懲戒処分について

今日、懲戒処分について相談を受けたので、簡単にポイントをまとめます。
社長から「懲戒処分で解雇するぞ」と言われたり、
「あれは懲戒処分の対象になるのかな」と不安だったりする場合
・まず「就業規則」には、どう書いてありますか?
 雇っている人は、懲戒処分について就業規則に種類や程度について書いておかなければいけません(労働基準法89条9項)。
・次に「就業規則」に書いてあるからといって簡単に処分できるものではありません。
 一定の合理性を必要とします。
 一回の遅刻やミスなどでは、懲戒解雇といったことにはなりません。
 経歴詐称についても、些細な場合は懲戒解雇にはなりません。
 会社が「懲戒解雇」をちらつかせる場合には、他の問題が絡んでいる可能性が高いです。
 ぜひユニオンに相談して下さい。

琉球大学で座り込み

琉球大学で、非常勤講師の大幅な削減に反対する座り込みが始まったそうです。

ルー大生ブログ
http://loudaisei.seesaa.net/
■琉大で座り込み 学生が撤回要求 外国語講義減/「占拠」と怒り表明沖縄タイムス
 琉球大学が4月からの新入生を対象に、外国語の講義数を大幅に減らす問題で、同大法文学部の学生有志十数人が9日、新カリキュラム撤回などを求めて同大図書館前にテントを張り、無期限の座り込みを始めた。

ユニオン・エクスタシー「緊急アピール」

職員組合との団体交渉において、京都大学は5年での雇い止めを撤回しないと回答したそうです。
大量雇い止めに反対しストライキを行っているユニオンエクスタシーが緊急アピールを発表したので、転載します。

しかし、これだけ非正規労働者の問題が取り上げられているなか、
大学の回答はあまりにも「貧困」だと言わざるをえません。
大学は、学生を労働市場に送り出すところです。
労働条件を切り下げていくことは、学生への背信行為でもあります。
大学は、労働条件を向上していく役割を
率先して担うべきです。
ぼちぼちはユニオン・エクスタシーに連帯します!

ぼちぼちへ入ってみませんか?

あなたも、ユニオンぼちぼちで
一緒に活動してみませんか?

 ユニオンぼちぼちでは、相談するのも、されるのも、自分たちです。
 もし何かあったとき、ぼちぼちで経験した知識が役に立ちます!
 自分と周りの人たちの生活を守る術を身につけて、
 もしものときのために備えませんか?
 ぜひ、ぼちぼちと一緒に行動してみましょう!
ユニオンぼちぼちを、
みんなの力で支えましょう!

 ユニオンぼちぼちには、非常勤や派遣、アルバイト、
 失業者、学生などが集まっています。
 ひとりひとりの収入はとても少なく、
 ぼちぼちの財政はけっして豊かではありません。
 ひとりひとりは貧しくても、みんなが力を合わせれば、
 大きなお金になります。
 ブログをご覧のみなさんも、ぼちぼちの活動を支えてください。
ぼちぼちに入るには…
 ぼちぼちに入っていただける方は、一度ご連絡をください。
 
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会費(月額)
 会員(組合員)とサポーター(賛助組合員)の二つで、
 会費が分かれています。
 また、会員は所得によって会費が分かれています。
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 サポーター(賛助組合員)
  一口1000円

ユニオンぼちぼち結成宣言

牛
ユニオンぼちぼち結成宣言
私たちはいま、まるで難民キャンプで生活しているかのようです。
私たちの生活から見える世界を語ろうとしても、
無視されてしまう、言葉をすりかえられてしまう。
反対に、社会は私たちを監視し、一方的に私たちの状況を語ろうとしています。
フリーターやニートといった言葉で。
いまもどこかで、私たちの仲間がなんの前触れもなくクビを切られています。
カツカツのお金で生活を送らざるをえないのは、自業自得の自己責任なんでしょうか?
そうではない。
私たちはいま、社会には共有されない経験や痛みを数多く心の奥に秘めています。
そんな思いをまだ見ぬ仲間と共有したい。
私たちが主体となり、自分たちの言葉をつむぐために、ユニオンぼちぼちはスタートします。
ユニオンぼちぼちの仲間とは、例えば、接客業やヘルパー産業で働く労働者です。
社会からは、「やる気」や「働きがい」を求める若者と呼ばれています。
仕事場では、いつも、ボランティアやサービスの精神をフルに活用せよと言われ続けています。
「できないのなら他に人がいる」との一言で、時給は上げられず、残業代も払われない。
私たちの状況は、「若者の生きがい」というきれいな言葉で覆い隠されています。
そして私たち自身も、そんな言葉に踊らされています。
でも、そんな言葉はもうたくさんです。
私たちがおかれている現状を、若者特有の問題に切り縮められたくない!
使えるときに労働力を酷使し、
歳を重ねるとすぐに私たちを使い捨てにする企業の野放しを許さない!
ユニオンぼちぼちの仲間とは、例えば、大学や大学院を卒業しても、また、
職業訓練を受けたとしても、安定した雇用を手にすることができない労働者です。
仕事のスキルを身につけても、自分の場所を与えられることもない。
一時的に仕事があてがわれても、一寸先には食いぶちが無くなるかもしれない。
生活は安定せず、将来にたいする不安や焦りはつのるばかりで、
まるで何かに支配されているかのように、じっと耐えるしかないのです。
平日の昼間でも、働く場所がなく家にいなければならない。
社会的に求められることは何もなく生き続けるつらさが分かりますか。
私たちの仕事と生活の状況を語り合いましょう!
このしんどさを共有しましょう!
ユニオンぼちぼちの仲間とは、例えば、派遣や日雇いを続けなければならない労働者です。
正規雇用の道からは締め出され、いつもクビきりが前提となって働かされているのです。
何度も、何度も、仕事を変えながら生きて行かざるをえない生活を強いられています。
私たちは労働者でありながらも、労働者という言葉に違和感を覚えてしまいます。
仕事場では、毎日ちがう労働者と顔を合わせるので、仲間をつくることもない。
いつかは自分も仕事場から消えていく。
労働力を切り売りしながらも、保証される生活が何もないのです!
私たちの仕事は失業が前提とされているのです!
今はもう忘れられてしまった言葉をもう一度思い出しましょう。
私たちは、労働者であり、「失業者」なのです。
失業は遠い昔の言葉ではありません。
私たちの労働は失業が前提にされているのです。
ユニオンぼちぼちは宣言します。
生活と仕事の保障のない労働しか与えることのない責任がどこにあるのかを、
仲間とともに明らかにしていきます。
これまで、そしてこれからも、私たちの仲間を一方的に弱者におとしいれる企業に対して、
労働組合として毅然と立ち向かっていきます。
それだけではありません。
ユニオンぼちぼちは、とても厳しい状況にある仲間たちの生活と仕事の保障を、
一歩ずつ、一歩ずつ、勝ち取っていきます。
なによりも、私たちのつながりを創りだしていきましょう!
自分たちの生活がどんなに苦しくても、いまはつらさを語り合う空間がありません。
なぜカツカツなのかを口にする言葉もありません。
弱肉強食の社会のスピードに翻弄され、個々がバラバラに分断されてしまい、
苦しい現状を分かち合える仲間がどこにいるのかさえ分かりません。
背中を押され、ますます泥沼にはまり、まるで操られるかのように生きているのが現状です。
みなさん!
私たちは、同じ社会のなかで苦しみをともに分かち合う「まだ見ぬ仲間」なのです。
ともに私たちの言葉をつむぎだしていきましょう。
「私たちは苦しいんだ」と、社会にアピールしていきましょう。
まだ見ぬ仲間のみなさん!
ともに手を取り合いましょう!
                2006年3月5日
                ユニオンぼちぼち

ユニオンぼちぼちの紹介

ぼちぼち
ぼちぼちって?
 関西非正規等労働組合・ユニオンぼちぼちは、誰でも入れる労働組合です。
 労働法を使いながら、仕事や職場の問題解決をサポートするのが労働組合です。
 いま、私たちの多くはパートやアルバイト、派遣といった非正規雇用という形態で働いています。
 また、正社員でも残業が大変だったり、いきなりクビにされたりもします。
  残業代が支払われなかったり・・・
  契約外の仕事をさせられたり・・・
  正社員と同じ仕事をしながら給料は半分以下であったり・・・
  会社内でイジメにあったりセクハラされたり・・・
  突然クビを言い渡されたり・・・
  ・・・
どんどん働くことがしんどくなる世の中です。
ぼちぼちは、こうしたしんどさを
あなたと膝を突 き合わせて、解決を目指していきます。

あなたの問題は私たちの問題であり、働く全労働者の問題でもあります。
仲間と一緒に、少しでも楽になれるような世の中にしていきましょう!

事務所の場所と連絡先です

ユニオンぼちぼちの事務所
事務所
京都駅八条口より竹田街道を直進。 レストラン「さと」にて左折し、直進。
または、地下鉄九条駅より大石橋方面へ直進。

 定例会議 毎月第二土曜日 17:00~
 定例カフェ 毎月第四土曜日 17:00~
 ホームページ http://rootless.org/botiboti/main.htm
 メールアドレス botiboti(at)rootless.org
 電話・ファックス番号 075-681-6904
 電話相談 毎週土曜日 13:00~18:00
 *相談は無料です。仕事の悩みや生活の悩みなど、ささいなことでもお気軽にご相談ください。
  また、相談に関する秘密は厳守いたします。
 郵便口座 加入者名 ユニオンぼちぼち
  振替番号 00900-8-263985
  他金融機関からの振込用口座番号は、店 099 当座 0263985

私のベーシック・インカム論へのスタンス

ユニオンぼちぼちの組合員である伊田さんが報告をします。
他の組合員も参加する予定です。

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 第 5 回例会のご案内
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報告:「私のベーシック・インカム論へのスタンス――シングル単位論とのからみで」
伊田広行さん
(著書に『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』、『はじめて学ぶジェンダー論』『シングル単位の社会論』ほか多数。)
討論者:久保田裕之さん
(ハウスシェアやスクオッティング運動について『VOL』など に寄稿)
日時:2009年3月29日日曜 18時30分-
場所:今出川キャンパス博遠館会議室
http://www.doshisha.ac.jp/access/
参加費:所得に応じ500円または100円(自己申告)
*時間帯が時間帯ですので、研究会の妨げにならない範囲で、アルコールを除く飲食物の持ち込み可としたいと思います。持ちより・カンパも大歓迎。
今回はベーシック・インカム日本ネットワーク準備研究会(BIJN)との共催となります。
参加費は当日の資料代・茶代などに使われます。余りが出た場合はBIJNと折半して、考える会分は次回以降の茶菓代となります。

解決したケースの紹介 「解雇警告書」編

ユニオンぼちぼちには様々な相談が寄せられています。
このブログで、その一部ですが、事例として紹介していきたいと思います。
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事例
「解雇警告書」なる文書で解雇を強制しようとしたが、ユニオンに入って撤回させたという事件

(2008年8月~12月)
契約社員としてA社に雇用されていたXさんが、労働成績を理由に「解雇警告書」への署名を強要されました。
会社側「・・・この数字では業務を続けられません。よって今月中に目標達成しないと30日後に解雇となることに同意を得るための面談です。今の成績では、解雇となります。すぐにこの書面に署名してください」
労働者側「もし同意しなけばどうなりますか?」
会社側「同意しないというのはありません。解雇通告ですので。」
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<以下、契約書の全文>
解雇警告書
○○ 殿
             平 成20年8月13日
            A株式会社 ○部門長 印
貴殿は、契約社員就業規則第31条第2項に該当する行為、下記1に該当するため、現状の状況が今後30日以上続いた場合 、就業規則第32条に定める懲戒処分とすることを通知いたします。
なお本通知は労働基準法規定の30日前の解雇通知であることを ご承知おきください。
          記
1、就業規則該当行為の内容第31条2項
技術または能力が著しく劣りかつ上達の見込みがなく就業に適さないと認める
  平成 年 月 日
              印
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このような「解雇警告書」といったものの発行と署名の強要は違法なもので、許されざる行為です。
「懲戒」などという用語を使うのは言語道断ですし、解雇は、その人の生活の手段を奪いかねない行為なので、よほどの理由がないとしてはならない行為です。解雇4要件など、客観的に合理的な理由があり、社会的にみても解雇する相当性があることが必要です。解雇する前には、配置転換、異動等その労働者の能力に応じた職場・職種への転換といった「解雇回避努力」をしなくてはなりません。少し成績が悪いぐらいでは、解雇など出来ません。せいぜい、査定で少し評価が下がる程度で、それで賃金を下げることでさえ大問題です。
そこで「解雇警告書」の撤回と謝罪および再発の防止を要求して、団交と文書のやり取りを重ね、次のような成果を得ました。
・「解雇警告書」の撤回および謝罪
・責任者への処分とその内容の組合への報告
・再発防止に向けた社内教育の徹底とその内容の組合への報告
・解決金
これは、労働者・組合側が求めたものがほぼ反映されたものでした。
現在、会社側がちゃんと再発防止に向けて取り組んでいるかチェックしているところです。

労働相談しています

ユニオンぼちぼちでは労働相談
毎週土曜日13:00~18:00
に行っています。
電話番号は 075-681-6904 です。
メールでの相談も可能です。
botiboti(at)rootless.org
(at)を@に変えて下さい。
「有給休暇がほしいけど、どう言ったらいいんかな?」
「辞めろと言われているんやけど、どうすればいいんか分からへん」
「賃金が支払われなくてヤバい」

 などなど
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