ある引っ越し会社の事例

H引越し会社は、就業規則もなく、36協定も結んでいませんでした。フルタイムで働いている非正規労働者は、有給休暇もなく、雇用保険にも社会保険にも入っていませんでした。そこで、そこの労働者4人が「ユニオンぼちぼち」に加入して、団交を重ね、結局、不払い賃金などを払わせて解決しました。
最初は団交にも応じないところでしたが、徐々に話が通じるようになっていきました。
8時間以上を所定労働時間(9時間半~10時間半)として、8時間以上働いたときに残業代の割増を適切に払っていなかったこと、深夜割増がなかったこと、30分ごとの残業計算によって未払いの残業時間があったこと、会社内での様々な「無記入の労働」分の残業代がでていなかったこと、朝礼への参加が強制されていながらその分が支払われていなかったこと、などについて、未払いを計算して支払う事を要求しました。過去の記録を集め、一生懸命計算したのがよかったです。
満足な休憩時間を与えていないにもかかわらず、会社は1時間半の休憩を与えているので8時間を超えた分に対して割増賃金を支払わないと主張していました。車に乗って食事している、引越し業務の間の、数分の小休止、タバコ休憩、トイレ休憩、お茶休憩などがあるからいいじゃないかというのです。
ユニオン側は「休憩時間とは、単に作業していない、いわゆる手待時間を含まず、労働者が権利として労働から離れることが保障されている時間の意であって、その他の拘束時間は労働時間として取り扱われる。小休止は労働時間に入る」とされていることを示し、会社が、精神的、肉体的に一切の労働から離れるような休憩が1時間どころか、ほとんど保証していないことを問題にしました。
またゴミ降ろし、倉庫内作業、翌日の配車表の作成、トラックの用意、翌日の作業員の確認と点呼表の作成など「会社に戻ってからのサービス残業」がたくさんある会社なのですが、ユニオン側が1時間分を要求している事に対し、会社は20分しか認めませんでした。
深夜、長距離の引越し作業についても、実質2日分以上の労働時間であるのに、8000円加算があるだけでした。時間外労働の割り増し計算も、深夜割増の計算もありませんでした。
ハローワークでの求人票では、通勤手当は「実費(上限あり 毎月2万円まで)」とかいてあるのに、一律5000円しか支払われていませんでした。
社員には、賞与(ボーナス)があるとされ、ハローワークでの求人票にも年2回、2か月分と記載されていましたが、この間、支払われていない事を指摘したところ、経営状況が悪いので支払えないと言い訳しました。経営状況を示す資料を提示するようにいっても、会社の情報を出す必要はないという態度でした。
 この会社は有給休暇を適切に与えていませんでした。アルバイトには有給休暇はないなどといっていました。
不当労働行為もあった
社長は、組合員に対し、「組合員とそれ以外は待遇を変える」「組合員は物損事故の賠償について全額自己負担にする」と明言して、事故への弁償を組合員であることを理由に求めたりもしました。しかも「組合を続けるのかよく考えろ」という言い方を何度もし、この弁償金問題をちらつかせながら組合員に組合脱退を求めることもありました。またこの事故の弁償問題を、ほかの社員に対する、組合批判、組合加入の予防に使いました。
私たちはこのような不当労働行為に抗議しました。
というようなことがあり、交渉をし、抗議活動もし、労働基準監督署にも違法を申告し、いろいろあって、結局、こちらが計算した補償金額の数割減ぐらいの額で和解しました。

労働相談のお休みのお知らせ

おはようございます。
朝晩はひんやりしてきましたね。
風邪をひく方が少しずつ増えてきています。
みなさんは、体調如何お過ごしでしょうか。
直前になりましたが、お知らせです。
本日10月14日(月)は、大阪の労働相談をお休みさせていただきます。
また、11月4日(月)もお休みさせていただきます。


それ以外の日程は通常通り労働相談を行っています。

■ユニオンぼちぼちの労働相談活動
 [京都] 毎週土曜日 13:00~18:00 
     Tel. 075-681-6904
 [大阪] 毎週月曜日 15:00~20:00(休日は相談を休みます)
     Tel. 06-6647-8278
*大阪の電話相談は〈釜ヶ崎医療連絡会議〉の電話を借りています。「ユニオンぼちぼちに相談です」「労働相談です」と言っていただければ、ぼちぼちの担当者に代わります。
 Mail: botiboti[at]rootless.org *[at]→@
 【秘密厳守 相談無料】

派遣会社Xの解決事例

ある派遣労働者Aさんが、派遣先で同室の人間(指導敵立場)から壁を叩いてイラつかれるという行為をされて恐怖心を覚えるなどして、そこで働けなくなったケースがありました。
最初は派遣会社は、職場から離れたのは自分で、自己責任だということで、賃金保障しないという見解でした。
団体交渉で、パワハラとは何かといった話をし、交渉の結果、派遣元会社は 派遣労働者が結果として恐怖心を持ったことを憂慮し、今後、社内でパワハラの研修や防止対策を進め、会社としてパワハラが起こらない風土を作っていくよう努力をすることを約束するという解決に至りました。当該の労働者が納得する金銭和解も含まれました。

9月28日:定例カフェ

今晩は9月の定例カフェでした。
参加者は6名。
一人あたりの費用は300円でした。
メニューは以下の通りです。
【メイン】ナスとひき肉のピリ辛炒め煮with半田めん
 *ナスは徳島県産。半田めんは差し入れ品。
【デザート】二十世紀梨(京都府産)
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『敵には動揺を 味方には確信を』読書会:最終回

これまで5回にわたり行われてきた読書会ですが、次回がいよいよ最終回となります。
*読書会ならびに対象書籍に関しては[こちら]をご覧ください。
■『敵には動揺を 味方には確信を』読書会:最終回
日時:9月8日(日)15:00
場所:ユニオンぼちぼち大阪事務所(釜ヶ崎医療連絡会議)

*組合員の方は交通費補助の対象となります。
ふるってご参加ください。

【解決事例】派遣先から十分な説明なしに辞めさせられた例

◆2013年7月の解決事例
ある派遣労働者が、派遣先から十分な説明なしに勤務終了とされた事案です。
当組合の働きかけにより、派遣元が派遣先と協議し、【今後、派遣社員の勤務態度に問題があると認識した場合には、当該派遣社員及び派遣元会社の意見などを聴取するなどして、公平かつ客観的に対応すること、及び、勤務を終了させる場合は具体的な理由を派遣元に対し明らかにする、派遣元も当該労働者の権利を十分考慮する】などと約束することで和解できました。
会社も誠実に向き合ってくださり、早期に解決に至ることができました。

8月24日:定例カフェ

8月24日に8月の定例カフェを開催しました。
カンパでいただいたそうめんとベジタリアン向け「ソーセージ」、そして別のかたからいただいたとれたての野菜(ズッキーニ、ししとう)を料理しました。
だから参加費は一人あたり100円ちょっとでした。安い!
定例カフェは、最近、また組合員が集まりやすい雰囲気になってきて、いろんな話をしました。
仕事でパワハラ的なことをされているという人の話を聞き、頑張れるなら金のためにその仕事を続ける手もあるし、でも心身が病気になりそうなら休んだりやめて、組合として戦う道もあるよね、という話をしました。
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労働相談お休みのお知らせ

こんにちは。
毎日とても暑いですね。
それぞれ暑さ対策色々工夫されていると思います。
なんとかやりくりして過ごして、生き延びていきたいです。
以下お知らせです。
8月19日(月)は、大阪の労働相談をお休みさせていただきます
それ以外の日程は通常通り労働相談を行っています。


■ユニオンぼちぼちの労働相談活動
 [京都] 毎週土曜日 13:00~18:00 
     Tel. 075-681-6904
 [大阪] 毎週月曜日 15:00~20:00(休日は相談を休みます)
     Tel. 06-6647-8278

*大阪の電話相談は〈釜ヶ崎医療連絡会議〉の電話を借りています。「ユニオンぼちぼちに相談です」「労働相談です」と言っていただければ、ぼちぼちの担当者に代わります。

 Mail: botiboti[at]rootless.org *[at]→@
 【秘密厳守 相談無料】