【相談】会社が離職票を出さないと言って困っています。
【回答】会社の言っていることは違法です。
雇用保険法施行規則第17条は、離職票の交付について以下のように定めています。
「公共職業安定所長は、次の各号に掲げる場合においては、離職票を、離職したことにより被保険者でなくなつた者に交付しなければならない。」
公共職業安定所から受け取った離職票を会社は必ず労働者に渡さないといけません。
また、会社(事業主)は退職日の翌々日から数えて10日以内に、「雇用保険被保険者資格喪失届」と「離職証明書」を公共職業安定所に提出しないといけません(雇用保険法施行規則第7条)。
「雇用保険被保険者資格喪失届」と「離職証明書」には、あなた本人が署名することになっています。
そのとき「離職理由」も確認をして下さい(「離職理由」を最終的に判定するのは職業安定所長です。異議がある場合は申し出ることができます)。
提出後、会社に「雇用保険被保険者離職票」(離職票の正式な名前)が届き、あなたはそれを送ってもらうか受け取りに行ったあと、公共職業安定所で「求職の申込み」を行ったのち、「離職票」を提出します。
この手続きが終わると、公共職業安定所から給付の「受給資格者証」が交付されます。
辞めたいけど、辞められるのかな?
最近、退職についての相談をよく受けるので、
その内容を簡単にまとめたいと思います。
【相談】会社の労働条件がヒドすぎるから辞めたいんやけど、
辞めたいって言ったら辞められるんかな?
【回答】辞められます。
労働者には職業選択の自由があるので、退職も自由です。
期間の定めがない雇用の場合について、民法第627条は以下のように定めています。
「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。」
「辞めてもらっては困る」「退職の場合は会社の許可がいると就業規則に書いてある」と言われても、退職願を出したら2週間後に雇用契約は終了します。
契約期間の定めがある場合、民法第628条は以下のように定めています。
「当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。」
この場合の損害賠償の額ですが、労働基準法第91条が定めた上限を超えることはありません。
「第91条 就業規則で、労働者に対して減給の制裁を定める場合においては、その減給は、1回の額が平均賃金の1日分の半額を超え、総額が1賃金支払期における賃金の総額の10分の1を超えてはならない。」
また、会社は勝手に天引きすることはできず、賃金を全額支払った上で、請求する必要があります。
そして、「途中で辞めたら罰金」といった決まりは労働基準法第16条で禁止されています。
「第16条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。」
ソフトバンクが入社希望の学生に営業させる
就職希望の学生に営業活動をさせたり
新卒内定者に転籍同意書の提出を求めるなど、
就職氷河期につけ込んだ学生の買い叩きが進んでいます。
就職活動って通信費、交通費、スーツ代などなど、
かなりお金がかかるんですよね(お金のない人は就活できない)。
その上、無給で働かせるなんて信じられない神経です。
抗議した学生の真っ当さに比べて企業というヤツは。。
就活に賃金を!
は言い過ぎ?
【毎日新聞】ニュースセレクト > 話題 – 2009.03.24
ソフトバンク:採用基準に携帯契約取れば評価 厚労省が調査
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090324dde041040076000c.html
携帯電話大手「ソフトバンク」(東京都港区)グループの通信3社が、10年春の採用に応募している大学生らに、携帯電話の契約獲得実績を採用の可否の判断基準にする方針を伝えていたことが分かった。内定すら出していない就職希望者に賃金を払わないまま「営業活動」を求めていると受け取られかねない異例の選考方法で、厚生労働省は労働基準法に抵触する可能性もあるとみて事実関係を調査している。【工藤哲】
【朝日新聞】ニュース > 社会 > その他・話題 – 2009.03.24
ソフトバンク、就活学生に拡販させる 実績は採用基準に
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200903240433.html
ソフトバンクグループの携帯電話会社など3社が、10年春の採用活動で、応募した学生らに携帯電話の販売をさせて、実績を判断基準にする枠を設けていたことが分かった。入社希望者を実質的に営業活動に使う行為だとして、同社や厚生労働省に学生らから批判が寄せられており、同省も調査を始めた。
【東京新聞】社会 > 紙面から一覧 – 2009.03.24
新卒内定者に転籍同意書 技術人材派遣大手 新手の『取り消し』か
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009032402000108.html
技術者の人材派遣大手「シーテック」(東京都港区)が、来月1日に入社する新卒内定者250人に、関連会社へ転籍する同意書の提出を求めていたことが、23日分かった。待遇の低い関連会社に移しかえることで、金銭補償が生じる内定取り消しを避けたとも受け取れ、専門家は「雇用契約の抜け道で悪質」としている。
反貧困春の大相談会In大阪の報告
【朝日新聞】ニュース > 社会 > その他・話題 – 2009.03.23
212人貧困訴え、84人が生活保護申請 大阪で相談会
http://www.asahi.com/national/update/0323/OSK200903230018.html
【読売新聞】関西発 – 2009.03.23
派遣切りの失業者ら、生活保護一斉に申請…大阪
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090323-OYO1T00799.htm?from=main3
【読売新聞】社会 – 2009.03.21
さいたま・愛知・大阪に「年度末派遣村」…相談会に行列
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090321-OYT1T00478.htm?from=main2
【朝日新聞】関西 > ニュース – 2009.03.21
大阪で反貧困の「大相談会」始まる 22日も
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200903210038.html
【47NEWS】共同ニュース – 2009. 03.21
3府県で生活相談“派遣村”開く 年度末の大量解雇懸念
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032101000260.html
【朝日新聞】ニュース > 社会 > その他・話題 – 2009. 03.20
全国に拡大「派遣村」活動 契約更新期控え、大阪なども
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY200903190356.html
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反貧困春の大相談会In大阪の御報告とお礼
1 開催経緯
私たちは、3月21日(土)22日、大阪市役所南側に多数のテントを設営するとともに、フリーダイヤルの相談電話を開線して、「反貧困・春の大相談会in大阪」を開催しました。
この取り組みは、年度末に向けて40万人もの「非正規切り」が行われるという目下の残酷な状況を座して見ることなく、私たち市民の力でできる限りのことをしようと企画したものでした。
2 相談件数と内容
相談会開催と同時に受付には多くの人が列をつくり、テントと電話で計212件の相談がありましたが、相談者の年代は多い順に40代、50代、30代と、働き盛りに厳しい現在の世相を映し出すものでした。
全相談の3分の1を大きく超える85件について、明日あさってを中心に生活保護の申請同行支援を予定しています。そのほとんどが、すでに家を失い、今日明日の食費にも事欠く切迫したケースでした。
つい最近になって、いわゆる「派遣切り」の被害にあった方々も少なからず含まれていましたが、その多くは、野宿生活を余儀なくされるようになってから相応の期間を経過している方々でした。
こうした傾向は我々が予想していたところであり、私たちは相談会の準備の過程で、「『派遣切り』の非正規労働者であれ、古くからの『野宿生活者』であれ、無差別平等に対応し可能な限りの支援をすること」を繰り返し確認してきました。
しかし、上記の結果は事前の予想を大きく超えるものであり、もともと失業率が高く、「ホームレス」と言われる人々が日本で一番多いという、大阪の特質が非常によく表れたものでした。ここ大阪で、長い間に「蓄積され、放置されてきた貧困」が目下の経済状態の中で噴出している感があります。
女性用相談テントには私たちの予想を超える15名の方が訪れました。女性には来にくい会場の雰囲気の中、15名の方が相談に来られたということは、以前から貧困であったにもかかわらず放置されてきたという点ではホームレス問題と同じである、女性の貧困問題がそれだけ深刻な現状であるということを浮き彫りにしたと考えます。
また、何らかの障がいを有するがゆえに社会から排斥されてきたと思われる方や、長い貧困生活の中で身体や心の健康を害してきたと思われる方が多いのも印象的でした。社会に余裕や温かみがなく、ギスギスした今の日本の世相の中で、日々多くの人々が痛めつけられて続けているのだと感じさせられます。
3 ボランティア参加者数
しかし、一方、相談会に参加したボランティアは延べ330名に達しました。法律家、労働組合、医師・歯科医師・看護師、ソーシャルワーカーなどの専門家、さまざまな分野の支援団体だけでなく、新聞報道などを見て多くの市民の方々がボランティアに駆け付けてくださいました。不動産業者や簡易宿泊所経営者の方には、生活保護申請を予定するホームレス状態の相談者の方々に37室を提供していただきました。さらに、マスコミ報道を見たという多くの「大家さん」たちから、「困っている人たちに物件を安くで提供したい」をいただいたりもしました。
私たち主催者の準備や差配が不十分であるにもかかわらず、それぞれの方々が、自分の役割を探し、自発的積極的に行動をしていただけたおかげで、相談会は大きな成功を収めることができました。
この場を借りて、心よりの感謝を申し上げます。
4 腰の重い行政
私たちは、準備の過程で、大阪府・大阪市に対し、公的施設を緊急の宿泊場所として提供することなどを求めてきました。しかし、残念ながら両自治体とも積極的な対応を何らとることがありませんでした。私たちは、今回、さまざまな分野の専門家が連携し、「生活困窮者のためのワンストップサービス」や、上記のとおり休日の緊急の宿泊場所を提供したりしました。しかし、本来こうしたサービスの提供は、国や自治体こそが責任をもって行うべきことです。
近い将来には、国や自治体が重い腰をあげてくれることを信じて、私たちは、これからも粘り強く働きかけを続けていきたいと思います。
5 最後に
明日か、私たちにとっては前代未聞の85件という多くの生活保護申請案件の援助が始まります。まずは、この申請援助をつつがなく完遂することに全力を尽くしたいと思います。
そして、今回つちかった「ノウハウ」と「つながり」を生かし、さらに何ができるかを、皆さんとともに考え、実行していきたいと思います。
今後ともご尽力、ご協力のほどを、よろしくお願い申し上げます。
反貧困大阪ネットワーク実行委員会
事務局 弁護士 小久保 哲 郎
ユニオンぼちぼち大阪分会が正式に立ち上がりました
ユニオンぼちぼちは大阪分会を立ち上げ、
大阪でも相談を受けることにしました。
毎週木曜日 12時から17時まで
電話番号:06-6647-8278
(釜ヶ崎医療連絡会議の電話を借りています。
「ユニオンぼちぼちに相談です」「労働相談です」と一言言っていただければ、
ぼちぼちの担当者に代わります)
直接相談に来られる方も歓迎します。
場所は「NPO釜ヶ崎医療連絡会議(医療連)」の中です。
大阪市営地下鉄「動物園前」駅
9番出口出て南へスグ(約20M)。
市立更生相談所前。赤いひさしが目印です。
秘密厳守 相談無料
労災認定基準の見直しについて
労災認定基準の見直しについて、組合員の方から実体験にもとづいたコメントをいただきました。
許可を得て掲載します。
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うつ病の労災認定は非常に喜ばしいことです。
実体験を書きますと、うつ病になると、いままで簡単に出来ていたことができなくなってしまい非常にはがゆい思いをしてしまいます。
それは普段能力が高い人ほどその格差に大きなショックを受けると思います。
具体的に書きますと、当時ぼくは筋力トレーニングが好きで、腕立て伏せは連続80回ほど、ベンチプレス90キロを上げる筋肉量を持っていました。
それがうつ病になると、腕立て伏せを始めて五回ほどすると、とんでもない頭痛が襲いかかってきて続けることができなくなりました。気持ちを切り替えてベンチプレスをやってみても始めの一、二回は上げれても、やはり三回、四回と持続するストレスがかかると例の頭痛が襲ってきました。
これが俗に言う、うつ病の人は集中力が続かない状態だったんだなと、いまにして思います。
しかし当時の自分は体育会系の考えで、「自分は甘えてるだけなんだ、苦痛に打ち勝つ根性がないんだ。」と自分を責めつづけて病状を悪化させていく結果になってしまいました。
そういう状態で働いているとミスも増えるし、怒られると非常に落ち込みました。
自分がうつ病というのは言えないし、言わなくても職場や回りの人はうすうす感づいているみたいだけど、職場や回りの人たちは一般的に理解がありませんでした。それどころか弱っている僕はイジメの対象にさえなりました。
そして、「自分はダメ人間なんだ、生きててもしょうがない。」という思考になりネットで楽に死ねる方法を探しました。
中学生の時、どうせ死ぬなら悪い政治家を殺してから死んでやる!とか。どうせ死ぬなら銀行強盗してから死ぬ。とか。映画とかでもあるように、死ぬ前にしたいこと等考え語っていましたが、直前になるとそんな元気や欲がなくなり、ただひっそりと眠りたかったです。
練炭は死ぬ瞬間苦しむので雪山での凍死がベストだ!という結論にいたりました。
だが死なずに済みました。うつ病になり自暴自棄になりいっぱい恥をかきましたがなんとか回復にむかって生きています。
このように苦しんでいる人は現在、文字どおり五万といるようです。なんとかしなければいけません。
労災認定基準改正「嫌がらせ」など追加
◆【朝日新聞】2009.03.20
最も重い要因に「パワハラ」追加 心の病の労災判定で
http://www.asahi.com/health/news/TKY200903190364.html
◆【日本経済新聞】2009.03.20
厚労省、うつ病や自殺の労災基準見直し
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090320AT1G1903Y19032009.html
◆【時事通信】2009.03.19
うつ病などの労災認定
http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2009031900987
◆【毎日新聞】2009.03.20
労災認定基準:精神障害の基準、10年ぶり改定 「嫌がらせ」など追加
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090320ddm002040070000c.html
厚生労働省は19日、仕事を原因とするうつ病などの精神疾患や自殺の労災認定基準を10年ぶりに見直すことを決めた。会社の合併や成果主義の採用、効率化など働く環境の変化を念頭に、ストレスの要因となる職場の出来事として「違法行為を強要された」「仕事で多額
の損失を出した」など12項目を追加。09年度からの認定審査に反映させる予定だ。評価項目の増加により、労災が認定されやすくなるとみられる。
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◆新たに評価に加えられた項目とストレスの強度
・ひどい嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた(強)
・違法行為を強要された(中)
・自分の関係する仕事で多額の損失を出した(中)
・職場で顧客や取引先から無理な注文を受けた(中)
・達成困難なノルマが課された(中)
・複数名で担当していた業務を1人で担当するようになった(中)
・研修、会議等の参加を強要された(軽)
・大きな説明会や公式の場で発表を強いられた(軽)
・上司が不在になることにより、その代行を任された(軽)
・早期退職制度の対象となった(軽)
・同一事業所内での所属部署が統廃合された(軽)
・担当ではない業務として非正規社員のマネジメント、教育を行った(軽)
働くってなんやろか
ごんべえさん(組合員・仮名)がニュースレターに書いてくれた「働くってなんやろか」という文章です。
働くってなんやろか
ごんべえ
え~4月に大学を卒業しまして、わたしもはれて学生じゃなくなったわけです。大学4年の時は、それこそ就職活動を拒否するというただそれだけの闘いを全力で生きていましたが、いざ就職しないで4月を迎えてみると多少の不安はあるものの、なんだこんなものかという感じです。不安というのは「何してる人ですか」と聞かれた時に答えにくいという不安です。
さて、しかしながらわが友人たちはいろいろな道をすすんでいます。生命保険会社に就職した友人からはロボットみたいな顔になった写真が送られてきました。今は営業成績を伸ばさねばならぬ時期らしく、毎週新幹線で京都まで営業に来るものだから、とうとう僕も生命保険に加入してしまいました。不払いが問題となっていた時期ですが僕が死んだら親に1000万円入るそうです。親じゃなくて友人にお金が入るようにしたいと頼みましたが、だめだと言われました。口を開けば保険の話しかしなくなった彼ですが、入社5日目に自殺者がひとり出たことについても、「さあー、いろいろ悩んでたんじゃねーの?」と、元気そうでした。
京都で働く友人たちもいます。パン屋で働く友人は最初しんどそうでしたが、朝早くから働いて夕方は時間ができるし、お客さんをもてなすのは楽しいと語っていました。タクシー会社に就職した友人は、さいきん夜勤の担当らしく少し疲れた感じでしたが、まあなんとかなっているようです。ただシフト制で職場の人と遊びに行けないことや、休日にやることがないと不安だと言っていました。
介護派遣事業所で働く二人の友人は、ストレスがあまりたまらなくて良いと言っていました。金持ちの片棒担ぎみたいな仕事でなければ、精神的にも楽なのかなあと思います。
さてわたくしはと言いますと、ホームヘルパーと病院の宿直の仕事をかけもちして生活費を稼いでいます。月に10万円も稼ぎませんが、今は家賃が光熱費込みで1万円なので、貯金してます。最近やっとわかってきたことですが、わたしがあんなに必死で闘っていたのは、働くことが嫌だったんじゃなくて、生きることの目的や意味がすべて就職とその後の身分に収斂されていくような「あの」空気が心底いやだったんだということです。開き直ってしまえば逃げることは容易だったかもしれませんが、敢えてどっぷりとその空気の中に浸かりながら考えたために、胃薬を買わねばなりませんでした。
最後にハンストカフェを手伝いながら思ったことを書きます。ハンストカフェの運営はとても楽しかったです。働くことの楽しみや輝きは、企業や大学のいう「自己実現」と、はっきり区別することはできないのかもしれない、でもあの時わたしが見た輝きは、ただただ、からだが解放されていくような心地よい風のようなものだったと今にして思います。
(2007年8月2日記)
21、22日、大阪「春の大相談会」
明日、明後日、大阪の中ノ島で
「春の大相談会」があります。
【大阪日日新聞】連載・特集
反貧困 -連帯する大阪の現場から-
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/hanhinkon/090316/20090316040.html
派遣切りや雇い止めの雇用問題で、これまで以上に浮き彫りになる貧困の現場。深刻な社会状況が命を脅かす一方で、支援者がそれぞれの立場で培ってきた対抗手段を共有し、力に変えようとする動きもある。大阪では21、22の両日、「反貧困」を掲げる32団体が大阪市役所(同市北区)の南側で「春の大相談会」を開く。景気悪化が貧困層の拡大に拍車を掛ける中、現状打開に向けて集う支援者の姿と、その現場に迫った。
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【2】 生活保護 – 2009.03.17
再出発のための地盤 ホームレス、失業者もOK
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/hanhinkon/090317/20090317037.html
父親の家庭内暴力を機に実家を飛び出した江藤良子さん(27)=仮名=は「生活保護を受けてやっと安定することができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。
高校時代に不登校になり、うつ病を発症した江藤さん。入退院を繰り返してきたが、今年に入り体調管理できるところまで改善、「きっといい方向に向かう」と信じて家を出た。
大阪府北東部の知人の家に助けを求めたのは今年1月。電車賃しか持たずに来たため生活のめどは立たない。「知人に甘え続けてはいけない」と、司法書士の助言で近畿生活保護支援法律家ネットワークに連絡。生活保護に詳しい弁護士を紹介され、道が開かれた。
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【3】ホームレス – 2009.03.18
「究極の困窮者」 ボランティアの力必要
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/hanhinkon/090318/20090318043.html
訪問活動などでホームレスを支援する「野宿者ネットワーク」(大阪市)の生田武志代表(44)は、世界的な景気後退の影響が「野宿者の生活にも直撃している」と指摘する。
ホームレスの収入源となるアルミ缶の買い取り価格が急落。夏ごろ1キロ170円程度だったのが秋ごろから下がり始め、およそ3分の1になった。
ホームレスが全国で最も多い大阪市の生活実態調査では、買い取り価格が上昇していた2007年に、仕事をしている人の就労収入は月収5万円未満が7割強。今回の事態を受け、同市内でアルミ缶集めを中心に生計を立てていた男性(61)は「食事を切り詰めていくしかない」とあきらめの笑みを浮かべる。
「野宿者は究極の貧困者」(生田代表)だ。
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【4】母子家庭 – 2009.03.19
厳しい就労環境 偏見根強く孤立化も
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/hanhinkon/090319/20090319055.html
小学生2人を育てる母子家庭の母親(30代)=大阪市=は、月収十数万円のパートだけでは暮らしていけないと生活保護の受給を検討。
条件は満たしていたが、行政の窓口で「前の夫に子どもの面倒をみてもらえないのか」などと持ち掛けられ、申請をやめた。「子どもを奪われるのが怖くなった」という。
相談を受けた特定非営利活動法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」(大阪市浪速区)の中野冬美事務局長(58)は、ドメスティックバイオレンス(DV)の場合は元夫への調査は配慮される▽生活保護受給で親権は奪われない-の二点を挙げ「きちんと説明せず、申請をためらわせた」と対応を疑問視。複雑な事情を抱えた母親に精神的なサポートを行い、経過を見守っている。
首切り職員村で
いまこの瞬間も、京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシーの無期限スト決行24時間座り込み(首切りビレッジ)は継続されています。http://extasy07.exblog.jp/
ユニオンぼちぼちも賛同した首切り職員村での企画のご案内です。
こんど名前を首切り職員村改めクビキリパラダイスにするんだって??
★★★★★★★★
プレカリ春闘決起集会
~反ダボスタコス会議@スイス~
★★★★★★★★
にちじ 3がつ28にち(土)19じ~
ばしょ 京都大学時計台前 首切り職員村
■タコスたべれます
■「海外のアナーキズム労働運動について」櫻田和也(インディメディアジャパン)
■「群れてみること、のちから?(仮)」ジョー兄さん(学生)
■「ビンボー母子家庭のこどもと「不登校」 “保護者団”という試み」こじまふさこ
春と言えば春闘だ。
来年度の収入を資本主義にはきっちり耳を揃えて保障してもらおう。
どんな集会になるかは、来てみてからのお楽しみ!
いろんなもの持ち込み歓迎!
主催:実行委員会090-4283-0810
【賛同団体】
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち http://rootless.org/botiboti/
京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシー http://extasy07.exblog.jp/
反戦と生活のための表現解放行動 http://d.hatena.ne.jp/posada/