで昨日、京都河原町周辺にあるネットカフェやバー・カフェなどに、「労働・生活相談を受け付けています」ということを書いたビラを置いてもらう活動をしました。
意外とあっさり置いてくれるところが多く、心が折れずにすみました。
次は大阪でもやろうと考えています。